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ヤスエイさんの作品を読み直し中です。
この作品、本当に大好きです。
卵料理好きにはたまりません。
表紙を眺めているだけでもしあわせ。
美容師アシスタントの佐々木とコンビニでバイトしながら調理師学校に通う岡の話です。
結婚1年、25才にしてバツイチになった佐々木の唯一に楽しみはコンビニの親子丼。
あるときレジで店員に「サラダとかも一緒に摂った方がいいですよ」と言われて…。
親切な店員から親切な知り合いに変わって、一緒にいるとほっとする友人になって。コンビニのバイトと常連客からスタートした2人の関係が徐々に変わっていく過程が描かれています。
この作品のセールスポイントは2つです。
まずは盛りだくさんに出てくる食べ物。コンビニの親子丼からお手製の親子丼、正しい日本の朝ごはんにオムライス、プリン。オムライスは一見何か分かりませんでしたが、とにかく佐々木の表現と食べ方で本当にどれもおいしそうに見える。親子丼嫌いなのに、初めて読んだ日の夕飯は親子丼作りました。
もう1つはノンケがノンケに恋をする流れの自然な描写です。本当にヤスエイさんのストーリーテリング力は素晴らしい。読んでいて「え、これは不自然」と思う出来事がひとつもない気持ち良さと、こういうことが重なったらそうなるよなあという説得力のある心理描写。突然雷に打たれたように「好き!」とかならない。バイト中にバックヤードで酔っ払いの介抱とか、バイト中に店裏にJKに呼び出されるという2つは「ん?」となったものの、まあ、知り合いとか店が空いてるときならなくもないと思える範囲内。BL小説は読まないけれど、ヤスエイさんが書いたら読めそうです。
元妻に捨てられて男としてのプライドがずたずたになって、自分の目指す仕事の意味にまで悩んでいた佐々木を救った岡の料理。
老舗割烹の料理長の父のせいで学校に馴染めなかった岡を救った佐々木のおいしい顔。
岡は寡黙だからこそ、ちょっとした表情や行動がとても深いです。初めて佐々木を家に泊めたときの布団の流れはグッときます。腕まくら、良い。
そして最初は「男前設定」なのに男前に見えなかった岡が、後半は男前に見える不思議。
絵が苦手でも引き込まれます。読んでほしい!
佐々木の勤続年数と年齢的にアシスタントというのが気になって調べてみたところ、アシスタント期間は通常は2〜3年、青山や表参道などの有名店だと4〜6年だそうです。そして給与は平均16万ちょっとだそうで、子どもを持つことを考えたら奥さんの気持ちも分からないでもない…。
良いね。親子丼。美味しそう。
卵好きで親子丼が大好きな佐々木。
いつも買ってるコンビニの親子丼がなくてからあげと卵で親子丼作れるかと岡に聞いてる。
からあげでもそれなりに親子丼になると思うよ。
そっちも美味しそう。
離婚した奥さんは好きになれない。
収入少ないとわかっていて結婚したのに馬鹿じゃないのと言いたい。
離婚してすぐ再婚、妊娠もしてるとか。
裏表紙で山下と店長が仲良さそうに歩いていて、二人はデキテルんだなって思った。
店長はなんか、エロいキャラだと思う。身長からいくと店長が受けだよね?
カバー裏の描き下ろしで、佐々木がスタイリストに昇格したお祝いをしてるんですが、やっぱり親子丼。本当に卵好きなんだな。
こんど、○ーソンの親子丼食べてみようかな。まだ売ってたかな。
表紙のデザインも手作りの料理本みたいで可愛い。
ときどき、なんでこんなに繰り返し読んでしまうんだろーという作品があるのですが、これもそうです。
優しくて、傷ついたりしなくて、幸せな気分になれるお話です。物足りない人もいるかもしれませんが、私は大好きです。あまりレビューがついていないので、頑張って押しておきます!!!!
ヤスエイさんの2冊目、1冊目と同じく、「料理」が作品の中に出てきます。
コンビニ店員(年下)×離婚したばかりの男の話です。
穏やかで暖かい日常系の作品で、そんなところに惹かれました。
描きたいものはよく伝わってきましたし、
穏やかな雰囲気は好きなのですが、
展開にBL的な唐突さがあるのが少しだけ引っかかります。
キチクに出会ったとか、
どこぞの俳優に脅されたとか、
潔癖症どこ行ったとかw
そういういかにもなBL作品なら
BL的なセリフもそこまで気にならないのですが、
日常系の作品だからこそ、
いかにもなBL展開は何か変な感じがしてしまいます。
例えば攻めが合コンに行った受けに嫉妬して、
受けさんにいきなりキスをした場面。
攻めさんが「性処理が必要なら俺が…」と言い出したあたりが自分的には惜しいと感じました。
まだそんな段階じゃないと思うし、いろいろ飛び越えましたね!?と。
個人的には攻めさんには、そんなことを言うキャラであって欲しくなかったです。
そして受けさんはノンケだったのに意外と簡単に落ちた印象。
前の奥さんと離婚したことをあんなに苦しんでいたのに、
攻めの気持ちに気づいた途端に思考回路がBLになっちゃうという。
こういう作品だったら無理にエロ場面入れなくても、
ゆっくりゆっくりの描写でもぜんぜんいいです。
作風によってはじれったい描写にもハマるたちの読者なので、
もうちょっと気持ちを丁寧に書いて欲しかったなぁ…と思いました。
二人が手料理を一緒に食べることで親交が深まる、
そういう話なので、
料理を作っているところや
料理の絵が出てくるシーンは個人的には好きで、
いいなぁと思える部分でした。
もっといっぱい料理の話や料理の絵が出てきてもOKです。
ものすごくさらりと読めてしまい、
あまり読後に残るものが少なかったですが、
受けも攻めも人柄は割と好きな雰囲気でしたし、
ヤスエイさんの暖かな日常系の、
この作風はとても好きな部類なので、
萌評価にしました。
いつかヤスエイさんが自分の中でブレイクする日が来ますように。
修行中美容師さんとコンビニバイト君のお話。
うん、
コンビニでお弁当買ったら、普通「あたためますか?」って言って、あたためてくれるよね。
そんな、些細なやりとりから、ノンケの男が二人、恋に発展するのはなかなか大変。
単なる常連さん、それもコンビニだからそんなに言葉を交わすわけでもない、「あたためますか?」だけのやりとりから、お弁当をとっておいてあげたり、ましてや、部屋に呼んで料理を振る舞ったり、もう、これは、無自覚にしても下心アリアリなわけで、ちゃんと恋は始まっていたのね。
こうやって、ゆっくり静かにいつの間にか始まっている恋には、こんな地味目な絵柄がにあっている。
連載分ではエチまで行き着かず、描き下ろしでようやく初エチ。
派手なエロさはないけど、ほのぼのしていてよかった。