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ドSな秘密倶楽部オーナー✖️枯れかけ気弱パパ
シリアスで重い、そしてたいへんエロエロなBL。
ドM心に最高に刺さる背徳BLでございます。
無人島、いや地獄に持っていきたい大好きな一冊なのです。
最近めっきり見なくなった本当にドSなオーナー。
自分のセクシャリティを認めたくない、分かっていても隠そうと必死に生きている主人公を堕としていく様は本当最高に最低です。
支配者!っていう威圧感放つ色男。傲慢でプライドをズタズタにへし折ってくる意地悪男なのですね、この攻め様。
でもその悪い男に堕とされて支配されていくことに快感を覚える主人公の、背徳感が最高。最高にゾクゾクします。
中学生だった攻め様が、家庭教師をしていた主人公に迫っていくとことか、また最高にゾクゾク。
めちゃ上から、意地悪に迫ってくる年下攻めってたまんないー。ドMに刺さるよ!
中原先生のおじさんが出てくる話全部好き。
背徳BL好き、SM好きに推したい。
超絶ドSな執着攻めにただ屈服したくなる一冊です。
冤罪ではあるが痴漢の加害者とされ、
それを理由にリストラされてしまい、
妻と子をかかえて……
そんな主人公が働く先としてたどり着いたのは夜の商売。
ホール係といわれてきたはずが、男性を相手にするといわれて……
表紙はさておき、中にある挿絵もそうなんですけど
徹底して「主人公の印象が薄い」んですよ。
意図してそうされていると思うんですが、これがすごくて。
作中で行くと度なくそういう描写がされているから、その印象通りなんです!
そんな男がどうしてこの「悪辣」な男と関係を持っていくのかが
もう!秀逸すぎて!!
そんなところから罠張ってたの~~!!と途中で気づかされるんですが
まさかそうなるとは思わなかったなーって読み終わって感心しています。
読み終わって改めて表紙のイラストとタイトルみて
「ほんとだよ……そりゃ悪辣だよ」って思いました……。
とはいえ、痛い描写は少ないですし、
エロシーンもどちらかというと淡々とすぎていくのですが、
それよりも「妻」ともう一人の女性の描き方ですよ……。
お み ご と !
会社をリストラされた妻子持ちの地味な男39歳が、
(受け:表紙後ろの茶髪の男、挿絵ではあんまり地味には見えない…w)
なかなかいい仕事が見つからず、男性相手の会員制高級クラブで働くことに。
そこのクラブのオーナー(攻め:表紙の手前黒髪の男)から、
執拗にエロいことをされ、そもそもその原因は…と過去を遡りつつ進む物語。
この本は、エロいことがとにかくいっぱいです。
受けは、本当は男が好きなのにその想いを封印してずっと生活してきた人で、
「嫌…」と思いつつも攻めの手管に快感を覚え、抵抗できません。
加えて、生活のため…という理由も加わり、攻めの強引な要求に逆らえず、
それをいいことに攻めは言葉責めしつつ、要求をエスカレートさせ~~という展開。
うーーん、エッチシーン何回あったかなぁ。
正直何度もありすぎて、反対に単調な気がしてきたほどでした~
特筆すべきこととしては、
攻めが無理やり受けに腸内洗浄をするシーンがありました。
せっかくだから、ここ、もっと生々しくてもよかったのになーーー
って思ったのは自分だけかなぁ(;^ω^)
あとがきによると、
「やりすぎだから改稿しましょう」と担当さんに言われないか、
中原さんは心配だったようなんですが、今回無事に載って大丈夫だったようなので、
次回は更にもうちょっとエスカレート~~だといいな♪w
あ、それから、
徐々に明らかになっていく過去話が、全部分かってみると意外に、
ひっぱった割にそんなものだったの?って感じで、ちょっと残念でした~~
ただ、受けの息子(素直ないい子♪)の存在や、
受けのパパとしての顔、その息子に接する攻めの態度などが、
なかなか和ませてくれてよかったし、最後に攻めがデレる部分は可愛かったです。
タイトルがピッタリくるストーリーで攻めになる鮎川は悪辣過ぎでした。
でもその裏に見える愛し愛されることが何より出来ない不器用さが愛しい気がする。
もしかしたら、受けになる7歳年上の川崎もそんな風に思ってしまったのかも。
川崎は25歳で結婚し3歳の一人息子がいて、結婚生活が破綻しているのです。
でもそれを解っていながら離婚しないのは川崎自身の罪悪感もあるかも知れません。
川崎は大学生の時に家庭教師をしていた中学生とのある出来事がきっかけで
自分の性癖がノーマルではないかもしれないと言う不安からそれを打ち消すように
早々に結婚した経緯がありますから、本当の自分を認めることが出来なかったツケが
39歳になって一気にやって来たみたいです。
でもそれも本人が知らないうちに実は鮎川に巧妙に罠に嵌められる展開で、
後半ギリギリまで川崎は気がつかない。
この話は中学生の子供に好かれ異常な執着何年も持たれ、捕まってしまった男の話。
鮎川の異常なまでの執着は育った環境が大ですが、それだけでもなさそうです。
かなり手ひどくプライド木っ端微塵なまでにサディスティックいたぶられるけれど、
今まで心の奥底に隠していた性癖が鮎川の手により解放れ、恨むどころか
言葉もなく態度も冷たいながらも自分に対しての熱を感じてしまい、
いつしか川崎自身が鮎川を愛し始めてしまう。
川崎に対して本物の悪党にはなりきれない鮎川の微器用すぎる歪んだ気持ちを
真正面から、鮎川本人も気がついていない気持ちを受け取ろうとする川崎。
一人息子が時々ほのぼの感を漂わせてくれて強弱があって良かったです。