元剣奴の従者 兼 愛人×尊大な性悪ビッチ御曹司 魂を灼き貫く、閃光の主従BL

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表題作わが美しきヴィクター

ヴィクター
地下格闘家→ブラッドのフットマン
ブラッド・ロックウェル
ロックウェル財閥の御曹司

同時収録作品わが美しきヴィクター

ヴィクター
ブラッドのフットマン
ジェイ
ブラッドの友人

あらすじ

【元剣奴の従者 兼 愛人】×【尊大な性悪ビッチ御曹司】
賭けをしよう、野蛮な獣を“理想の人間”に教育できるかどうか――…。


財閥の御曹司・ブラッドは、その地位ゆえ誰もが傅き媚び諂う日々に退屈していた。
ある日、友人に誘われ訪れた地下闘技場。
そこにいた野蛮な獣のような男に目をつけ、暇つぶしのゲームを思いつく。
男を買い取り、≪理想の人間≫に調教できるか賭けをしよう、と。

男同士のセックスも知らない彼に、ブラッドは自分好みの甘美な快楽を教え込んでいく。

「俺が飽きるまではそばに置いてやる」

ブラッドにとっては気まぐれな戯びでしかなかったが、地獄のような世界で生きていた男にとってブラッドの存在はあまりにも眩く、彼の魂を灼き貫いた――…。

運命を狂わす、閃光の主従BL。

描き下ろし漫画8ページ収録!

作品情報

作品名
わが美しきヴィクター
著者
鹿島こたる 
媒体
漫画(コミック)
出版社
竹書房
レーベル
バンブーコミックス moment
発売日
電子発売日
ISBN
9784801982055
4.6

(184)

(137)

萌々

(33)

(11)

中立

(2)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
33
得点
852
評価数
184
平均
4.6 / 5
神率
74.5%

レビュー投稿数33

永遠に焦がれ狂え麗しの主従

ブラッドは性悪ビッチ御曹司です。
莫大な資産を持った祖父に可愛がられています。
ブラッドの審美眼に適ったボロだった野獣(地下格闘技場の闘士)を買い取って教育し、従者にすることに。
退屈しのぎの賭け事...ただの遊びのつもりだったけど─── 。

最初は美人×野獣、のちは美人×紳士。
ヴィクターは、ブラッドにだけ性的興奮を覚え野獣となりますが、他の人間にはセッ〇スの何が楽しいの?何が気持ちいいの?という感じでまるで機械のような無関心さなので、そのギャップがいいです。
ブラッドへの絶対的崇拝と絶対的存在感を感じられます。
性的なご奉仕は最初の方からあります。
鹿島先生の緻密で麗しい絵柄の力も相まって画面が非常に耽美です。
ブラッドは祖父が亡くなったあとは多額の遺産を残され、配分に異議のある一族たちに次から次に命を狙われます。
ヴィクターがボディガードも兼ねていて、ブラッドを守った末に記憶喪失になってしまったりもするのだけど、誰かを守れるだけの力と、その辺の人間では死んでしまうようなことでも乗り越えられる強靭な肉体と運を備えていて、元闘士の設定が生きていました。
記憶を失っても、体と心に染み付いたものが自分はブラッドのために造られたものだと認識し、とあることがトリガーとなり記憶を思い出すのだけど、覚えていなくともブラッドへの従属に突き動かされるヴィクターは真の従者だなぁと思いました。
ブラッドは所有者として所有物としてヴィクターを思っていたのだけど、その思いはいつしか形を変え、本人の無自覚な所で執着愛となるのもよかったし、最後には愛を自覚していてめでたしめでたしでした。
(これからも命を狙われるだろうからめでたしではないんだけど、ブラッドがいれば何とかなるだろう。)

《オススメの方》
・耽美、麗しい絵がお好きな方
・主従萌えさん
・ツンでエッチな受けがお好きな方
・受けが優位な物が読みたい方
・受けが華奢じゃないのが読みたい方
・肉体美がお好きな方
・褐色肌萌えさん

Kindle→白抜き

0

滑稽なほどに子供

 粗野な青年ヴィクターを飼うことになる主人のブラッドの気性になかなか萌えを見出せませんでしたが、この歳でここまで自分の欲求や不満をありのまま晒け出して生きることができるというのは、ある意味貴重なのかもしれない、と徐々に受け入れられるようになりました。普通は妥協や人に言わずにこっそり何かを企むことなどを覚えていくものだけど、今までの人生で彼はそんなことをする必要がなかったわけですね。そんな彼が、従順で純粋に自分を恋い慕う人間を手に入れるとどうなるのか。そういう視点で読むと面白かったです。最初は玩具でしかなかったヴィクターを美しいと評したブラッドの台詞にはぐっときました。

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息を呑む誌面の美しさ

これぞお耽美!
と口にしたくなるような、豪奢・残酷・悪趣味・美・官能が満ちている作品世界です。(残酷=グロではありません)

富裕層特有の、貧しい人を虫けらのように見下す感じとか、他人の命をおもちゃにする感覚とか、そういったものが余すことなく描かれていて、ブラッドもその友人も、ある意味卑しく見える。
性に爛れた生活ばかり送っているから尚のことです。
それでもブラッドは完璧な美貌を持っているので、ハマる人は心酔してしまうのでしょうね。

地下闘技場で負け役として生きていた褐色の闘士はブラッドに買われ、「ヴィクター」という名を与えられた。
その時に初めて彼は獣(あるいは虫けら)から「人間」となり、容姿を整えられ、知識と教養を与えられて「紳士」になっていきます。

ヴィクターはまるで雛の刷り込みのようにブラッドを盲信し、やがてブラッドもヴィクターを重用するようになりますが、果たして二人の間にあるのは愛なのか?
はたまた共依存なのか?
名前を付け難い関係の二人は、オメガバースで言うところの魂のつがいの様。

ヴィクターの傲慢で非情な振る舞いは決して同情の余地がある理由から来るものではなく、生育環境により、当然のごとく身に付いたもの。

ですが、ヴィクターの忠誠により愛を知り、ラストでは人間らしさを感じられました。
もう二度とブラッドはヴィクターを他人に貸し出しはしないでしょう。

耽美な絵柄でシリアスな展開が続くため、本編は終始重々しい空気感ですが、描き下ろしや電子限定おまけはポップでユーモアのあるものでしたので、そのギャップがとても良かったです。

いやそれにしても、鹿島先生の絵の上手いことと言ったら・・・。
細部に渡って緻密に描き込まれており、また、人物たちの肉体も顔の造形も美しく、非常に強い説得力がありました。
完成度の高い耽美BLを読みたい方に、ぜひオススメしたい一冊です。

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耽美の最高な詰め合わせ

先生の美麗な絵にピッタリすぎる世界観。これしかないでしょうの詰め合わせ。
耽美好きが妄想する全てがこれでもかと凝縮されていて大満足です。

以下、萌えシチュエーションの連続でたまりません。
わがまま御曹司が闘技場で奴隷を買い、人間にできるか賭けをする。
奴隷をきれいにするとイケメンになり体の相性も抜群。
奴隷にヴィクターと名前をつける。
ヴィクターは礼儀や教養を身につけ見せびらかしたくなる従者へ成長する。
そしてセックス三昧。ヴィクターを買う時、確かめた武器がお気に入りでブラッドは体も満たされる。
ヴィクターはブラッドへ刷り込みのように付き従い傍においてもらうことだけを願う。
後継者争い、カーアクション、バイオレンス、記憶喪失…お約束のオンパレードにここまでくればサービス精神旺盛ですね!とうれしくなりました。

と言うのも、絵が美しいのはもちろん、キャラが美しいだけではなくちゃんと人間味があって魅力的なのでここまで惹かれるしおもしろい。
テンポ良くストーリーも無理がなく感じられるのがすごい。
ヴィクターの教育係の執事、ブラッドのビジネス上の結婚相手など脇役も立っていてすばらしい。

ヴィクターが行方不明になり戻ってからのブラッドの拗ね方のかわいいこと。子どもかっ!てくらい。ズルい。うまい。そりゃヴィクターが更にブラッドを愛するし読者も応援したくなっちゃう。
エロや耽美だけでなくそれこそ人間として惹かれ合うさまがすばらしく描かれていて萌え満載で最高でした。冒頭の1ページが効いていてそこも好きです。

1

美しい

タイトルに美しいのキーワードが入っていますが、やはり絵が美しい〜

大富豪の孫として放蕩三昧のブラッド。バレエ鑑賞に飽きて訪れた地下闘技場で、強く美しい肉体を持ちながらわざと負けている男に興味を持ち、これを人間に育てると家に連れてくる。

ヴィクターという名をもらい、美しいブラッドに惹かれ一歩的に尽くす。
しかしブラッドも能力が高く盲目に自分を愛する強靭で美しいヴィクターなしではいられなくなる。

そんな官能的で絶対的な二人の関係が良かった。
やはり流麗な絵と背景が素晴らしいです。雰囲気満点の一冊。

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