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表題作恋人は抱き枕

穂高稜 ゲーム会社のプログラマー
夜乃星月 夜は美青年で昼は抱き枕に変身

その他の収録作品

  • 五竜君の秘密
  • バレンタイン・デイ
  • あとがき

あらすじ

穂高が拾った抱き枕が美青年に!? 夜の間、人間になれるようになったという抱き枕・星月に次第に惹かれる穂高は……!?

ゴミ捨て場に置かれたままの等身大抱き枕が気になっていた穂高稜は、女性向けゲームの美形キャラが描かれたそれを家に持ち帰る。その夜、穂高が帰宅すると家には謎の美青年がいた。その青年は夜乃星月と名乗り、穂高が拾った抱き枕だという。夜は美青年、昼は抱き枕の星月は真実の愛を見つけ本物の人間になるため穂高を口説くことになるが…!?

作品情報

作品名
恋人は抱き枕
著者
葉山なつ 
イラスト
麻々原絵里依 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
発売日
ISBN
9784344833128
3.4

(10)

(1)

萌々

(4)

(3)

中立

(2)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
4
得点
32
評価数
10
平均
3.4 / 5
神率
10%

レビュー投稿数4

既視感あっても大丈夫!

いきなりネタバレします。

**********************************

恋人を、毎晩抱き枕のように抱きしめて眠ってしまう
ラブラブのお話なのかな?と思っていたら、
なんと、本当に!抱き枕でした!!( ゚Д゚)!
受けが抱き枕だなんて、こんなお話読んだことありません☆

穂高(攻め)が拾った抱き枕クン・星月(受け)が、
夜の間だけ人間になっちゃうという可愛いストーリーです。
しかも、抱き枕なだけあって、キラっキラの二次元キャラ!
穂高の職場の先輩や後輩を巻き込んで、様々な事件を引き起こします。

おっとり優しい攻めと、ツンデレ抱き枕受けの会話は楽しいし
職場の黒髪メガネのイケメン先輩(絵が素敵!)や、
無邪気に鋭いツッコミを繰り返す後輩(福島潤さんで聴きたい)
そして星月に魔法をかけたオッサン妖精(←…(-_-;))など、
個性あるキャラとのやりとりもとても面白かったです!
特に星月が、黒髪メガネ先輩を敵視しているのは笑えました☆

ただし、完全に人間になれる期限は決められていて、
それまでに心から愛する人と、気持ちの通った本当のキスを交わせないと
抱き枕に戻ってしまい、二度と人間になることは出来ないのです。
どこかで読んだようなストーリー??
いえいえ、葉山なつさんワールドの中で読み進めると、
どうなっちゃうの~?という切なさが常につきまとって、
先が気になって仕方ないのです。

序盤ではちょっと弱気なワンコだった穂高が、
後半は余裕をなくし、強引に迫るのはすご~く好みだったし、
最初はツン気味な星月が、後半は可愛くデレるのも萌え度が高く、
ワクワクしながら読み進めました。

後日談は、主人公二人のラブラブストーリだけではなく、
黒髪メガネ先輩が主人公のお話まで収録され、嬉しい驚きが!
本編で触れられた、先輩の秘密の伏線はここで回収されるばかりか
オッサン妖精と先輩のご対面エピソードもあり、お楽しみがたっぷりです。

そして麻々原さんのイラストがバッチリ合っていて、
特にカラー扉絵は、映画のワンシーンのような神々しい美しさです。
デート中のコミカルなイベントの、コマ割り調のイラストも
絵を見ているだけで笑いがこみ上げて来るような臨場感がありました。

あっと驚く劇的な展開はなく、全体的に平和な日常ラブコメですが、
どの情景も映像がパっと目に浮かび、最後まで楽しく読めました。
二人が惹かれあうきっかけになるような、
ハッキリした出来事があればもっと良かったかな?
今回は萌×2としますが、次回は神作品、期待します!

6

ねこぷー

しのさん、コメントどうもありがとうございまーす!

受けは抱き枕なんですけど、
あまり抱き枕としては抱かれてないので
抱き枕じゃなくてもいいのかなーとも思ったんですけど
やっぱり抱き枕だからこそのインパクトは絶大でしたね(;'∀')!

ワンコな攻めの、後半の強引な豹変っぷり、見どころです!
抱き枕チャンは期限が来ると二度と人間になれなくなるので
攻めが焦るあまりに”攻めっ攻め”し始めるところがイイですよ♪

レビューには書ききれなかったのですが、
オッサン妖精もイイ味出してます!
他作家さんの、淫魔かな?とも思わなくもなかったけど☆

麻々原さんはもともと大好きですが、
挿絵で見るとさらに良いです~♪特にカラー絵が!

長くなっちゃってすみません(;^ω^)
コメント頂きありがとうございました!
ぜひ読んでみて下さいませ~♪

東雲月虹

ねこぷーさん、こんにちは!
抱き枕!?と思ったのですが、面白そうですねw
各キャラがイキイキしている作品って楽しいだろうな♪
“攻めが後半少し強引”っていうのも
かなり興味をそそられました(*^_^*)
日常ラブコメ、読んでみたくなりましたよ!
麻々原さんのイラストも期待大です♡
ありがとうございました!

楽しいファンタジーBL(笑)

抱き枕はお好きですか?
いえ、まぁ、私は好きですが(笑)

アイドルやキャラクターのついた抱き枕を見るたびに
これを抱えているって、なかなか微笑ましいというか
自分の寝相だとなかなか悲惨なことになるなぁ……
などと想像していたりしていたものだから、
読み始めてそんな連想があれこれ浮かんで、笑ってしまった。

      ☆     ☆     ☆

ということで、本作の受けは抱き枕。
ええ、比喩かと思ったら、本当に抱き枕!

ゴミ捨て場に捨てられていた乙ゲーのキャラのついた抱き枕を
つい可哀想に思って連れ帰ってしまった、ゲームクリエーターの穂高。

このイケメンの抱き枕?抱き枕のイケメン?
どちらでもいいのだが、これが夜だけ人間になるという
ある意味古典的、ある意味シュールな不思議設定。

変なおっさん妖精が出てくるんだが、これは松雪さんの淫魔の
イメージ強すぎて、どうしてもかぶるのが、ちょっと残念。
挿絵があれば違ったかもしれないが……。

彼が本当の人間になるのには、心から愛する人のキスが必要……
というこれまた古典的な設定。
さてさて、どうなる?!

Hは、これぞファンタジーという感じに、熱烈キスしていたと思ったら
一瞬にして挿入、そして朝〜というものでしたが、
まぁこのお話のメインはそこじゃあないので、それでよしかな?


抱き枕くんこと月星くんがなかなか健気。
拾った攻めの穂高くんも定番の好感の持てるキャラだし、
脇役も二週目メガネくんもなかなか良い人で(スピンオフあり?)、
麻々原さんの挿絵もよく合っていて(口絵がとても素敵です)
笑いながらも優しい雰囲気の、全体にかなり楽しんで読んだ作品でした。

4

「モアーレ!」ww

のっけから失礼を承知で申し上げますと
私はどちらかというとリアルに感じるお話の方が好きですし
(ツラくて痛すぎるとしんどいけど;)
とんでも設定ならM雪さんの右に出る作家さんは…とか
思ってしまっていたわけです。
ところが読ませていただいたら…。
葉山さん、すみませんでした!!!m(__)m
先入観は持っちゃいけませんね!!学習致しましたw

いやホント、抱き枕が人間に!?とか怪しさ満載ですけども
ああもうそれでいいんだ、それがいいんだ!と思わせてくれる
とっても読みやすくて素直な文章と
登場人物のキャラ設定が魅力的でした♪

抱き枕の夜乃星月は、自分を大事にしてくれた女の子から
やむを得ない事情でゴミ捨て場に置かれ
収集されないままいたところ、
妖精と呼ばれるには似つかわしくないおっさんに
スーパームーンとペルセウス座流星群が重なる特別な日だから
願いを叶えてあげると言われ人間になる事を望むと…。

この、妖精らしきおっさんの言動が面白くて!!!
いちいち的確にツッコむ星月も大概なんですが
おっさんおっさん連呼されると普段なら「もうええわい」になるのに
もっと言って!もっとツッコんで!!となりましたw
序盤からインパクトのあるコメディで(あれ?w)
さくさく読めました♪

星月を拾ってくれたゲーム会社勤務のプログラマー・穂高が
なんというか、適応力が高い真面目天然ヘタレ攻めとでも言いましょうか。
すっとぼけてるのが愛らしいし何より優しい!!!
これ、設定が逆だったらこんなに楽しめなかったかもしれない。
星月はわりと傲慢なタイプ、と見せかけてのツンデレさんですが、
穂高は星月の誤魔化しを鵜呑みにしたり、
理不尽な事もあっさり受け止める、
度量のある男だなぁと思いました。
抱き枕に戻ってしまう昼も、自分が恥ずかしい事を表に出さず
とにかく星月優先にしてくれるんです。
何かあるごとに実家の犬のイワオを話題に出してきて、
「またイワオかよ!w」と良い意味でこちらもツッコミましたよ☆
でも、自分でズルいところがあると後半吐露した場面は
どこまでもバカ正直だな…とじーんとしました。

あと、千葉の夢の国に出掛けているシーンがあって、
実は丁度去年の秋に行ったのでなんだか嬉しくなっちゃいましたw

で、妖精のおっさんは野太い声、ピンクのドレス、
小さなステッキ、たるんだ体、口ひげを生やした姿って
どう考えても気持ち悪そうなんですが!w
ズバッと名言を残してくれてます!
「時間も関係ないわ。恋はね、理屈や努力で見つけるものじゃないの。
育むものでもないの。恋は落ちるものなの。
理性でコントロールできたら恋じゃないわ」
それな!!!!!
オカマ口調がクセになる妖精、
お別れするのが非常に寂しかったです…。
去り際も笑えるし!w

はっ!肝心な二人のラブなストーリーは
ちょっとすれ違いつつ、星月の健気さもあり
穂高の、最後は男だ!的な部分が素敵な可愛いお話。
Hの描写が無いのが逆に新鮮でしたよww
明るい気分で読み終えられました♪

萌×2寄りの萌です!!

4

面白いのですが

表題作とショート2作品です。

「恋人は抱き枕」は穂高(攻め)が主人公で始まりますが、星月(受け)が人間になってからはメインになります。
「五竜君の秘密」は穂高(攻め)の友人である五竜が主人公ですが、
「バレンタイン・デイ」は完全に星月(受け)視点です。

おっさん妖精の力で、抱き枕が人間に変身するという設定。
抱き枕を拾った穂高は、そんなファンタジーをすんなり受け入れて、抱き枕とともに遊園地に行くことができるという、変わった人物。抱き枕である星月の方が、乙女ゲームキャラであるからか常識的だったりします。
そして「真実の愛」を得ないと抱き枕に戻ってしまうという展開。

そんな面白い内容にも関わらず、どうにも読み進みにくいのが我ながら不思議でした。穂高の視点が途中からなくなるとはいえ、星月に好意を抱いているのは何となく分かりますし。おっさん妖精のアクションが邪魔だったのか…。文章も読みやすいのですが、個人的にテンポが合わなかったかもしれません。申し訳ありません。

麻々原先生のイラストが作品の雰囲気に合っていて素敵でした。星月が抱き枕に戻って驚くシーンが特に好きです。悪い人物は出てこないので、ファンタジーなほのぼの展開がお好きな方にお勧めだと思います。

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