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一風変わった吸血鬼もので、どちらかと言えば神秘性の無い庶民派吸血鬼でしょうか。
BLによく出てくる吸血鬼とはシリアスな重みに欠ける主役のユアンは300才で
根っからの女好きが嵩じて吸血鬼になってしまった享楽家でしたね。
人間として生まれたのに300年ほど前に絶世の美女に誘われて享楽の1週間を堪能。
その後知らぬ間に吸血鬼になっていたと言うとぼけた過去を持っています。
それでも綺麗な男よりも不細工な女を選ぶと豪語するユアンは愛人やホスト家業で
楽しく生きてきた吸血鬼で今回の作品でも吸血鬼×人間のラブと言うより
完全ノーマルな男がうっかり凡庸なのに身体から発するエナジーが極上な受けになる
素直で純粋無垢な少年弘斗にうっかり反応してしまい、オレ様が男なんて~と
混乱葛藤しながらも極上エナジーの弘斗にメロメロになるお話なのです。
ユアンが落とされてしまった弘斗は両親亡き叔母一家に家族同様育てられるが
叔母の一人娘である従姉妹から夜這いをかけられたことで家を出て探偵をしている
叔父の下へ押しかけ就職した半人前の調査員。
北沢さんの表紙イラストがぴったりするような主役二人で弘斗の少年じみて
無垢なイラストが弘斗の物慣れない雰囲気をかもし出していてイメージぴったり。
弘斗の世間知らずで危なっかしくてドジにユアンがいつの間にか心配で巻き込まれ
始めは男に興味も優しくも出来ないと頑なに思い込もうとするユアンですが、
結局は弘斗が気になって助けずには居られない展開になっていきます。
この作品は吸血鬼ものですが、将来的な二人の寿命の違いなどは余り気にならないです。
後半でちょっとすれ違ってしまった二人が相愛になるまでの甘い雰囲気の内容なので
この二人が今後どうなっていくのかは描かれていませんので勝手に色々想像が出来て
それはそれで萌が膨らむのです。
ノンケツンデレ吸血鬼なんてなかなか見かけなくて新鮮でした。
先生の過去作品探索中。めっちゃ面白かった!攻めが好きなタイプだったので萌2にしました。本編260P弱。俺様な攻めがお好きな方には絶対おススメしたいです!やっぱりくすくす笑えるお話ってサイコー。
歌舞伎町で売れっ子ホストのユアン。実は吸血鬼で「本当は血を吸いたいんだけど、汚れるから」と新たに考えた「エナジー吸い取り」により、かれこれ300年ほど生きています。歌舞伎町の住民たちは色々いて面白いけれども、そんなに綺麗なエナジーではなく、たまには清らかな美味しいエナジー吸いたい・・と思っていた時に、コンビニ前で出会った至極ふつーな少年から極上の香りが漂ってきて・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
受けの叔父(新宿で探偵事務所やってる)、攻めの客や勤める店の店長、探偵事務所の依頼客等ぐらいかな。叔父が受けを大切にしてて良い感じです!
**好きだったところ
攻めが尊大で、「なんで俺がここまで世話をみなくちゃならんのだ」とぶつくさ言いながらも、せっせと受けの事後の世話をするんですよ、そこがめっちゃ好き。超イケメン、しかもノンケなのに、めっちゃ普通な容姿の受けにまんまと落ちて納得いってない、でも可愛くってしょうがないという様子が何回読んでも嬉しい。精力絶好調なのに、1回で寝落ちされて「続きは明日だ、起きたら覚えてろよ」と口惜しげな様子なのも可笑しい。
受けは健気一辺倒じゃなく、ちょっときゃんきゃん吠える子犬ぐらいで、踏みつけられてても足をがじがじ噛んでそうな可愛い子です。心はいたって清らか、極上エナジーの持ち主。きらっきらユアンにクラクラしつつも文句言う時は言う、という様子が、漫才みたいで面白かったです。
ちょっと放置していた本でしたが、思いのほか好みの本で、めっちゃ嬉しかったでした。アーサーシリーズ好きな方、このユアンも好きになるんじゃないかなあ?
吸血鬼の俺様ユアンに会いたくなって、再読しました。
何度読んでも、ユアン様の俺様パワーは素晴らしいです(笑)。そんなユアンの、数々の迷言が可笑しくて萌えます。
男は眼中になくて、世の中の女は全部自分のモノだと思ってるユアン。なのに、極上のエナジーに惹かれて好きになったのは、アホっ子な弘斗でした。
自分で自分を罵ったり、何度も否定して、なかなか弘斗への想いを認められずに、葛藤しまくってたユアンが微笑ましくて可笑しくて好きです。
何だかんだ言って、必ず弘斗のピンチに駆けつけてくれるのもキュンとなります。
一方の弘斗も、アホっ子なんだけど、弘斗なりに頑張ってて好きなタイプです。
今作品は2人の出会い編で甘々は少ないけど、ツンデレなユアンがデレデレになるのが堪らなくキュンキュンさせられます。
すごい年の差ものですね。
俺様、ユアン様!
吸血鬼ものですがあまり長生きや孤独の悲壮感はありません。
美貌と不老を生かして日本でナンバーワンホストをしています。
そんな所に現れた弘斗。子犬みたいな可愛い男の子です。
色々ありましてユアン様がどうしても認めたがらなかったのですが弘斗に落ちます。弘斗が可愛くて心配でほっとけないんですよね。独占欲と庇護欲を駆り立てられて。
弘斗の極上のエナジーにくらっと来てから混乱するユアンですが、純粋で裏表がなくてユアンを一心に慕ってくる弘斗。
ユアンが吸血鬼かもしれないとわかっても怖がらずに殺されてもいいなんて。
ユアン様も弘斗にぞっこんです。
男を相手に絶対ありえなかったのが、弘斗相手ならなんでもしちゃえるんです!思い出してムラムラするほど!
弘斗もユアンになら何をされてもいい感じですよね、アホっ子ドジっ子可愛い子です。
叔父さんが強敵ですが睦まじく一緒にいてほしいなあ。
ユアンが何度もこの俺様が、ユアン様が!と混乱するのが面白かったです。
面白そう!と手に取った本の名倉先生率が高い不思議。
今回も、一般的な吸血鬼ものとはまた少し違った設定で非常に楽しく読ませて頂きました。
以下、あらすじと感想です。
300年以上の時を生きる美貌の吸血鬼・ユアンは、その外見の変化のなさから同じ場所に10年とは居られず…
と、普通であればシリアスな展開や孤独さが描かれたものになりそうなテーマですが、こちらのユアンは全くそうなりません。
元々は人間だったユアンが吸血鬼になった経緯も、遥か昔に美女に誘われ1週間骨抜きにされた結果、本人も知らぬ間になってしまっていたというあっけらかんとしたもの。
血液を飲むと服が汚れるからと、どうしようもない理由で、ホストとして働きながら客の女性と肉体関係を結んで「エナジー」を得て暮らしています。
このエナジー、その人の内面や環境等が美味しさに反映されるようなのですが、都会の繁華街が舞台となるとこれがまた美味なエナジーの持ち主には出会えない。
女性のエナジーしか吸わない事をポリシーとしている彼が、そろそろ極上のエナジーにもあり付いてみたい…と考えていると、探偵事務所で見習いとして働く青年・弘斗に偶然出会うことに。
するとまあ、ごく普通の素朴なこの青年からまさに求めていた極上のエナジーの香りがして…と、お話は進みます。
両視点で描かれているものの、今作は受けの弘斗よりも攻めのユアンが魅力的なキャラクターでした!
ノンケで俺様で、絵に描いたようなツンデレ代表のユアンが、なんで俺がこんな普通の男なんかに!と言いながら弘斗相手に1人でバタバタしているのがなんだかすごく可愛らしい。
軽く見積もっても300歳なのに。
きっかけは極上のエナジーの香りからでしたが、真っ直ぐで天然気味で要領が悪い弘斗にどんどん絆されてしまうユアン。
納得がいかない!男だぞ!と往生際が悪い言い訳をしながら面倒を見て、子犬のような放って置けなさにもだもだし、しまいにはちくしょう!可愛い!となってしまって、ページをめくる毎に沼に落ちていく姿にクスッとなりました。
ちゃんとかっこいい所はかっこいいです。
弘斗は年齢のわりにお子様過ぎる気がして、読みながらおいおい大丈夫か…となってしまったのですが、空回りをしてしまったりするけれど、基本的には頑張り屋の良い子です。
流されまくりかと思いきや、言い返す所は言い返す子犬のような男の子でした。
何も知らない体がユアンの手によってとろとろにされていくのも良かったです。
大変な相手と一緒になってしまいましたね。
弘斗とのやり取りが漫才のようで、それがもう読者からするとずっとイチャイチャしているようにしか見えない(笑)
名倉先生の書かれるラブコメ作品はキャラクターがいきいきとしていて本当に読んでいて楽しいですね。
吸血鬼度的にはライトかな?と思いますが、ラブコメ的にはとても良いバランスで読みやすかったです!
なんだかんだで受けに夢中になってしまう、ほんのちょっとおばかな可愛い俺様攻めがお好きな方におすすめの1作です。
続編となる作品も出ているようなので、これから追い掛けて読んでみたいと思います。
くっ付いたようなそうでもないような、良い所で終わってしまいましたが、続編ではラブな部分が見られるのでしょうか。
寿命の違い等も気になるところですし、続きを読むのが楽しみです。