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表題作飼い犬に咬まれました

志賀,元ヤクザで用心棒
金谷宗太,金貸し兼便利屋,25歳

あらすじ

金貸しの宗太は、危ないところを助けてくれたヤクザの手下・志賀を自分の事務所にスカウトする。用心棒として働きだした志賀だが、何事にも無関心な彼がなぜか宗太には興味を持ち、稼いだ金で宗太を買うと言い出し…

作品情報

作品名
飼い犬に咬まれました
著者
李丘那岐 
イラスト
桜城やや 
媒体
小説
出版社
KADOKAWA
レーベル
角川ルビー文庫
発売日
ISBN
9784041020937
3.5

(14)

(3)

萌々

(3)

(6)

中立

(2)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
47
評価数
14
平均
3.5 / 5
神率
21.4%

レビュー投稿数2

ワンコと言うより獣犬?

貧乏歴22年、お金持歴3年の宗太は、母子家庭の貧乏家庭で育ちます。
母親はお金持と結婚し、新婚旅行に行って帰えらぬ人に。
宗太の手元には、一生食うに困らない大金が…
元々、便利屋を友人二人とやっていた宗太だったが、そのお金を元に正規の金貸業も始めます。
その金貸に元ホステス今はセレブ妻の由紀がお金持を借りに来ます、今はお金には困っていないはずなのに。
聞いてみると、過去の出来事でヤクザに脅され、お金を要求されている為、手持ちのお金だけでは足りず、やむなく借りに来たとの話。
宗太は、その案件を金貸の方では無く、便利屋で請け負い、ヤクザから脅迫のネタを取り返そうとヤクザの事務所に忍び込みます。
敢え無く捕まった宗太をヤクザの手下の志賀に助けられますが、その時宗太は、つまらなそうな無表情の志賀が気になり、自分の会社に転職を誘います。
まさか本当にヤクザを辞めて、自分の元に来ると思っていなかった宗太でしたが、ヤクザを辞める為のお金、一千万円を志賀に貸付け、会社で雇う事になります。
志賀はとにかく宗太にだけ興味を示し服従し執着するのですが、
ワンコと言うより駄犬、獣犬?
宗太を抱きたいからお金を払うと言ったり、触らせてもらえないなら触って欲しいとか、とにかく従順なんだけれど自分の欲求にもストレートに要求したりして、私的には可愛いかったのですが(笑)性的な事が過去のトラウマから苦手な宗太はもちろん志賀の行動が受け入れられません。
しかし、宗太は徐々に志賀にほだされ受け入れていくのですが、母の事故の話から志賀は姿を消してしまいます。
ヤクザの逆恨みから宗太は拉致られてしまいますが、デジャブの様に同じパターンで助けられます(笑)
ここからは宗太の男気が溢れています。
志賀の過去の自分の後悔も受け入れて、恨む気持ちもないから、赦すとか、赦さないも無いときっぱり。
志賀も罪を償う為に警察に…
何事にも無表情無関心の志賀が、宗太を一途に見つめ、名残惜しそうに出て行こうとするところは忠犬に(笑)思えました。

宗太のトラウマも色々な事件に関わり合う中で、誤解が解けて段々と解消されていく過程も良く理解できたし、
志賀の宗太にだけ見せる表情や言葉や執着も一途で萌えました(*^_^*)

桜城ややさんのイラストも宗太、志賀共にイメージ通りですごく良かったです。



3

もったいない作品

イラストに惹かれて購入
お話は、面白いのですが展開がまわりくどいというかスピード感がないというか

主人公の気持ちに共感出来ないとちょっと読みにくいかなぁ
登場人物は魅力的なのに、あまり深い展開にならずなかなか情報が入ってこないのがもったいない

イチャイチャも少ないし、かと思えばいきなり乳繰り合ってるような展開で、ちょっとおいていかれました

全体的にもったいない‼︎につきる作品かなぁと思います
初めて読んだ作家さんなので、また他の本も読んでみようと思います

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