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成宮先生の作品群の、一癖もふた癖もあるキャラ達が大好きです!
今作は、途中まで、他の作者様のお話し読んでるのと勘違いしてたくらい硬質な作品です。…そして、やっぱりキャラ立ってます!ストーリーもふたひねり半、いえ…トリプルアクセル綺麗に決めて着地!みたいな面白さと読み応えありました!!(…冬季オリンピックから、世界選手権にかけてどっぷりと、フィギュアスケートにハマってましたんで♪)…
このカップルは、身体を張ったボケ、ツッコミを繰り返しながら、元気に生きて行って欲しいな~なんて思ってしまいました(*^。^*)
成宮先生って続編とか、シリーズモノの記憶無いです。是非ともこのカップの続き読みたいです!!
*ネタバレ有りです
年下スナイパーと秘密主義の警察官という設定に惹かれて購入しました。
物語は東京都内のホテルで同盟国の軍人と日本人女性が何者かに銃殺されるという事件が起こるところから始まります。
ハルキ(受け)はその捜査にあたる事になった警察官で、その捜査のために同盟国側の人間と面会するのですが、その時にその場に連れて来られていたエリアス(攻め)と出会います。
このエリアスというキャラはウクレレ片手にアロハシャツで現れ、飄々としていてどう見ても優秀な狙撃手には見えないんですが、同盟国側から捜査のアドバイザーとして紹介されたため、ハルキは仕方なくエリアスと行動を共にする事になります。
口を開けば飄々と人をおちょくるような事を言うエリアスとクールで感情をあまり表には出さないハルキですが、捜査中何者かに狙撃されるところから関係が進展して行きます。
物語はハルキ目線で進むのですがクールでプライドの高いハルキの中で最初は反感しか抱かなかったエリアスの存在が徐々に変化していくのを感じつつ、眠れないというエリアスを受け入れベッドを共にする流れはテンプレではあるのですがドキドキしました。
プライドが高く、今まで関係を持った男達にはベッドの中でもクールで主導権を渡さなかったハルキがエリアス相手には調子を狂わされるというのも、それまでの2人を見ているとニヤッとしてしまいました。
あと、二度目の行為の時ハルキが過去に怯えるエリアスの瞼にキスをするシーンがあるのですが、とても素敵だなと思いました。
そして瞼を閉じても思い描けるように覚えておくために行為の最中ずっとハルキの顔を見つめ続けるエリアス。
このシーンは本当にグッときました。
この2人の関係以外にも、捜査にあたっている事件の展開や狙撃に関しての描写なども個人的にはとても楽しめました。
特に狙撃に関して全然知識が無かったので弾道や狙撃ポイントの選別の仕方など、捜査中にエリアスが話すそれらの内容が興味深いのと同時に一見軽く見えるエリアスが本当に軍人であり優秀な狙撃手なんだなと感じ、よりエリアスというキャラが興味深くなっていきました。
あ、あと最後にハルキから想いを伝えたのも個人的にすごく良かったです!
そういう事を言わなさそうなハルキが自分からエリアスを求めたのが、エリアスの言葉を借りると本当に「夢みたい」でした。
ただ作中に谷原というハルキと身体だけの関係を持っている元上司が出てきます。恋愛感情などは一切なく、関係を清算するのが面倒で続けてるだけのドライな関係で直接的な性描写はありませんが事後を匂わすシーンはあるので、攻め以外とのそういう設定が苦手な方は注意して下さい。
成宮さんの作品では「理想の男の作り方」が大好きなのですが、このお話も同じくらい大好きな作品になりました。
読めるならまた何かの事件なども関係した2人の話が読んでみたいです。
成宮先生初読みでした。
1本の映画が浮かんでくるような、ドキドキはらはらするエンタテインメント作品でした。色々な伏線がきっちり回収され、全体としてしっかりまとまっていて、構成が非常にきれいでほんとに感心しました。
ラブもしっかりでとってもよかったです。
ちょっとアウトローな外国からの”協力者”、エリアス。奔放だが繊細なキャラが魅力的です。一方、受けの悠貴は外事の捜査官。クール美人受けですが、過去のトラウマを持ちながらも現実を冷静に見つめている、大人な男。
現実の人間は複雑で、オレ様攻め×美人受けのような単純な設定でないところがとても惹きつけられます。
2人はやがて協力して事件に当たりながら、個人的な関係も気づいていく。単にオレ様がぐいぐい迫っていくのではなく、お互い内部に隠した繊細さ、過去の傷を共有するような人間的な関係を築いてゆき、その中に恋愛も含まれるという感じ。
アクションとしても、恋愛としても楽しめる、大変お勧めしたい作品。
スナイパーという親近感を持ちにくい設定と、ウクレレ+アロハでキャラが登場することから、ぶっ飛んだトンデモ系かと思っていた。が、武器や組織や上下の人間関係などが堅めに詳しく描写されていて、シリアスで好みの雰囲気。
メイン二人がそれぞれ精神的・物理的に救済し合い、事件を解決して嫌な上司を見返す展開に爽快感がある。飄々とした凄腕スナイパーエリアスと、神経質な警察官宇田川の、ああ言えばこう言うを繰り返す会話が楽しかった。
ふざけた登場をかましたエリアスは、スナイパーとしての腕も知識も一流。共に行動しながらその能力を実感していくのを、宇田川視点で一緒になって味わえる。
容姿端麗で使える人脈を持ち、策をめぐらせる力も具えていて、権力こそ持っていないが頼りになる存在。そんなエリアスが心に抱える傷に苦しみ、宇田川に助けを求めるのが良い。
宇田川は組織の中で窮屈そうにしていて、まあ本人もそんなに性格が良いとは言えず、さらに最低な上司と働いている。降格させられていて、元部下の手のひら返しがあからさまでムカムカ。
二人が追う事件は、過去に行われた戦地での極秘作戦にまで話が及び、実は連続殺人で、次の標的は同盟国の大佐というスケールの大きな話に。解決はエリアスがトラウマを克服してスナイパーとしての腕を見せつけ、スッキリ。
その後くっついてからの会話は甘々。おまけで描かれていた一時的に遠恋中のカップルも、やっぱり甘々。とはいえ普段はまたああ言えばこう言うを繰り返す会話で笑い合っていそうな空気が出てて、微笑ましい気持ちで読み終えることができた。
エリアスのキャラが魅力的で事件もしっかり盛り上がり、読み応えがあった。警察官である視点主に合った堅めの文章も好き。満足度の高い作品だった。
金髪碧眼凄腕スナイパー・エリアスと強気美人な刑事・悠貴。
とある事件により、協力捜査をする二人のお話。
内容は事件だの警察庁だの同盟国だの軍人だのと、こむずかしー単語が出てくるので苦手な人もいるかもしれませんが、中身はわりとサクッとしています。
横柄で飄々としているエリアス。
ゲイだということを見抜かれ、からかいとつかめない態度、そして頭ごなしに突っかかれない事情があいまってイライラとする中、時折見せる真剣な表情に目を引かれる悠貴。
そんなエリアスを自宅に匿うことになり、なかばほだされて関係を持ってしまった。
普段は最中のときでもどこか冷静なのに、エリアスに抱かれていると平静すら保てない自分に戸惑い、それでも快感に流され、魘されるエリアスに二度目のエッチをも許してしまう。
あーーー。エリアスがツボ。
年下の特権で甘えるのも、反面すんごく男らしいのも、キュンです。
普段強気ででもときにかわいくて、包容力のある悠貴にも胸キュンです。
「あんたってほんと、可愛がるより泣かせたいタイプだよな」
「お前は好きな子を泣かせてから焦るタイプだな」
この掛け合いが好き。的を射てるというか、ほんとお互いを表してる。
エリアスは最初から悠貴を意識していたのかなぁ。
だから執拗に絡んだのかしら。
悠貴にハマった決定打は、悪夢にうなされる自分に「瞼の裏に、きっと消えずに残ってる」と唇を押し付けられた瞬間かな、と勝手に想像しています。
アロハシャツからの海軍制服への転身が素敵でした。
オールバックかっこいいな、おい。
金髪碧眼、できる男、強気美人に制服、スーツ。
年下攻め、ほだされ、と素敵要素満載ですが。
エリアスが女性と絡んでいる表現があるので、そこが好き嫌いが別れちゃうかもしれません。