あの!!!! 『ありのままの君が好き』の続編が遂に登場!!

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表題作なにがあっても君が好き

英駿二 新米弁護士で寿杏の婿 25歳
四天王寺寿杏 ブタゴリラと呼ばれる超肥満 25歳

あらすじ

人呼んで『ブタゴリラ』の四天王寺寿杏は、ゴリラの巨体に乙女の心を持つ成人男子である。
高校時代の同級生で父親の弁護士事務所に勤める若手弁護士・英駿二が婿として同居を始めて2ヵ月。大好きな英のために家事にダイエットに寿杏は大奮闘。英は今のままの寿杏が好きと言ってくれるけど。そこは乙女な心の寿杏、毎日体重計を睨みつつ頑張っている。
そんなある日、純粋な寿杏が詐欺に引っかかってしまったことから、寿杏と英に最大級の危機が訪れる!?

***
イラストは雪舟薫先生の描き下ろしです。ファンの方必見~!

作品情報

作品名
なにがあっても君が好き
著者
樹生かなめ 
イラスト
雪舟薫 
媒体
小説
出版社
大洋図書
レーベル
SHYノベルス
シリーズ
ありのままの君が好き
発売日
ISBN
9784813012917
3.3

(13)

(3)

萌々

(3)

(5)

中立

(0)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
3
得点
42
評価数
13
平均
3.3 / 5
神率
23.1%

レビュー投稿数3

危機の理由は

挿絵に主人公の姿がない超問題作の続編。
いや、今回は、キスしている英と、キスされている寿杏の鼻先のラインぐらいは描かれていたりはするんだけど、でも、BL挿絵のお約束、エチシーンのイラストは無い!
って言うか、そもそも、エチシーンが、
一体この二人が何をどこまでやっているのかを具体的に表現した文章が本編中に存在しないという、BLにあるまじき作品なワケで、、、
でも、ラブはむせかえるほど溢れかえっている。
父と英の溺愛の海で、それでも自分を変えようと努力している寿杏。

お金は人を醜くも美しくもする。
その生々しさでちょっと読むのが辛いところもあるけれど、佐野という新たな友人も増えて、ちょっとずつでも強くなろうとする寿杏。
願わくば、この先の寿杏の姿もまた、見てみたい。

そして、危機の理由は、父と英の繰り広げる、寿杏の取り合い、、、
お父さんってば、、、、

2

究極の愛、再び!

この「萌」評価ですが、
BLには超絶ありえないだろう、多分史上初主人公の顔が登場しないお話の続編が出た!という驚きと(笑)
しばらくお休みしていた雪舟薫さんのイラストが復活した喜びと
そんなもので上乗せされた評価かもしれません。

ひょっとしてね、
ブタゴリラの寿杏ちゃんが超ダイエットに成功して100㎏を下回る体重になったとか、整形してぱっちり二重のかわいいお顔になったとか
・・・多分そんなの恋人の英も父親も許さないだろうけど(爆)・・・
でも、もしかしてもしかして、そんな展開もありうるかも!?だって奇想天外が飛び出す作家さんなんだもん♪
と思いもしたのですが、ブタゴリラな寿杏ちゃんだからこそ
気が弱くて優しくて、ダメダメな寿杏ちゃんだからこそ、愛されるわけで。
扉を開けてみると、寿杏ちゃんは前作『ありのままの~』から余り変わることなく存在しており、そして英の愛も父親の愛も存在していたのでした。

あ、ちょっと変わった事と言えば寿杏ちゃんの体重は140キロ台?
こんにゃくダイエット頑張ってますw
超肥満の時が200キロ、もう200キロって歩行困難じゃない?正直健康を心配してしまうけど、、、それはさておき、、、

いつもの如くブタゴリラゆえに、周囲に指さされ酷い陰口をたたかれ、肩身の狭い思いをしている寿杏ちゃんに今回は、たかる姑息な野郎どもが登場します。
いいなりになるしか、抵抗できない寿杏ちゃん。
おりしも、父親に再婚の話が持ち上がり、寿杏ちゃんと2人だけの新婚生活を送りたい英はそれをすすめようとしているのですが・・・
などという話も盛り込みながら

とどのつまりは、「ありのままの君が好き、何があっても君が好き」
まさに題名通りの溺愛物語なのでした。
このお話って、寿杏ちゃんが主人公なんだけど、それを愛する恋人と父親の愛情と周囲の偏見が大きくそれを囲い込んで、実はそっちがメインなんじゃないかって気がします。
寿杏ちゃんはシンボルなんでは?と。。。

雪舟さんの絵、随分と筆が変わりましたが小説挿絵らしくなりました。
またこれからもどんどんと復活して見せてほしいなと思うのでした。

7

2m弱のブタゴリラ(受)リターンズ

前作の再読から、最近になって続編が出ている事を知り、迷わず購入。
BL小説史上初(?)受けの挿絵がほぼないというのに加えて、身長202cm・体重140kg超のブタゴリラの異名を持つ受けという、あの怪作のまさかの続編です。
雪舟先生の美麗な挿画もお久しぶりで、また拝見出来て本当に嬉しかったです。

前作「ありのままの君が好き」で、めでたく同級生であり、父親の弁護士事務所に勤務する弁護士・英と恋人同士となった寿杏。
寿杏を溺愛してやまない父親公認で同居している彼との甘々な生活を送る続編なのかなと思いきや、確かに新婚的な甘さもあるのですが、これがまたなかなかぶーに新たな試練がというかなんというか…
素直を通り越して愚直な程の真っさらなぶーに、世間からの悪意のある視線や、元同級生達からの酷い扱いと物言いがこれでもかと降りかかります。
物を買わされ、騙され、罵られ、もうやめてあげてー!と、読んでいてちょっと辛くなってしまうくらい容赦のない描写がまた樹生先生らしいなと。
英と釣り合いたいと懸命にダイエットに励む寿杏を止めたりと、自分のためにひたすらに甘やかしたりと、英と父親のエゴイストっぷりも健在でした。
婿殿と父親が自分の欲を満たしたいがために、ぶーを巻き込んで一悶着。
前作と全く変わっていない2人がぶーを巡って静かなバトルを繰り広げます。
やはり2人にはぶーが必要で、ぶーも2人に守って貰わなければ生きていけないんでしょうね。

英との甘々なやり取りもちゃんとありますし、亀の歩みながら最後にちょっぴり成長をした姿も見られたところは良かった。
せっかくダイエットをしていたのに、英の事がショックで超絶リバウンドをしてしまうなんて、思っていた以上にぶーは英の事が好きなんだなと。
ラブな部分はあっても、本当に何の問題も解決はしていないんですけど(笑)
同級生の佐野くんが意外にもいいやつで、ぶーとお友達になれそうな雰囲気があった事が唯一の救いでしょうか。
期待値が高過ぎたのか、ぶーに対しての世間からの容赦のなさと、最愛のぶーまで騙して悲しませてしまう父親にウーン?となってしまったので、個人的には前作の方が楽しく読めて好きだったかなーなんて。
中立寄りの萌評価ではありますが、この読中と読後に良くも悪くも感情が乱されてしまう、樹生先生ならではの世界観にしてやられたなあと。

合う人にはとことん合い、合わない人にはとことん合わないであろう、そんな怪作の続編でした。
米倉さんが良いキャラクターなので、彼のお話も読んでみたいなと思いました。
彼が1番ぶーのママに相応しいのでは…?

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