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厄介な連中(6) きまぐれなパンドラ

yakkai narenchu kimagure na pandora

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表題作厄介な連中(6) きまぐれなパンドラ

遠野遼一郎,マイナーミステリー作家
宮城篤史,遼一郎のイラストレーター

その他の収録作品

  • VSOP

あらすじ

東京都下の霊園にほど近い廃屋同然の洋館。時間の流れから忘れ去られたような、その洋館には、異色な作風で知られる超マイナーミステリ作家・遠野遼一郎と、自殺志願の美青年・宮城篤志が一緒に暮らしていた―。“厄介な連中”シリーズ待望の新作が5年ぶりに登場。

作品情報

作品名
厄介な連中(6) きまぐれなパンドラ
著者
柏枝真郷 
イラスト
如月七生 
媒体
小説
出版社
角川書店
シリーズ
厄介な連中(1) 雨かもしれない
発売日
ISBN
9784048733601
3.6

(3)

(1)

萌々

(0)

(2)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
11
評価数
3
平均
3.6 / 5
神率
33.3%

レビュー投稿数1

コメディからシリアスに・・・

6巻目からハードカバーになっており、なんでここに来てと思いますが、本好きとしてはハードカバーっていいなぁと思ったり。(でも重たい)

でもそれよりも何よりも作品の雰囲気事態ががらりとかわっています。
今まではコメディタッチだったのが5巻の番外編でシリアスになり、6巻からはその間をとったような感じです。イラストも一瞬違う作家さんなのかと思ってしまうほど。
前は軽めのタッチだったのが今回から淡いパステル調になっていて、本来こちらが持ち味のイラストレーターさんかもしれませんが、なんだか今までのはなんだったんだ~という気もします。
イラストに関してはあのまま行ってほしかったかも!

ドシリアスでもありませんが、コメディとも違います。
ずっと隠してきた物語の中枢にせまっていく展開なのでテイストを変えたのかもしれませんが、この型の作品はシリアスのほうがあってるのかというと微妙なところ。
主人公の自殺癖は、コメディだと重くなっていないのがいいのかも思っていましたが、こうして読むとやっぱり自殺というのは重いです。
この納得できない篤史の趣味(?)はシリアスで描いていただいたほうが共感しやすいかもしれません。

お話は殺人か事故かわからない事件と自殺事件のまじったお話で、そこまで謎深いお話でもなかったです。どちらかというと5巻の番外編から続く美雪の過去を打ち明けるときが近づいた序章変という感じです。
4巻でやっと登場人物がそろったのでここから本番みたいなことをかかれていましたが、ここまでスローペースだと先の見えない感じがしました。

2

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