イラスト入り
面白かった〜〜〜
攻めに性虐待の過去ありなので地雷のある方は
お気をつけて。
年下だけど地位は上、普段は敬語なのでジェントルなのに受けには変態チックな攻め×京都弁の敬語年上受け
もうね、属性だけでお腹いっぱいですよ。しかも切ないすれ違いあり、親子の確執ありとエピソードがてんこ盛り。ページを捲る手が止まりませんでした。
京都弁&着物姿が色っぽい受けがいいですねぇ。攻めを課長呼びしてるのもえっちでよろしい。
脇キャラも魅力たっぷりで続編とかあったら読みたいぐらい。従兄が特にお気に入り。挿絵もイメージとあっていて大変満足な一冊でした!
前半モダモダの後半エロエロでした(笑)
後半もモダモダはしていますがかなりエロに舵を切った内容になっています。
メインキャラの一人が過去に性的暴行を受けており、何度か話題にあがるので苦手な方は注意が必要だと思います。
キャラ設定と言動が乖離しているような要素が幾つかありモヤモヤしました。
まず前提としてメインキャラ二人とも警察関係者ですが倫理観は欠如しています(主にエロ方面)。
警察官の倫理観の無さについてはエロエロ作品だと思えばスルー出来るので最初から何も考えないエロの圧をかけて欲しかったなと思いました。
登場人物についてですが、受けはシンプルに軸がブレていたと思います。
正義漢設定だったにも関わらず嫉妬で部下をいびったり、婚約者が居るはずの攻めと関係に及んだり、場所を選ばず性行為をしたり、チグハグな行動が目立ってしまい残念でした。
いびられていた部下は部下で結構ウザかったです(笑)
気になるところは攻めの方が多かったです。
攻めは男性から性被害を受けた経験があり、それが原因でゲイを嫌悪しており罵詈雑言を浴びせて受けを振ってしまったという過去があります。
この性被害を受けたという設定自体が過去回想で受けをこっぴどく振るために用意されただけのように感じてしまいわりと不快でした(受けを振った以外で特に活かされていない設定だったと思う)。
更に攻めが起こした傷害事件(正当防衛になりそうだが)についても警察が揉み消したらしいとサラッと説明されるのみでかなりモヤモヤしました。
攻めは物語後半からところ構わず受けに行為を求めるようになるのですが、その応理由が面白かったです(過去の経験は関係ない)。
原因は作中で受けの恋愛相談に乗っている受けの従兄弟で、彼が誰よりも好感の持てる人物でした。
自分も結婚間近で立て込んでいるであろう時に意味の分からない痴情のもつれに巻き込まれ、しっかりアシストした上で受けへのちょっとした仕返しも忘れない気の利く男で良かったです。
雪人は学生の頃に自覚し始めたが、その時に恋に落ちたのがバーで演奏するチェロ奏者の男だった。。。
偶然、出会った二人は懐かしむような会話だったが、宝坂が放った言葉で雪人は愕然とする。。。。
その失恋?でダメージを受けた雪人は実家に帰り警察官となる。その際に家族へカムアウトするもの同じ警察官の父親には絶縁されてしまう。
そんな折、異動になった雪人の上司が宝坂で…
そっからはもう。究極の両片思いのお話でした。雪人がかわいそうで、切なくて、胃がキリキリするようなやり取り。もう読んでるこっちは「こんちくしょう、小鳩め!!」って思いながら読んでました。
嫉妬から、ってことになってるけど、遅刻ギリギリだとか、書類を丸一日かけて書き直すとか、そもそも社会人的にイケてないやつよね?ましてや取り調べでの失敗は自分のミスなのに逆恨みじゃないのか?!
上司にゲロっちゃうとかも、普通ならもっと恐縮するよ〜
最後はハッピーエンドだと知りつつも、何?このすれ違いは!って思いながらヤキモキ。
後半で、思いが通じてからは、なぜか変態プレイがお好きな宝坂。原因は従兄弟の名演技にあったんですね(笑)さらに、普段は理知的な話し方なのに、最後はめっちゃ砕けた口調の宝坂にも笑えました。
ホント、良かったね、雪人!って言ってあげたいくらい。
そっからは速攻で指輪の交換もするし、親にも挨拶行くしで、宝坂の本気度もみれて感無量。
無理のない関西弁で進行するのも、京都が舞台だけあって(京都っぽくない部分もあち、こりゃ大阪弁では?とか)目先がかわってて面白かったです。もう途中はしんどかったですが、思いが通じてからはラブラブ?も見れたしスッキリした〜
電子書籍で読了。挿絵あり。あとがきなし。特別ss付き(初出は不明。ペーパーだと思うのですが、出来ればこういうの、書いて欲しいですね)。あと、カバー折り返しの部分の『作者近況』が入っていました。
いや、鳥谷さんらしいのです。しっかりと『変態紳士』だし。
前半部分の『嫉妬でドロドロ』という所も、大好きです。
でもね、非常に数少ない私の『地雷』が埋まっていたのです。ちゅどーん!
穏便にすませようとする上司の意向を無視して部下の不正を監察に報告した結果、椎名雪人は公安から生活安全部少年捜査課に左遷されてしまいました。そこで出会った課長の宝坂眞は、8年前、必死の思いで告白した雪人を「気色悪い」と侮蔑的な言葉で手ひどく振った男でした。雪人は学生時代、友人達と入ったゲイバーでチェロを弾いていた宝坂に一目惚れしたのですがオーナーの恋人と噂される宝坂に声をかけることも出来ず、ただバーに通っては同じ曲をリクエストすることを繰り返していました。社会人一年目にCDショップで偶然再会し、運命を感じて告白したのに……彼に会うことを避けるため、財務省を辞めて出生地の京都府警に再就職するほどのショックを受けながら、雪人は宝坂以外の人に恋をすることも出来ずに8年間を過ごしてきました。宝坂はそのことを覚えており「あの当時は自分のことしか考えられない愚かな子供だった」と謝罪してきます。当時、家出をしていた宝坂はバーのオーナーに関係を強要され、それを拒んだら監禁されてしまったという事情があったのだ、と。雪人に対して実に紳士的にふるまい、何かと気にかけてくれる宝坂ですが、彼の左手に輝く婚約指輪を見る度に、また、雪人の部下に目をかける様子を聞く度に、雪人の心はどす黒い嫉妬心で一杯になります。耐えられなくなった雪人は、恋人と同居するので京都府警を辞職すると宝坂に告げ、従兄弟を偽の恋人に仕立て上げるのですが……
いや、良くできたお話だと思うのです。
雪人の家族が京都府警では『伝説の一族』であるのに、カムアウトしたために父と絶縁状態であるとか、チャラい部下の小鳩が「部長と飲んだ」という話を自慢げにしまくる事の小憎らしさとか、時折訪れる宝坂の美しい婚約者の話とか。上手いのですよ。色々なエピソードの振りまき方が。
あとね、雪人は従兄弟の貴文と話す時は京都弁になるのですが、これがまたはんなりしていて彼の美人ぶりにピッタリなんです(方言萌え全開!)。
何がダメだったかというと『性被害』なんです。
そのことと、後半の『変態紳士』ぶりがどうもミスマッチっぽく感じられて、乗りきれなかった。変態ぶりに磨きがかかるほど、頭の中で「いやー、そりゃ無いだろう」という声が響き渡りまして……
経験は少ないのですけれど、地雷というのは怖いものですねぇ。
大丈夫な方は、大変面白く読めるんじゃないかと思います。
半分あたりまでは受けの嫉妬が本当につらく苦しくなんとかしてーって感じです。
そこを乗り越えて読み進めるとやっと展開してなんだか都合良すぎでは?な両片思い発覚です。
とにかく丸くおさまって良かった。最後までくじけずに読めて良かった。