• 紙書籍【PR】

表題作スレイヴァーズ・キス

冴木鷹成,元使用人で会社を継いだ
倉橋柊一,社長令息

その他の収録作品

  • 野獣・失格

あらすじ

社長令息の倉橋柊一は、父の後継者として不相応な己の美貌と脆弱な躰を厭い、逞しい体躯と優秀な頭脳を持つ使用人の冴木に、長く自尊心を傷つけられていた。
父に認められたくて懸命な柊一だったが、大学卒業後、父が急逝し、家も会社も冴木の手に渡ることに。その上、困惑する柊一に、社長に抜擢された冴木は理不尽な取引を提示する。家族のため、自分の奴隷になれ、と。為すすべもなく、柊一は己の身を冴木に差しだすが―。

作品情報

作品名
スレイヴァーズ・キス
著者
華藤えれな 
イラスト
雪舟薫 
媒体
小説
出版社
桜桃書房
レーベル
Eclips romance
シリーズ
スレイヴァーズ キス
発売日
ISBN
9784756713803
4.4

(7)

(4)

萌々

(2)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
31
評価数
7
平均
4.4 / 5
神率
57.1%

レビュー投稿数1

下剋上万歳☆

これは自分をBLへ舞い戻らせた作品です。
社長令息・柊一が15歳の誕生日に父が冴木という少年を引き取ってきたのが出会い。
柊一は何でも卒なくこなし、日々男らしくなっていく冴木にコンプレックスを抱いて、冷たい態度で接してしまうのですが、大学に二人が閉じ込められてしまった時に心を通い合わせていくシーンは幸せそのもの。けれど、父の会社に二人が就職した時に対立せざる負えない状況、冴木の秘めた野望を聞かされて二人の関係が一気に破綻していく姿は、まるで昼ドラみたいで、のめり込んでしまいました。
特に今まで鉄の塊のような無骨な冴木が、自分の野望を露呈していく辺りは見ていてゾクゾクしました。下剋上って素晴らしい……。
下剋上を成し遂げた後で破綻し、主人と奴隷という二人の関係が、どうやって恋愛関係に発展されていくかは見物です。
冴木視点の番外編・野獣失格は、本編で少ししか語られていない二人の過去話。
柊一への妄執・憧憬など、冴木の魅力満載で号泣しました。
どれだけ大切に想っていたかよく分かります。ただ、彼はかなりヤンデレ気味なので要注意。柊一はよく事件に巻き込まれるので守るのが大変そうですね、冴木……。
下剋上・主従関係が好きな人におススメです。

4

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(小説)一覧を見る>>

PAGE TOP