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表題作ダブルベイビィ ~大人のキスは後にして~

織原尚紀,甥を育てている広告デザイナー
菅原和馬,尚紀の高校の後輩で商社勤務,(25)

同時収録作品ダブルベイビィ ~大人のキスは後にして~

七瀬慎也
島津智里 和馬の上司(27)

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

商社勤務の菅原は休日に子供連れの高校時代の先輩・織原と再会する。憧れの先輩だったが、オフ時には人一倍手のかかる駄目人間ぶりは健在。一人で子育てしていると聞いて、面倒見のいい菅原が手伝うことになるが! ?

作品情報

作品名
ダブルベイビィ ~大人のキスは後にして~
著者
松幸かほ 
イラスト
高星麻子 
媒体
小説
出版社
KADOKAWA
レーベル
角川ルビー文庫
発売日
ISBN
9784041012482
3.3

(13)

(0)

萌々

(4)

(9)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
43
評価数
13
平均
3.3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数3

押し掛け保父さん、手際がいいねぇ

2014年刊。
本当は『秘密の夜にして』から先に読みたかったのだけど電子書籍化されていない為に読めず…
何やらこの話の主人公・和馬があちらでは別カップルの当て馬だったらしく、もし順番に読めていれば印象が変わっていたかも、というのがちょっと気掛かりかな。

この話では偶然再会した高校時代の部活の先輩・尚紀が亡き姉の子を引き取っていると聞き、彼の片付けられない性分を知っている和馬が心配してその子供・雅樹(2歳児)の世話を手伝う事となる。
和馬は歳の離れた弟や甥っ子の育児を手伝っているので、幼い子供にも慣れているのもあってか元々面倒見のいい性格らしい。
そんな和馬が押し掛け保父さんとして生活に困っている大人+子供の男心を掴み、次第に尚紀と和馬の仲も急接近していくという流れで話は進んでいく。

話全体としては、二人の仕事ぶりも和馬の失恋相手となった上司の事も肝心の幼い雅樹についても、さらり上手くまとめられていて読み易かった。
あれもこれも詰め込み過ぎ!!ってならず、さらりと書かれているところに作者の手際の良さを感じる。

また、和馬の家族関係が良好で、彼が尚樹を手伝うのに理解を示す辺りにも好感が持てる。
全体ほっこり路線の中にも、尚樹を狙っているお嬢さんの登場で『子育ては可愛いって取っ掛かりだけでは駄目!!』とか『あの手の女の子は外堀を埋めるタイプだから交際ははっきり断るべし!!』なんてシビアな一言が刺さる部分もあって、当て女性キャラの存在が効果的になっている(^_^;)

それにしても、てんで慣れていない甥っ子の面倒で困っていたところに頼れる後輩だった和馬に再会したからとはいえ、尚紀ってば恋に落ちるのが早すぎ。
多分、尚紀の中では高校時代から既にいい奴だな~って好意以上のものが芽生えていたと思っていいのよね?
部活の合宿中で二人が夜に買い出しに行ったときの会話の中の『月が綺麗ですね→アイラブユーという意味だよ』ってエピソードには個人的にキュンときたので、ここに書き残しておこう…と。

途中、尚紀が酔っぱらっての勢いでエッチまでしてしまう展開があるにも関わらず、和馬のほうもあっさりと許せている余裕からして、"再会を機に相性がいいのが分かった"二人だったって事でいいのよね?
どうもこの二人、もっと早くくっついても良かったんじゃないの!?とも思えるのだが、めでたく男ばかりのステップファミリー誕生となった事だし、結果オーライだからいいか…

ちなみにこの二人、身体の相性はいいものの、尚紀が基本時間がかかって…ってくだりには吹き出してしまった。
まさかこの手のほっこり系の話でゆくゆく受けキャラの体力を心配することになるとは思わなかったよ(笑)

0

や!(by ちみっこ)

高星先生たどりでおそらくこの本に到達。
「秘密の夜にして」のスピンオフだったとは知らずに購入。前作読んでますが、
読んでなくっても全く問題なしー。
こっちの作品の方がよかったです。

表紙に超ラブリーちみっこ!が描いてありますが
ちみっこ挿絵は中にはほとんどなし。
ただ ちみっこ可愛さ全開な記載は随所にあり、
特にちみっこの登場シーンが最高(笑)
デパートのお子様フロアで、おむつ替え途中の下半身すっぽんぽんで
脱走し走っているところを受けさんが捕獲!
思わず ぷぷ と吹いてしまったよん、コーヒーショップで・・・

事故死した姉ちゃんの子供(魔の二歳)引き取った生活能力皆無な
攻めさん(元バレー部アタッカー)が、
孤立無援状態なのを見かねた受けさん(高校時代バレー部でも面倒見てた世話好き二歳後輩セッター)
に助けてもらうってのがきっかけ。

ダブルベイビィというのは、おそらく二歳児とその父親代わりとなってる
この攻めさんのことのようで(笑)
まあ二人ですったもんだしながら、
魔の二歳の「や!」攻撃をかわしつつ
なんとかやってく てなお話でしょうか。

軽妙な記述で さらりんと読めますが、
攻めさんがなんせ絶倫?というか、持ちがいいらしく
受けさん へろへろになってます(爆)
そのシーンは読んでて、ページがピンク色! って感じでした!

高星先生、好きなんですけど、今回の挿絵はなんとなく?と
思う絵があったなあ。線もちと硬いし・・・なんでだろ?
萌2よりの萌 ってところです。

1

かわいらしいお話だったけど……。

受けは面倒見の良いキャラだし、攻めも悪くないんだけど、どちらにもピピッ!とくるものがなく、さらりと読了してしまいました……。

攻めはあんなにダラシない&残業多い仕事なのに、シングルファーザーはそもそも無理だけど、受けの職場が、残業禁止ゆえに定時帰りが可能という職場で本当に良かったねと思いました。

というか、絶賛いやいや期の二歳児なんて我が子ですらこのまま置いて帰りたい……と思うくらいなのに、バリバリ働きつつ他人の子をあそこまで面倒見る受けは、世話焼きの範疇を超えてるとも思った。

あといくら酔ってたとはいえ、最初にしちゃった時の攻めの強引さ(そして翌日に土下座)がなんか嫌だなぁって思ってしまった。
バイやゲイじゃなくてノンケな攻めなので、普段は女の子に対してあの強引さで迫って、翌朝土下座してたわけでしょう??とか思ってしまって。

可もなく不可もなく……

0

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