愛なんて叫ぶはずがない

ai nante sakebu hazu ga nai

愛なんて叫ぶはずがない
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神15
  • 萌×226
  • 萌3
  • 中立2
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
7
得点
190
評価数
47
平均
4.1 / 5
神率
31.9%
著者
倫敦巴里子 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
徳間書店
レーベル
Charaコミックス
発売日
価格
¥630(税抜)  
ISBN
9784199607769

あらすじ

頭脳明晰で自分の野望をあらゆる手段で実現し、学校一恐れられる生徒会長の千歳。双子の弟・万里は、将来を期待される柔道選手だ。向かうところ敵なしの千歳だが、幼い頃から虚弱だということが唯一のコンプレックス。そんな千歳に、万里に心酔するピュアな1年生の柔道部員・信吾が近づいて!?

表題作愛なんて叫ぶはずがない

沖田千歳・高校2年生・17歳
磯貝信吾・高校1年

その他の収録作品

  • お分かり頂けただろうか
  • あとがき

レビュー投稿数7

強く、そして優しい男の子たちのお話

作家買い。

倫敦さん作品はドシリアスだったり、コミカルだったりエロ満載だったりしますが、今作品はコミカル寄り。コミカル寄りですが、でもコミカルだけな作品でもない。コンプレックスを抱え、それでもなお、それを乗り越えていこうと奮闘するDKたちのお話でした。




主人公はDKの千歳。
彼はぶっちぎって優秀な頭脳を持ちながら、性格には難あり。とかく効率を求め、無駄なことはしたくない。口は悪いし、かつ独断的、俺さまな性格でもある。

千歳には双子の弟・万里がいる。
双子でありながら、見た目は全く似ておらず、将来有望な柔道の選手でもあり礼儀正しく温厚な性格。

そんな万里に勝つために、将来のビジョンを事細かく展望し、そしてそれに向かって邁進している千歳。その夢のためなら手段を択ばない。周囲の人たちからは「性格が悪い」と言われているし、自分でも自覚している。

そんな千歳に万里の柔道部の後輩の信吾が声をかけてきた。柔道が強くなりたいから指導してくれ、という。信吾は努力を忘れない努力家だけれど、でも、柔道は全く強くない。万里に心酔している信吾は、千歳に万里と同じ指導をしてほしいというのだが―。



千歳が万里にライバル心をむき出しにしているのは、彼のコンプレックス故。
子どもの時に柔道を始めたのは千歳が先だった。けれど、身体が弱い千歳はドクターストップがかかり柔道を断念することに。対して万里はたいして努力もしないのに柔道も強く、そしてなんでもそつなくこなすことが出来る。

と書くと、千歳と万里の中は悪いのかと思いきや、この二人は実は非常に仲がいい。千歳は口が悪いのでポンポンと罵詈雑言が飛び出しますが、万里のほうは千歳のことが大好きなのです。

そして、彼らの両親も。

二人の息子をよく見ていて、適材適所を貫いている。両親に差別する意思は全くないんですね。

けれど、自分が出来ずに諦めたことをやることが出来る万里に、千歳はコンプレックスを抱えている。でも、卑屈になるだけではなく、彼は自分でできることが何かを考え、そして実行し、そして達成する。その彼の強さがとても素敵なのです。

読み始めたとき、万里×千歳、というCPが出来上がるのかなと思ったんです。コンプレックスの裏返しで素直になれない兄(千歳)を広い心で見守り続けてきた弟(万里)、みたいな。

が、その予想を裏切る展開でした。

素直になれない千歳が、自分の気持ちに素直になり、自分のコンプレックスを受け入れ、そして恋をした。

そんな風に成長できたのは、後輩の信吾くんのおかげ。

信吾くんは、ザ・天然ちゃんです。
それゆえに裏表がなく、天真爛漫。
ちょっとアホな子なので彼の言動から誤解を招くこともあるのですが、それすらも愛おしい。柔道が弱く、でも、それを自分の中で咀嚼し、諦めることなく理想に向かって歩むことが出来る。

万里、千歳ともに、信吾くんが好きなのは万里だと誤解しているのですが、その誤解がコミカルな展開を生みつつ、BL的な萌えツボもあり、切なさもあり、とストーリーに奥行きを与えています。

そして万里も。

寡黙な男の子なので感情を露わにすることはあまり無いのですが、それでも彼の千歳への愛情が言動の端々に見えている。カッコいいんです。なんでも完ぺきにこなせる彼ではありますが、それでも彼も様々な葛藤やコンプレックスを抱えている。でも、そのすべてが、千歳に起因してるんですよね。彼の全ては、千歳にためにあるといっても過言ではない。

あとがきで倫敦さんが「千歳はある意味総受けで~」と書かれているのを見て納得。初めに万里×千歳、と感じたのはあながち間違っていなかったんだなと。

というか、千歳と信吾くんの濡れ場で、千歳が攻めなのにちょっとびっくりしてしまいました。絶対受けだと思って読んでいたので。

三者三様の悩みを抱え、でも自分の力でそれを乗り越えていこうと奮闘する。そんなDKたちのお話でめっちゃ萌えました。

時にシリアスな展開になったりもしますが、登場人物たちがみんな優しく、そして強く、たくましい。それゆえに、愛に満ち溢れたストーリーでした。

クール男子の万里が、千歳をストーカー紛いに見つめている描写に爆笑。ぜひとも彼メインのスピンオフを描いてほしいな。

とにかく何もかもがツボにぶっ刺さる萌え作品でした。文句なく、神評価です。

2

歪んでるけど、まっすぐな愛!

相変わらず根底にどこか暗いものを潜ませつつ、
カラッとしたギャグと気持ちのいいラストで締めくくられ、
最後には面白かった!vと本を閉じさせる巴里子さん!
流石です!
そしてやっぱり好きですv

歪んだ兄に、更に歪みすぎてる弟、
そこに飛び込むまっすぐできらきらな後輩という
微妙な三角関係が面白いですが、
そのうち万里君にもいい人見つかるといいなぁv

三人三様のキャラが面白いし、
BLの主人公らしくない主人公千歳が可愛いv
そして三人共に諦めない前向きさが清々しい・:*

攻めは千歳だけど、千歳総受けって、なんだかとても納得v

しかし、巴里子さん初読みの人には
ぶっ飛び加減がちょっとハードル高いかも⁈
そこを乗り越えて是非こちらに来て欲しい!vvv

とにかく巴里子さんのファンなら読むべしの一冊。
評価はやっぱり「神」で!

2

コミカルさの中にコッソリ忍ばせているいろんな感情。

『chara collection extra 2018』の番外編がおもしろかったので、前から気になっていた倫敦巴里子先生の作品に挑戦中です。

身体は弱いのに熱いものを秘めてる双子兄と、天然な後輩の話。
スピード感あるコメディトーンの中に、違いすぎる兄弟の妬みや葛藤、思いやる優しさがさりげなく盛り込まれていて、最初はおいてけぼり感があったけど、何度か読むうちにジワジワとおもしろさが浸透してきます。


千歳:双子の兄、生徒会長
磯貝:柔道部後輩

万里:双子の弟、柔道部先輩

主な登場人物はこの3人。
千歳は虚弱体質だけど頭脳明晰で強引、弟の万里は有望柔道選手で硬派、ぜんぜん似てない双子です。

千歳は、生徒会長選挙で「将来金持ちになって幸せになるために、成績トップで生徒会長の肩書きが欲しい」と宣言し、理想だけ掲げてる対立候補をバカにし、有能さで生徒会長に選ばれます!

そして、弟の万里に憧れている柔道部後輩の磯貝から、柔道を指導して欲しいと頼まれます。
磯貝は柔道が大好きなのに勝ったことがなく、万里が柔道が強くなったのは兄のおかげだと言っていたので、素直に千歳に指導を頼むのですが、、、

ひねくれ千歳は、タイヤ引きながらグランド20周って無茶ぶりを…
でも磯貝は素直だから信じて遅くまで実践しちゃって、行方不明だと大騒ぎに。
さすがに千歳も悪いと思ったのと、勝てないのに柔道が好きって磯貝に、身体が弱くて柔道を続けられなかった自分を重ね、磯貝と仲良くなっていきます。

磯貝はバカすぎるくらい天然だけど、まっすぐ人を見てるから、千歳が頑張ってきたことに気付いてくれてるんです!
千歳はそんな磯貝に、自分でも知らないうちに惹かれてしまう。
磯貝が憧れている(好き)なのは、弟の万里なのに…

いやいや、磯貝も、千歳が実は優しくてかわいいところがあるって気付いてるし、千歳のことを好きになってるんだけど、強気意地っ張りと天然は大事なところで会話が噛みあってないんだよぉぉぉ!
千歳は誤解したまま、磯貝のこと力づくで抱いちゃうしぃぃぃ。


でも、千歳は磯貝が自分のことを好きじゃなくっても諦めようとしない。
そして磯貝も千歳に想いが届かなくても、大好きなヒトに近づきたくて頑張ろうとする。
二人の前向きさはとっても清々しい!
想いが通じ合ったら、お互い好きなことをやりつつ、楽しく一緒にいられそう♪


BLとしての軸は千歳と磯貝です。
でも万里がいなかったら、このストーリーは成立しない。
千歳と万里の間にある妬み、罪悪感、それ以上に大事に思ってるからこその思いやり、双子の兄弟を対比させることで、キャラが生き生きしてます!
それと、万里が千歳と磯貝を結び付けたキッカケなのに、二人にとっての障害になってるのもおもしろいんですよね。


コミカルさの中に、それとは反対の気持ちを忍び込ませる、なんか宝探しをしてるみたいに楽しめました。

2

安定の面白さ

巴里子先生の学園もの。chara掲載5話分+描きおろし4P+あとがき2P(カバー下なし)です。主人公の突き抜けっぷりがめっちゃ面白かったので萌2.巴里子先生お好きな方なら、安心してお読みいただけるのでは。

お話は似ても似つかぬ双子(兄、性格超極悪生徒会長と弟、真面目なスポーツ万能イケメン)と天真爛漫な年下柔道部員さんのお話。このアニキが最高に面白い。理由があってねじくれてる(ように見える)けど、惚れた年下くんに対してはまあ可愛い~♡こっちが照れちゃう・・

そして要所要所にある爆笑ポイント!うっかり引き寄せられて兄→年下くんにキスしちゃうんですが、年下くんは年下くんで兄を気になっていたので、俺がフォースだして引き寄せちゃったのか???などと悩むんです、もうここおかしくておかしくて。

兄、弟、年下くん、みんなしてちょっとずつ言葉が足りず、想いがすれ違うのですが全て笑い飛ばしてしまいました。可愛いなあ高校生。よくある高校生ものではなく、毒ある高校生(兄)だから読めるんだわ私。ああ面白かった。

1

こじらせブラコンストーリー?

私も作家買いです。
一冊通して表題作であり、話のほとんどが学園内で進んでいきます。

誤解されがちな生徒会長・千歳×後輩ワンコ・磯貝
そこに、千歳の双子の弟・万里が絡んできます。
千歳は虚弱体質で、柔道で有名な弟・万里に劣等感を抱いている。
色々なものを諦めてきた千歳に、磯貝は千年の努力を認める言葉をかける。
素直な磯貝に惹かれる千歳だが、極度なブラコン万里が邪魔をしてきて…

はっきり言って、万里が全てを面倒くさくしています。
千歳と磯貝の両方に間違った情報を与え、両片思いを無駄に長引かせます。
こじらせブラコンの万里…一番面倒なのはこの子だと思いました。
ぜひ、万里にも幸せになってもらいたい!

対して、千歳は良き理解者を得ましたね。
千歳の本質を見抜いて、広い心で包み込む磯貝が一番大人です。
磯貝が磯貝である限り、この2人はずっと安泰な気がします。
なので、ぜひ万里に救いの手を(笑)

0

双子かと思いきやワンコ

高校生もの。
双子の兄と弟。弟は何でもできる優等生。兄は虚弱で、やりたいことがあるのにいつも弟の影になっている。
しかし、兄はひねくれたりせず合理主義で頭が切れるし行動力もある。

そんな兄、ちーちゃんと、柔道部の先輩として強い弟に憧れるワンコ、磯貝の恋物語。
身も蓋もない兄に対し、ほんわかしているが意思がめっぽう強い磯貝がよい対比。

なんだかんだ言ってお兄ちゃんも頑張り屋でいいやつなのがだんだん分かってくる。

弟の方は、兄に執着気味だが恋ではなく兄弟愛だった。

0

自分の理解不足でもあるかもしれないけど

 巴里子先生の作品は雰囲気も絵も大好きなんですが、この作品の魅力は私にはちょっと掴みきれませんでした…。兄弟間の羨望と憎らしさが複雑に絡み合った感情を描き出していて、そのテーマ自体は非常に興味深い。けれど、そこにBL面も加わると、どうにも違和感のようなものを感じて萌えそうなのに萌えられない、そんなジレンマを抱えてしまいました。

 あとがきにもあるように、まずはやはり千歳が受けの方が自然に思えるという点が大きいのかな。より正確に言うと、信吾を受けとして可愛い、魅力的だと思えるほどの時間が足りなかったという感じ。どうしても千歳が受けじゃないと無理、というわけではないけれど、信吾受けに萌えるには圧倒的に彼の掘り下げが不足していました。あとは、万里と千歳の関係に重きを置いている分、千歳と信吾が恋愛的意味で惹かれ合ったところがどうしても浮いているような、リアルに思えないような気がしてしまいました。全体的に、私の理解の及ばない何とも不思議な関係性の3人でした。

1

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