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表題作キープアウト ~危険な男の甘い拘束~

数見緑,アダルトグッズショップ店長
宮貴史,過去のトラウマから縛られたい願望のある会社員,25歳

その他の収録作品

  • 綺麗な男の健気なキス
  • 翳あるふたりと光の朝

あらすじ

「おれを縛って、忘れさせてくれ」学生時代に友人に強姦された経験をもつ宮貴史は、その傷を痛みでふさいでくれる “女王様"を探して街を彷徨う日々。ある日「女王様のご命令」でディルドーと縄を買いに入った店で、宮はエロティックな美貌の男・数見と出逢う。 「おれがあなたを縛って、解いて、救ってあげる。綺麗なひと」甘美な言葉で宮を誘う数見だが、宮のトラウマは深く――。フルール新人賞優秀賞受賞作、堂々の文庫化!

作品情報

作品名
キープアウト ~危険な男の甘い拘束~
著者
マキ 
イラスト
上原た壱 
媒体
小説
出版社
KADOKAWA(メディアファクトリー)
レーベル
フルール文庫ブルーライン
発売日
電子発売日
ISBN
9784040673424
3

(22)

(5)

萌々

(2)

(8)

中立

(2)

趣味じゃない

(5)

レビュー数
7
得点
59
評価数
22
平均
3 / 5
神率
22.7%

レビュー投稿数7

玄人向け

2014年フルールさんの小説優秀賞の作品です。
ちるちるさんでの評価はあまりよくないようですが、小説漫画合わせて数千冊のBLを読み漁った私からすればとても楽しんで読めました。
フルールさんの総評にあるとおりまさに新しいタイプのBL。
最近では珍しい一人称での描写でしたが、それがまた味がありました。
タイトルのつけかたもなるほどと思いました。
ただ個人的にですが、作中にと同じ単語が何度も出てきたのが惜しいと感じました。
例えばキープアウト。
数見を初めて見たときに感じた印象の場面でに使っているのを見たときはなるほどうまいタイトルをつけられたなと思ったのですが、その後何度もキープアウトの表現がでてきたので、なんだか逆にくどく感じてしまいました。
使うとすれば後一ヶ所くらいまでにおさえたほうがもっとインパクトがあったのではないかと思います。
他の単語でも同じことを感じました。
性的だ、とかエロティックとか歩く成人指定とか…。
そんなに何度も説明してくれなくても一度で理解できますので…。
後、登場人物の口調が所々違和感がありました。
(丁寧だったり突然命令口調だったり)
わざとされているのかもしれませんが、同じ「」の中で突然口調が変わるのはかなり違和感がありました。
例えば「泣き喚け、俺を呼べ、でも、駄目なら止めて」等。
ネット連載時は仕方ないとおもうのですが、本にする段階でもう少し推敲が必要だったのではないかと思います。
面白くないと感じた本は途中で読むのをやめたりするのですが、最後まで一気読みする程に個人的には面白いと思っただけに、いろいろ惜しい作品です。
推敲さえもっとしっかりされていれば、他の方のちるちるさんでの評価もまた違ったものだったんだろうなと感じるだけに本当に惜しくてなりません。
今回どちらかといえば作家さんに色々不満を思うというよりも、フルールさんは編集でアドバイスされないのかということに疑問を感じた作品です。
(デビュー作とのことなので)
とえらそうな事を書いてますが、それを差し引いても面白かった&今後に期待できそうな作家さんですので神評価です。
ありきたりのBL展開に少し飽き飽きしている玄人さん向け。
次回作も期待してます。

7

数見氏には、ミステリアスな魅力

受け様 宮くんは、
彼女の目の前で、親友レイプされたトラウマを持っている。
SMて 痛くて、苦しくて 精神的に受け付けないイメージがあるけど、
このストーリーでは、「癒しに」なっている。
攻め様 数見は 怪しい アダルトグッズショップ店長。
宮くんを 口説いてトラウマを「癒して」いった。

舞台は、とても怪しくて、攻め様 数見もさらに怪しいのに、
とても優しい雰囲気。
バイトくんもいいやつ。
恋のライバルのはずなのに、宮の窮地に数見を呼んでくれた。
ここでの悪役は 「元親友」
数見氏が、「元親友」を追い払うストーリーもむあったけど、
数見氏には、裏社会とのつながりがありそうな、
そんなミステリアスな魅力を感じます。

ちょっと アブノーマルな世界が 優しく感じられた不思議なストーリーでした。優しいバイト君にも出会いがあるとイイナァ。





3

登場人物が魅力的です!

もう、登場人物が魅力的です。
そして、感動も!!

読みはじめ、かなり刺激的でややビックリしまた。
ラストも、攻め視点からのストーリーなどもあり読んでいて飽きないと思います。
受けの葛藤も、感じられて一気に読めました。

何故、主人公がそうなったのか・・・攻め様の愛を感じました。

2

真式マキ先生のデビュー作

この作家さんが改名されてからの作品はいくつか読んでいましたが、そういえばデビュー作を読んでなかったなということで購入。

今よりも読みにくい文章。
繰り返されるフレーズのくどさ。
妙に作られた世界観。

それでもこの作家さんのいい所がたくさん垣間見えました。
攻めキャラの魅力と独特の空気感。
それが密度を持って迫ってくるような感じです。
二冊目の作品も読んでみようと思いました。

2

あじわい深く

真式マキさんのデビュー作とのことで電子版を読みました
三つ子の魂百までとばかりに(?)
いかにも真式マキさんでした

好きな作家はデビューあたりからモチーフをおさえておくと、
その後の展開が楽しめるので、
じっくり味わって時間をかけました
けっこう疲れます^^;
その価値ありの佳作でした



キープアウトは危険!の意で使われ、
のち自縄自縛の締め出しを表すのだと読みました
(縄はじっさいも使うわけですが…)
恋人を得るまで、といえばそれだけでも
ほぼ一人称で苦しみを長く吐露したあとなので
カタルシスにも似た開放を
祝福したいような気になりました

わたしは『キャンディ』がとくに好きですが、
複数の著作を読んで慣れていたはずでも、
この文体はちょっとどうかな~^^;
と思わないでもない…
ほぼ一人称と書きましたが、三人称と混ざるとか

Web連載作だったそうなので、そのままつなげて
刊行したのかしら と疑う表現の重複がつらい とか

あるにはあるのですが、雰囲気を味わい、
心理描写を楽しむには、やはり真式マキさんはいい と
思わせてくれるデビュー作です

カギカッコを使わない作品が(で)読みたいな、と
思いました

0

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