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表題作ゆめみるヴァンパイア

菱田マモル,大学生,淫魔
ラドゥ,ヴァンパイア

あらすじ

淫魔(インキュバス)とヒトとの間に生まれた菱田マモルは、まっとうな人間として生きていきたいと思うあまり、人間から精気を搾取することを拒み、死にかけていた。
そんな彼の前に現れたのは、比類なき美しさをたたえたヴァンパイアのラドゥ。
みずからの肉体をマモルに与え、精気を得る方法を教えたラドゥは、命を救ったことと引き換えに、マモルに自分の「使い魔」になるよう条件を出す。
その役割は、マモルの想像をはるかに超えた、びっくりするもので……?

永遠に生きるラドゥと、限られた寿命を持つマモル。
ラドゥの屋敷で心穏やかな日々を過ごすうちに、やがてマモルは、自分とラドゥにいずれ必ず訪れる、「時間による絶対不可避の別れ」に気づいてしまう。
そして、ラドゥが人知れずその胸に抱え、恐れ続けている「ある想い」を知ったマモルは――?

真面目で純真な淫魔×絶世の美と永遠の命を持つヴァンパイアの、不滅の愛の物語。
その美貌に加え、芸術や漫画をこよなく愛する、ちょっとオタクな一面も持つ吸血鬼・ラドゥの愛らしい魅力も必見!
巻末には、コミックスでしか読めない描き下ろしも収録しています!

作品情報

作品名
ゆめみるヴァンパイア
著者
鹿島こたる 
媒体
漫画(コミック)
出版社
祥伝社
レーベル
ボーイズDUOセレクション
発売日
電子発売日
ISBN
9784396700324
4.4

(48)

(32)

萌々

(8)

(6)

中立

(2)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
11
得点
212
評価数
48
平均
4.4 / 5
神率
66.7%

レビュー投稿数11

唯一無二の異種間BL

鹿島先生の作画の美しさが活かされた作品です。
『ポーの一族』を思い出してしまいましたよ。
ハーフ淫魔×ヴァンパイアという異種交流で美しいラブロマンスかと思いきや、意外とコミカルという意外性も良かったです。

淡い表紙は作品の印象とはちょっと違うかなあと思うのですが、各話の扉絵はレトロな雰囲気もあって素敵でした。
それと、最終話のラストカットは圧巻の緻密さで、細部まで行き届いた細かい描き込みに目を奪われました!
何故この世界観を表紙にしないんだ〜!!!と、叫びましたよ。

そして、画風にあったストーリーもとても良かったです。
ヴァンパイアのラドゥが淫魔のマモルと出会いwin-winな関係を結ぶのですが、その中で芽生えていくお互いを大切に思う気持ちにグッとくるものがありました。
生と死を描く重いテーマでありながら、ラドゥのオタクっぷりが笑えます。

〝純情な淫魔〟というマモルのキャラも個性的でめっちゃ可愛かったです。
マモルの純真さとラドゥの淫乱さが入り混じって、セックスシーンはドキドキの連続でした。
ラドゥが受けなのは意外でしたが、攻めとして少しずつ成長していくマモルが激アツですね♡

ヴァンパイアハンターもアホっ子で好きになりました。
本部から来たモノホンハンターには緊張しましたが、バージン&チェリーなハンターを意外な方法で倒すところは面白過ぎたw
その前の訓練も、マモルが純情過ぎて爆笑〜

ラドゥの過去や喪失感を知ると胸が苦しくなりましたが、マモルの一途で真っ直ぐな想いがラドゥの心を動かすところは胸キュン。
寿命が違っても種族が違っても、相手を想う気持ちがあれば幸せな最期を迎えられるんだと思わせてくれました。

マモルの死を受け入れているラドゥが切なくて心が痛みましたが、まさかのラストにはビックリ!
淫魔としてのマモルの個性を活かした展開に拍手だし、オタクなラドゥらしい人生の楽しみ方も憎めないw
唯一無二のラストで素晴らしかったです。

崇高さの中にコミカルさが混ざっていて、意外な展開にワクワクさせられる素敵な作品でした。
淫魔の設定がちゃんと活きていて、そういうところが心底凄い。
ラドゥの兄もかっこ良く、2人の正体もまさかの……でした⁉︎

おまけ漫画もたっぷりで楽しいのですが、すごく大切なエピソードがRenta!限定なので驚きました。
第1話の幕間漫画なのですが、本編に繋がる大切な部分だと思うんですよねえ。
Renta!利用者しか読めないのは、ちょっと勿体無いかも。

8

Classicゴージャス受けと清純攻めの甘エロ笑涙

「うつくしい体」は日本画や西洋画、タトゥーデザインを織り混ぜた画力オーバードライブの荘厳BLで大好きな作品です。
今作も全てドが付くほどゴージャスでクラシカルでエロティックでコメディ、鹿島さんの作風に完璧にマッチしたテーマでとても見応えある一冊でした…!
単話配信の表紙が怖かったのですが、こちらの幸せな白いデザインの方が内容に似合ってると思います。

美麗筋肉ヴァンパイアのラドゥ。一見攻めだと思いがちですが甘とろ可愛い受けで、受けに見えがちな細っこい僕ちゃんのマコトは攻め。そのギャップが最高で病みつきになり、この世界感に引き込まれます。
「愛する人とじゃなきゃ駄目」とフラフラになっても我慢する、というか自分の身体のしくみが分かってない童貞淫魔のマコトを、ラドゥはある目的の為に助けます(上に乗って精気を与える)。所謂誘い受けですが、ラドゥの表情やポーズが超絶色っぽく、溜息出ます。
目的自体は試し読みで判明しますが、ファンタジーの中で異色さが面白い。

マコトの純朴さが分かる後半も、声出して笑いました!
淫魔といっても半分人間のマコトと、永遠に生きるラドゥ。宿命を抱えた切なさと、それを心の真っ直ぐさで押し通そうとする愛は、ベタかもしれないけどそれが良いです。
「本当に好きな人としかキスしない」と線引きしていたマコトの気持ちがラドゥに全振りしたら、愛が止まることはありません。
今までラドゥを愛してきた人達をちゃんとカバーした表現も優しくて染みました。
ラドゥの心中にある、人には理解出来ない暗闇に陽が差し込むような、そしてまた閉じてしまいそうな演出が感動的な美しさでした。

そして美丈夫受けに教え込まれる純朴攻めが淫靡で堪りません…!!「(いいところを)探してごらん」破壊力。
二人は正反対な雰囲気なのにどちらも甘々で可愛くって。体格差や対面座位も最高でした。
受けにお姫様抱っこされる攻めも、調教側だったのが甘えたになる受けも可愛い。
そして触手も若干量あります。

Rentaさん先行販売、そちらのレビューで「Renta限定おまけが重要…」とあったのが気になり購入。修正は美麗な線の上に残念なモフ白、画質微妙でしたが、おまけの内容が定番フラグで可愛かったです。
「こんな子に僕がひっかかる訳ないじゃないか」←もっと可愛い形容詞

本編ラストは300%ハピエンと言い切れないので、地雷多い方は少し慎重がいい可能性あります。私はハッピーで美しくて楽しくて泣けました。

7

お勧めの一冊になりました

もし耽美なカバー表紙で手に取るのに戸惑っているならそれは間違いです。

とんでも無くオタ心を擽ってくれる作品だと思います。

私は試し読みのラドゥがマモルにお願いした、使い魔の意味に爆笑して購入を決めました。そして帯の惹句に噴き出してしまいました。

かと言ってお話には切なさや優しさやエロスまでキチンと描かれていて、とてもバランスの良い作品なのです。

ヴァンパイアであるラドゥとマモルの寿命の問題とか、ウルっとさせておいて読者の納得する内容になっていました。

これからも長い時をラドゥがラドゥらしく居られるのはマモルのおかげなんです。

描き下ろしの「おまけまんが」でのラドゥとハンターの闘い(?)に笑えたし、本編で飛ばしてあった大学で仕事しているマモルのお話も読めて良かったです。

中世ヨーロッパ好きな方にも堪らない作品だと思います。

それとカバー下マンガに噴いて、口絵に描かれてるある物にクスッとします。

1

ヴァンパイアは耽美の権化

いやー、もう、この絵で、神!神!!神!!!の、大連打。
上も下もたっぷりの睫毛、細かいウェーブの長い髪、しっかりした筋肉!
この大層美しいヴァンパイアが、見た目小柄な黒髪日本人少年で清純で初心なインキュバス相手に、受けちゃうんですよ。
エッロ、エロなんです。
このカップリング設定も、とーっても神!
で、更に、ヴァンパイアといえば永遠の時を生きちゃうわけで、私の三大性癖ともいえる寿命違い萌のツボにもクリティカルヒット!
最期の最後にちゃんとハッピーエンドになるし、
これはもう、神!です。

0

No Title

Goshhh, how can I not read this masterpiece sooner. If only I'd known that I'd been missing such a meticulously and beautifully crafted story. I cannot emphasize enough how angelic and outstandingly gorgeous the artstyle is and how moving and emotional the story is. Who could have thought that a love between a vampire and a half-incubus could be this touching? Oh to be in an eternal love!! I love Kashima Kotaru - sensei so much and really love all other works of sensei.

0

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