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カラフルな君とモノクロな僕

colorful na kimi to monocrome na boku

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表題作カラフルな君とモノクロな僕

八神一路,地味で根暗な美術学校生
花乃木柾,派手な服の趣味の管理人

その他の収録作品

  • その後の話(描き下ろし)
  • あとがき
  • カバー下 部屋の設定・Q&Aなど有

あらすじ

男だらけの下宿に入居した地味で根暗な美術学校生・八神一路は、自分とは正反対のド派手な管理人・柾のことが何故か気になり…。

作品情報

作品名
カラフルな君とモノクロな僕
著者
じゃのめ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
バーズコミックス ルチルコレクション
発売日
ISBN
9784344832992
4

(81)

(34)

萌々

(23)

(22)

中立

(1)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
7
得点
329
評価数
81
平均
4 / 5
神率
42%

レビュー投稿数7

未来を描く

モッサリしていて根暗な印象の一路ですが
絵を描くことには寝食を忘れるほどの情熱があり。
普段はぼそぼそ喋るのに絵を描いているときは饒舌になったり、集中すると呼びかけても反応しなかったり。
芸術家な一面とスイッチがオフになった時のギャップが面白かったです。

柾は高校時代の苦い経験が尾を引いて、恋愛には後ろ向きになっていたのだけど
源との再会で心のモヤモヤを整理することができて、一路に心動かされていた自分と向き合えて良かったなと思いました。
初エッチの帰り道、洋服を交換しているふたりがすごく甘くて良かったです。

キャラが頭で考えていることを独特のテンポで
そしてクセになる感じの語呂で文字にしているのがじゃのめ先生の作品の特徴だな、と個人的には思っています。
それはデビューコミックスから顕在でしたが、こちらの作品辺りから
その表現がスッキリして読みやすくなっているなと思いました。

0

引き込まれて読んだ

じゃのめ先生は「キライの恋人」「曲がり角に犬」に続き3作目です。
この後、遅ればせながら、黄昏〜、残像〜、お伽話〜を読む予定です。

独特な個性的な絵で、柾が美人?美形?なのかわかりませんがw 雰囲気のある色っぽさがあると思います。
一路はすごい髪型だなとw
プラス、黒ずくめで、根暗なのわかりますね。
でも、ほんと根暗というより不器用で一本気なだけ。
かたや柾は極彩色&柄オン柄と、対照的に個性的で。それも中身をカモフラージュしたい表れだという。

2人がタイトルまんまで。
ラストで2人の色が混ざって心躍る絵みたい、というのがよかった。

冒頭の2人の出会いから、ラストまでおもしろくてぐいぐい読めた。
2人がお互いのことを知っていき、どう変わっていくのかドキドキした。
一路が自分で髪を切る時の独白にはじーんとした。
脇役もいい味を出していてよかったです。

0

服装の対比とは逆の印象を持った

 お互い気になるようになるまでが結構短くて、2人の気持ちに着いていくのに少し時間がかかりましたが、そこを越えてからはストーリーを楽しむ余裕も出てきました。見た目や雰囲気も、性格も正反対の2人。自然とグループができてしまう学校でなら相容れなかったでしょうけれど、こうして下宿の中の少人数の環境で出会えば、意外とそんな相手の良い所、魅力を感じる部分が見えてくるかもしれない。2人が偶然にも、こういう環境で一緒になれたことはとても幸運なことだったんだなぁと思います。

 作中では年下の八神の大人になりきれない行動が強調されることが多いのですが、私はどちらかというと年上で管理人の柾の方が、大人気ない言動が多いかなぁと感じました。彼の心はまだ高校生の時のまま、みたいな印象。八神の真っ直ぐな行動は、いつでも自分の意思がはっきりしていて、見ていて気持ちがいいくらいなんです。もちろん、年を重ねていくほどそういう行動をしにくくなるのは分かる。けれど、行動ができない代わりに、嘘でもいいから言葉でフォローすることは大人だからこそもっとできたはず、とも思うんですよね。柾が決断するまでが、私にはちょっと長く感じられました。ただ、くっついた後の2人は初々しさと甘さがあって可愛らしく、十分萌えはあったのでこの評価です。

1

カラフルとモノクロが混じりあって

じゃのめさんの作品、すごく好きです。
リリカルなモノローグも素敵だし、少しくせのある絵柄もイイ。

今回は、芸術家肌の人見知りモノクロ美術学生・八神くん(攻め)と
派手派手(主に服)下宿管理人・柾さん(受け)のお話。

表紙は、背景がグレーで、黒のタートルを着た八神くんと
ピンク、水色、きみどりとカラフルな格好の柾さんが
距離を置いて描かれていて、その対比が際立っていました。

八神くんは、物語早々柾さんに振られてしまうけれど
一見怖そうでいて、物凄く面倒見の良いやさしい柾さんを
じわじわ好きになり、一途に想いつづけます。
柾さんの元彼が現れて、物語は加速するのですが
八神くんと元彼さんの面白い絡みや、柾さんと元彼さんの過去との決別は
すごく読み応えがありました。
疾走感あふれるクライマックス、前髪を切り落とし
好きな人の元へ走り出す八神くんは、とても恰好良く
カラフルとモノクロが混じりあうような絵柄の朝帰りのふたりは、
言いようのない多幸感に満ちていて
読んでいるこちらまでニコニコになっていました。

私的萌えポイントは『その後のはなし』から。
同じ下宿人さんたちからのひやかしを
「ほどほど そこそこ おかまいなく」と溜息まじりにスルーし
直後、ほっかむり変装姿で柾さんに会いに行く八神くん、
なんだろうこの生き物は?!もうひたすら可愛いですよ!
きゅんきゅん!でした。

心地良い読後感に溢れた、お気に入りの一冊。
じゃのめさん好きですっ!(二度目)

8

相反する性質の二人が惹かれあう

「地味な美術学校生・一路」×「派手な服装のアパート管理人・柾」の下宿ラブものです。

初読みの時、視神経が弱っている時に読んだから、
めっちゃ目が痛くなりました;
そして読むのを中断しました。
それぐらい書き込み具合は多めの画面です。

でもこのごちゃごちゃ感は元々は好きなほうなので、
改めて読み直して良い感触を感じました。

柄ON柄の管理人さんの服もすごいですが、
背景もしゃかしゃか描かれているようで実はけっこう凝っています。
作者さん自身が「描く」ことが好きでたまらない感じが伝わってきます。

さて、話の内容のほうですが。
美術学生・一路は下宿先で、初恋に近い、片想いをします。
相手はアパートの管理人・柾。

ほぼ初恋、童貞の一路の、
ただ、ただ、直向きな愛。

健気で切なかったです。

一路は一見、暗くておとなしそうに見えますが、
その胸には芸術家らしくpassionを秘めた、
実は愛にあふれる情熱的な人だと思います。
そんな一途な一路の「愛し方」が素敵に思えました。

それに対して柾のほうは、
年上でそれなりに苦い恋愛経験もしてきたためか、
一路が真向からぶつけてくる愛をやんわりとかわそうとします。

恋愛に対しては妙に現実的でもあり、
そして臆病でもあり。

柾の気持ちは何となく分る気もしました。
こんなに真っ直ぐ来られると、
なんで自分みたいな何もないヤツに好きだ好きだって向かってくるんだ?
っていう戸惑う気持ちと、
それを受け止められるほど自分が純粋じゃないので申し訳ないような、
でも心が満たされていくような嬉しさもあって…
そんな複雑な気持ち。

途中で、柾が恋愛に積極的になれない、
その原因となった過去の男が出てきたりしますが、
それも功を奏して(?)前に進みだす柾。
色々あっても一歩前への前進、柾もガンバッたな~と思いました。

最初柾は一路のことを「八神くん」って呼んでいたのが、
いつの間にか「一路」呼びに変化していて、
ちょっとしたことですが心の壁が無くなっていく変化を描くのがお上手だなぁと思いました。

ちなみに、描き下ろしが、描き下ろしにしては大ボリュームの26P入っていまして、そちらは一路×柾のラブラブH有りで幸せな描き下ろしでした。

あと、こちらアパートものということで、
アパートの住人たちもいい味出しています。
脇のキャラたちも生き生きと描かれていて良かったです。

なんだろう、この管理人さんを見ていたらきーやんが浮かびました。
ドラマCD化したら誰が配役かな?なんて考えたりして。

3

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