ボタンを押すと即立ち読みできます!
受けの男前っぷりがとにかくカッコ良くて萌えました!!
攻めがこれだけワンコのように受けのこと慕ってて、どうして進展しないのかなー?と思って読んでいましたが、ワンコすぎるが故だったのですね。
受けの俺がおまえのこと抱くんだと思ってたから、のセリフにもきゃーでした。
でもそんな男前の受けも本音を語るシーンで実は手が震えてた。。という場面にジーンと来ました。
お互いがお互いのワンコで飼い主なんですね。
粗野で口が悪いけど潔くて優しい受けと泣き虫だけど受けのことになると譲らないワンコな攻めのバランスが絶妙でした。
とても、じゃのめさんらしい作品でした。
散文詩的なモノローグしかり、
物っ凄〜くヘタレでもキメるところはバシッと決める攻めと、
男前受けというCP設定しかり。
じゃのめさんの作品は、
こちらのタイトルからも感じられるように非常に詩的だと思うのですが、
この詩的度(?)が『キライの恋人』や
『カラフルな君とモノクロな僕』の頃と比べて、
かなりこなれてイイ感じになってるなー(当社比)と。
作為が少し気になる、から自然にすとんと胸に落ちてくる感じが。
つきましては、より読みやすくなっていると思われます!
ストーリーはいわゆる男子高校生同士のもだもだした恋愛模様です。
じゃのめさんはそこを個性的な絵柄と
特徴的なセリフで魅せてくださるわけですが、
語彙力が足らずそれをお伝えできません…
そこでワタシ的おすすめ萌えポイントで
こちらの作品の魅力をご紹介しようと思います。
・攻めのオズケンの成長(背が低くて優しげで弱々しい中学生→
背が伸びて女子が群がるイケメン高校生、たまに昏ーい瞳をします)
・オズケンが恋敵に「あっき(受)ってオズケンの何なの?」と
問いつめられて思い詰め強引にコトを進める一連のシーン
・舌先を絡めるキスシーン×2回 (「ケンジ 舌 アーしろ ケンジ」)
・あっきのセリフ「そろそろお利口にしてたゴホービちょーだいよ」
・127ページのハンカチを差し出すあっきの震える手
・172ページ、涙脆くいつもは優しげなオズケンのオス顔(激推しです!)
以上でございます。
ちなみに攻めのオズケンはいちいち何かと泣きます。
私にとり普段は勘弁して〜となる属性ですが、
こちらは彼の仄暗い精神世界とフィットしていて違和感がなかったのと、
キメるところはキメてくれるので気になりませんでした。
しかし泣く攻めが苦手な方は避けた方がよいかも知れません。
まったく参考にならないレビューでごめんなさい…
しかし、オススメです!
表紙に惹かれて購入。扉絵も綺麗ですね〜、とっても美しくてうっとり。
でも中の絵はちょっと顔がひしゃげた感じになります。
表紙、扉絵のままでいけば良かったんだけどなぁ。
オズケン(攻め)の口元がいつもあひる口&への字で泣きだしそうで、ヘタレな性格が良く出ているのだけど、
もうちょっと扉絵クオリティを保っていて欲しかったです。
オズケンは中二の時、自殺しようとしていたところ、あっき(受け)に声をかけられて救われて以来、受けの犬になれたらいいのに・・とひたすら願ってます。
特にイジメにあっていた、とか家庭問題があった、とか明確な理由はなく
「思春期特有の病」で、もともと繊細なお方です。
1話と2話はオズケン側の視点から語られます。
アッキに捨てられたら生きていけないと思っているオズケン。
そんな彼に対して中学生時代「付き合うか?」とアッキは言ってくれた時も、その後、高校生になっても「俺もおまえ好きだよ」と言ってくれた時も
オズケンはアッキは優しいから同情でそんなこと言ってくれてると思って、「ごめん、今までどおり友達でいさせて」と逃げてしまうヘタレです。
3話はアッキの視点から語られて、アッキも同じくらいオズケンのことが好きなことが解ります。
今の関係から一歩先に進みたいんだけど、彼を捉えているのはもしオズケンが自分のことを好きでなかったら・・・という恐怖。
「好き」だの「アッキしかいない」だの言い合っててそれどう考えても告白でしょ?と思うのに、決定的にならない二人の様子がまどろっこしくもあり、
でもお互いに替えの効かない存在でもあるから、友達でもいられなくなった時のことを考えると足がすくんでしまうのも良く理解できる。
そんなある日「好意をもって接していればあとは相手が決めてくれる、相手にとって自分は何なのかを。」というアドバイス(これ名言だと思う)を受けて、オズケンが大胆な行動にでます。
ちょっとした行違いがあってまたもやオズケンが逃げてしまうんだけど、そんな彼に対して「今日こそ逃してやらねェ。」と言うアッキ。
そこからのアッキは男前!惚れた。ここからのセリフは是非、じっくり読んでいただきたい!!
俺のこと好きだろ?とオズケンに聞くんだけど、オズケンは泣くのを堪えるのに精一杯(泣く直前)。
そんなオズケンの様子を見て優しくフォローしつつもハンカチを差し出したアッキの手も震えているんです!きゃー!!
オズケンも今度こそ逃げずに&泣かずにしっかり気持ちを伝えて、二人で駆け出していったところも、一直線で、切羽詰まってて、必死で、若くて、いいなぁ。高校生って眩いね。
そのあとのオズケンのが全部入ってからアッキが言う「やっとつかまえた もーぜってぇ放さねぇわクソ」
このセリフにはオズケンだけでなく、私の急所もつかまってしまいました。
オズケンは結構良く泣く性格なんで、人によっては鬱陶しく感じるかも。
でも本人も泣きたくて泣いている訳ではなくそんな自分にうんざりしているのが判るのと、
心の琴線の仕様が常人よりも繊細なことが理解できたので気にならなかったです。。
そしてそんな泣き虫男が時折見せるオスの表情の破壊力といったら!!!凄まじい。
そのほか、良かったところ
「観察者の記録」の中の恋するってどんな感じだ?と聞かれた時のアッキの表情と答えが堪らないです。
犬、ということでワンコ攻め大好きな私はそれも手にするきっかけでしたが、
ワンコで例えるならば、オズケンはクゥンクゥン鳴きながら、一歩下がってご主人様にひたすらついていく忠犬と見せかけて何気に自分の意見を通すワンコであり、
アッキはそんなワンコをリードしているように見せかけて、実はついていってるワンコでした。
そこまで目新しい導入ではなかったのに、物語が進むにつれてどんどん引き込まれていくような作品でした。描き方や台詞が絶妙にツボを突いてくるというか。あっきと同じく私も途中までケンジが受けなんだろうなと思っていたのですが、どうも逆らしいと気付いた時は残念というよりも、むしろ萌えましたね。この弱々しかったワンコが、自分のご主人様をついに捕食するのかぁと。お互い相手の好意を心のどこかで感じながらも、なかなか思うように距離が縮まらず焦れったい展開が続きましたが、待った甲斐がありました。
自分の想いだけ伝えて、相手からの見返りは何も求めてないからとシャットダウンするケンジ。一見相手を思いやっているようにも思えますが、それって実はとても一方的で相手のことを考えてない行動ですよね。相手にだって伝えたいことはある。結局は自分が怖いだけなのです。そんな彼に根気よく付き合って、自分の方がお前の言いなりなんだぞ、と告げるあっきの一連の台詞がとても印象的でした。前後で並んで歩いている内は、対等には理解しえないですよね。隣に並んで初めて分かる。どっしり構えて受け止めてくれるあっきに対してケンジは臆病だけど、あっきと一緒にいるために節目節目できちんとあっきの手を引いてくれて。お互いを補い合えるバランスのとれた関係性も素晴らしかったです。
良く練られた構成で、キャラもストーリーも良かったです。
何より受けのアッキが理想の攻めすぎて受けにしとくの勿体ない!と何度思ったか…(笑)
男前でカッコ良くて、惚れる。
ワンと言って後ろからついていきたくなるケンジの気持ちが痛いほど分かります。
対して攻めのケンジは、泣き虫でちょっと女々しくて優しいけど独占欲が強い。
気が弱く見えて我が強いちょっと厄介なタイプ。
何でも言いなりになってるようで実は何でも決めてたのはケンジで、言いなりになってたのはアッキの方…というお互いがお互いの犬という関係が面白かったです。
ケンジに負けないくらいアッキもケンジに惚れてたんですね。
それぞれの視点で物語が進むのでお互いどう思ってるかが分かりやすくて良かったです。
普段気弱そうな分、タガがはずれた時の雄モード全開のケンジのギャップが半端なくてアッキと一緒にドキドキしちゃいました。
決めるとこは決めるとかズルイですよねー。
絡みはあっさり目ですがそこまでの経緯で萌えられたので満足です。