海に魚はたくさんいても

umi ni sakana ha takusan itemo

海に魚はたくさんいても
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×24
  • 萌0
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

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レビュー数
1
得点
16
評価数
4
平均
4 / 5
神率
0%
著者
ジョシュ・ラニヨン 

作家さんの新作発表
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イラスト
門野葉一 
媒体
BL小説
出版社
新書館
レーベル
モノクローム・ロマンス文庫
発売日
価格
ISBN

あらすじ

ブレアーは出会い系サイト「たくさんの魚」で出会った男の話をしていた。恋多き男の恋バナにつきあいながらも、そんなブレアーに恋する幼馴染み・フィンの心境は複雑。そんなブレアーの新しい相手の趣味はダイビングだという。十代の頃からよくダイビングをしていたブレアーとフィンだったが、ブレアーはなんとその練習のためにフィンをダイビングに誘ってきて……!?

表題作海に魚はたくさんいても

フィン・家具作成と修復職人・24歳(?)
ブレアー・古物屋(母が経営)・24歳(?)

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レビュー投稿数1

甘々に変貌したジェイクにニヤニヤしちゃった方は読むべし

原題は「Plenty of Fish(たっぷりの魚)」ですが、There are plenty of fish(海には魚がたっぷりいる)というのは、失恋した時に言う常套句なのだそう。Plenty Of Fishというマッチングアプリもあるとのことで、つまりは『恋の相手探し』のお話です。

フィンは幼馴染みのブレアーのことが好きです。去年、勇気を振り絞ってキスをして告白したのに当惑されてしまい、冗談とうやむやにしてからは、ちょっとぎこちない気持ちが続いています。こんなことなら、12年前にブレアーからキスされた時に応えていれば良かったという後悔ばかり。
それを知ってか知らずか、ブレアーは新しい恋人候補とのデートでダイビングに行くのでその予行演習に付き合って欲しい、とフィンに頼みます。複雑な思いのままフィンはブレアーと、昔よく行った沈没船のポイントでダイビングをすることになります。
最初こそ、不機嫌に見えるフィンにブレアーも苛立っていたのですが、ダイビングを始めると昔の様に楽しい時を過ごすことが出来、2人の距離は縮まります。しかし、ダイビング中に事故が起きてしまい……

今作にはFBIも保険調査員も出て来ませんし、殺人事件も起きません。
20代の『普通の』2人が、タイミングが悪かった所為で起きてしまったすれ違いが描かれています。
あ、タイミングの所為だけじゃないな。
2人の性格がすれ違いが起きてしまった原因のひとつでもありますね。
シナリオライターを夢見ているのだけれど、作品を完成させることがなかなか出来ないブレアーは夢見がちな人です。恋愛にも夢が欲しいタイプ。
家具の作成や修復を仕事にしているフィンはどちらかと言えばリアリスト。
男性と即物的な関係をしていて、恋人を甘くもてなすことなど『無駄』と公言しています。
だから、すれ違っちゃうんですよ。

こんな2人がダイビングの最中に起きた事件を通して、互いが唯一無二の存在であることが解ります。
そう、海にはたくさん魚はいるけれど、どの魚でも良いって訳じゃない。

シチュエーションがなかなか萌える構成になっています。
ダイビング、それも難破船の周辺という、ちょっと冒険の香りがする男の子っぽい体験が書かれるので、いつもの『金髪でガタイの良いFBI』が出てこなくても「ああ、ラニヨンさんっぽい」と思いました。

おまけに、ロマンスが苦手なフェイの『ラストでの化け方』が素敵なの!
アドリアンのシリーズで、甘々に変貌したジェイクに好感を持った姐さま方は、絶対読むべきです。
私は朝方に読了したのですが、このラストの余韻で一日中幸せな気持ちになれましたもの。

門野葉一画伯の美しいイラストが、翻訳ものの文章とマッチして雰囲気を盛り上げてくれました。
もう、この表紙絵、たまらんね。

4

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