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表題作楽園彼岸~溺れる劣情~

箕輪隼人,24歳,ネバーランドのガイドで匠の幼馴染み
大和田匠,22歳,心因性の記憶障害を患う大学生

あらすじ

子供の頃の事故により記憶障害を持つ大学生の匠は、招待されて楽園と呼ばれる大型リゾート施設へ家族で向かう。そこで幼馴染みでかつての恋人、ガイドの隼人と再会するが、楽しいはずの旅行が一転、殺人事件に巻き込まれる。
「必ず守る」と、きつく匠を抱きしめてくる隼人と、一度はあきらめたはずの恋を再び燃え上がらせる匠は、逃げ場のない閉じられた空間で、追いつめられていく――誰が、何のために、彼らに非情な殺意を向けるのか!?

作品情報

作品名
楽園彼岸~溺れる劣情~
著者
夜光花 
イラスト
小山田あみ 
媒体
小説
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイノベルズ
シリーズ
楽園彼岸
発売日
ISBN
9784799714744
3.8

(50)

(14)

萌々

(23)

(7)

中立

(4)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
10
得点
187
評価数
50
平均
3.8 / 5
神率
28%

レビュー投稿数10

BLというよりミステリー

二巻で完結のストーリーです。
典型的なクローズドサークルのお話ですが、そこに子供の頃に(と言っても中学生には育ってましたが)関係を持っていたお隣さんのお兄さんと再会するところから始まります。

八年前の飛行機事故に発端があるのですが、ここに隼人と匠の関係は必要だったのか?と思うとなんとも難しい判断になりました。二人の恋愛模様が薄いので、BLとして楽しむのは難しかったかな。とは言え、夜光花さんのお話の組み立ては面白かったので、純粋にクローズドサークルのミステリーとしてはよかったですね。

一応、隼人の気持ちの変化と匠の隼人に対する気持ちは書かれてはいますが、もう一歩踏み込んで欲しかったかな。でもそうするとミステリーのテンポが失われるので、難しいところか。。。。

ってことで中立です。

0

めっちゃサスペンス!

なんかもうサスペンスな部分が面白すぎて、
BL的な展開がおまけのように思えてしまいました!

とにかくテンポよく話が進んでいき、
その展開がなかなか衝撃的なので目が離せません!
この辺はもう夜光花さんの得意とする感じで、
ぐいぐい引っ張られていきます!

私も先の方と同感で、
途中で『ヤってる場合か!』と、
ついついツッコミを入れてしまいましたが、
その辺が辛うじてBLなんだなと!

サスペンスモノとしては面白いです!
面白いんですが、BLとしてみると、
私的には匠も隼人も好みの域から外れてしまって、
どちらにも上手く感情移入出来ませんでした。
なので恋愛的にはちょっと冷めた目で見てしまいました。
BLとしてはもう少し隼人にスパダリ感が欲しかった!
でもそうなるとサスペンス的には
面白くなくなるんですよね……難しい!

ぐいぐい引っ張られて
あっという間に読み終えてしまうのですが、
ここは『ちるちる』ということで、
評価は「萌×1」で!

0

色々と衝撃が大きかったです…

夜花光先生の作品は未だ少年神シリーズしか読んでいないんですが、全く違うジャンルなのに、読者に魅せるその小説技巧に圧倒されました。

この小説を手に取ったきっかけは、比較的最近に出た某人気BLゲームと同じ系統の話を過去に夜光花先生が描かれていたという情報をゲットして興味を持ったからです。

読み始めて、内容が殊の外本格的で、臨場感もあり、背筋も凍りました…。BL小説という事は完全に忘れてストーリーにのめり込みました。上巻を読み終え益々謎が深まり、下巻の展開が非常に気になります。文章表現だけでここまで盛り上げる所はお見事です!BL萌えには重きを置かれていない、本筋のストーリー重視の作品でしたが、小説としては非常に面白かったので神評価です。

BL部分は完全にビーボーイ仕様です。だかいち系で非常にわかりやすい(笑)。超シリアスなストーリーとのギャップが凄い。でも浮く感じでもなかったです。こういうストーリーではありますが、最後には匠と隼人はハッピーエンドになるんでしょうか。小山田先生の表紙イラストがふつくしい…。

こんなに面白い小説も割と埋もれている所がBL小説界の怖いところww
新作と並行して過去の面白い小説が無いかを探す必要性が多分にあるなーと実感しました。

BL小説の傾向としては、タイトルや表紙や帯は過激だけれど、小説の内容は必要以上にしっかりしている事が多いです。タイトルや表紙に躊躇するといけないな…。

追伸 パ民の方には是非読んで欲しいです。

3

ボーイズやラブよりも別のことに気をとられて……

電子書籍で読了。挿絵有り。

夜光花さんは好きな作家さんです。ミステリを書いてくれることが嬉しいし、何と言ってもアクションシーンが上手い。一度にたくさんの人間が動いていても、誰が何をやっているのかはっきり解る書き方をしてくれます。だから頭に絵が浮かびやすい。リアルに脳内動画を結べるのは、描写の力量があるからですよね。
なので、現代日本だろうと思われるこのお話の舞台である「ネバーランド」という総合レジャー施設に無理を感じちゃったんです。「これ、そもそも今の技術で作れるの?出来たとしても採算あわないだろう」って思っちゃったら、何かそっちの方ばかり気になっちゃって……登場人物に感情移入できませんでした。

2

どうなっちゃうの?どうなっちゃうの??

表記はされていませんが「楽園彼岸~溺れる劣情~」「楽園彼岸~蝶の褥~」で上下巻という構成になっている作品の上巻で、夜光花さんの面目躍如とも言うべきサスペンス作品です。うむ…怖かったです。

敢えて下巻は読まずにレビュー。どうなっちゃうの?どうなっちゃうの??とハラハラドキドキしながら読みました。ちなみに「エロ度」は「エロエロ」ではなく「標準的」だと思います。そういうシーンは確かにエロエロですが全篇通してエロは二の次でもいいぐらい物語の展開に緊迫感があって、時間を忘れて読みました。

沢山人が出てくるので、ベッドシーンはぼかしてでも映像化してほしいなと思いました。緊張しつつ、下巻へレッツゴーです。

3

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