イラスト入り
ネタバレあります。
民俗的なお話好きと初物信仰に惹かれて読みました。
狭い世界での数日間が、じっくりねっとり描かれていて、特に前半の仕込みの描写が秀逸でした。
神事までの2週間、毎晩丁寧じっくり下ごしらえが続きます。
段階的な穴調教なので、段階が進む度にプチ初物感があるのが良いです。
また毎晩の穴調教で心もほだされていく受けが、下ごしらえ担当の攻めの擬似行為を、まるで本番かのように感じて高まるところもあり、クライマックスに向けたテンションのあげ方が行き届いています。
本番は衆人監視のもと、セックスドラッグ服用でガッツリ数時間。体位も多彩で熱感高い。この状況で役目を果たすせる攻めの雄度半端ないです。
初夜までを引き延ばしてねちっこく楽しみたい欲がとても満たされました。
奈良千春先生の描かれる朔弥と玉藻の妖艶なエロス、和装と提灯、そそります。
結合部分がはっきりかかれているわけではないのに立ち上る色香。
お話は、離れ小島の古くからある祭が舞台。オカルトが少々入ってゾッとする箇所もあるけど、儀式の生け贄的なのはすごく好み。
開いてすぐの挿絵で、マレビト役は玉藻ってわかってたからそこは安心して読めたのですが、
禰宜の玉藻がどこでどうマレビトになるのか、ずっと悶々としながら読みました。
もっと掘り下げてほしかった部分もあるけど、ハッピーエンドだし文句はありません♡♡
民俗学の祭事についての論文を書くために、外部から入るのが難しい島に調査に行ったら、来訪神にされてしまい、監禁されて祭事までの15日間に体を変えられるお話。祭事も事件ですけど。
ドキドキハラハラすごく面白かったです。
挿絵がいいところで入っていて、頭の中に浮かんでくる情景を更にくっきりさせてくれて、惹き込まれました。
日本の神々の名前がたくさん出てきたり、人魚が出てきたり、サスペンス要素もあって読んでいて楽しかったです。
再会してからの2人をまだまだ読みたいです!あと、マレビトは大丈夫だったのかなーと。
もともと購入予定じゃなかったのですが、本屋で見て衝動的にジャケ買いしました。
砂床先生の作品は「一途な夜」シリーズと「情愛と不埒のトリム」シリーズしか読んだことがなかったのですが、それらのシリーズとは全然違いました。
現代日本のお話なのですが、閉鎖的な島の秘密の祭りの話なので、儀式とか、神様とか、オカルト色が強かったです。
笑いや、ハートウォーミングな要素が全くありません。
ドロドロとした閉鎖的な空間の中で、段々謎が解き明かされて行く感じが個人的には好みでした!
あとがきで作者さんも書いていたのですが、回収しきっていない伏線があり、一応完結しているのですが謎が残されている部分が幾つかあり。
ぜひ続きを読みたいです!
Hは調教系です。痛々しい方じゃなく、じっくり仕込む系です(笑)
サスペンス要素があるオカルト風味の作品で受けになる民俗学を研究している朔弥が
修士論文作成の題材に選んだ古き因習と秘祭が残る島で好奇心は猫をも殺すと言うような
雰囲気で思いがけず捨て子だった自分のルーツと古き島に脈々と受け継がれている
忌まわしき因習を知り、実体験までしてしまいながらその島で海神と祀られ、
その神を秘祭まで世話を一手に引き受けることになった攻めの玉藻とのサスペンスラブ。
オカルト風味だけれど、一昔前には数多く残っていたのであろう日本の古き因習を
まるで島がオカルト集団に感じる内容で実際内容は違えど人柱や生贄などは
現実にあっただろうと思うと現代社会に生まれたことを密かに感謝したくなります。
島の秘密が外部に漏れないようにしている秘策には想像しただけでホラーそのもの
この1冊でホラー映画が出来上がると思います。
主人公たちの絡みは後半の秘祭がメインで、その祭りの為に朔弥が玉藻によって
肛接が出来るように拡張というなの調教をされながら進む話でした。
ホラーも大好きなのでかなり楽しめました。