ファーストエッグ(4)

first egg

ファーストエッグ(4)
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神15
  • 萌×21
  • 萌2
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
4
得点
85
評価数
18
平均
4.7 / 5
神率
83.3%
著者
谷崎泉 

作家さんの新作発表
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イラスト
麻生海 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
リンクスロマンス
シリーズ
ファーストエッグ
発売日
価格
¥900(税抜)  
ISBN
9784344833364

あらすじ

元暴力団幹部の高御堂と同棲している刑事・佐竹。佐竹の過去に纏わる事件が発生し、周囲は不穏な動きを見せるが…。怒涛の完結巻!

表題作ファーストエッグ(4)

高御堂新,高級料亭オーナー(元暴力団幹部),41歳
佐竹霜麻,警視庁捜査一課特命捜査対策室五係,31歳

その他の収録作品

  • 刑事の矜持(書き下ろし)
  • あとがき

レビュー投稿数4

一気に読みました!

なんか、大変なものを読んじゃたなぁ~という感じです。
最終巻発売を待って満を持して一気に読みました。BLというよりは、事件もの、謎解きもの、人間模様ものとしての面白さのほうが強く、久々に寝食を忘れました。

特別な能力がある佐竹が、刑事としては新米の黒岩と追いかける事件の数々は、佐竹の能力が全開で秀逸でした。
それだけでも面白いのですが相棒の立ち位置だと思っていた黒岩の正体がビックリです。
BL要素は佐竹と高御堂とのやり取りだけです。
いわゆる甘いと感じる場面はほとんど無いのですが、攻受というパターンを超えた重く深い愛情を感じます。ぎこちないまでの二人が切ないです。

登場人物が多いので、途中であれこの人は?と読み返した時もありましたが、お話が長い分エピソードが多く、人物が現実感を伴って動きます。
捜査にかかわる江東、井筒、金田一、猿渡。そして高御堂側近の羽根、成富、個人的に一押し桜井! オジサンズがとっても好きになりました。
それだけに、、、、結果が分かっているとしても書き下ろしの市場班の最後には涙せずにはおれません。

そして「ファーストエッグ」のタイトルが示す意味、佐竹のバックボーン。
キーパーソンの叔父さんも登場して、ノベルズ表紙からも、お話の流れからもなんとなく展開は読めはするのですが、最後の最後は想像を超えました。色々謎はあえて語りません。分かっちゃたらもったいないです。

やっぱり谷崎作品は長編が良いですね。圧倒的に面白いです。
ノベルズは終わりましたが、癖のある数々の面々のこの先の動向が気になって気になって、、、何らかの形で書いて頂ける事を期待します。

PS.コミコミ特典ssペーパーは、本編で外食に行こうと誘われた先のお話で、重い気持ちをほっこりとさせられます。

9

ココナッツ

はじめまして、こんにちは(*^^*)

ファーストエッグはわたしも大好き(谷崎さんが好きというのもありますが)です。
2/9発売の雑誌『リンクス』では、完結記念の番外編が掲載されるようです。
わたしは雑誌は買わないので読めず残念ですが、ご参考までに。

記憶に残る一冊

怒涛の展開を迎えた最終巻。
あれこれ勝手に推理していたものを、答え合わせをしながら読み進めました。
…けれど、思いもよらない展開に驚きつつ、さすがは谷崎さん…と関心。

『ファーストエッグ』直訳で最初の卵。
このタイトル、なんの意味があるのかな?と思っていたのですが…そういうことだったのか。
高御堂の口から発せられたその言葉、そして佐竹の母親が専攻していた学科、母親の野望…ひとつひとつが明らかになるたびに、まさか…という疑惑が頭をよぎり、叔父・匡和の言葉で決定的になったときの恐ろしさ。
佐竹はなんていうものを抱えているんだと驚愕です。

3巻で見方が変わってしまった黒岩。
黒岩を信じたい佐竹の気持ちが辛く、黒岩の目的がわかったあとも佐竹は黒岩と過ごした日々を嘘にはしたくなかったことに切なくなる。
でも黒岩も、嘘がなかったわけじゃないと思うんです。
佐竹に言った言葉や行動の中に、本物もあったと信じたい。
佐竹が最後まで黒岩の名前を呼ばなかった(黒岩の身を案じて名前を叫んでいる場面はありますが)のは、黒岩の正体を示唆していたのでしょうか…。
3文字にこだわっていた佐竹だけど、他の人なら3文字以上の名前も呼んでいたから。

高御堂の愛は分かりにくい。いや、分からないようにしていたのか…。
佐竹を助けに乗り込んできた高御堂。
多くを語ることのない彼の『想い』を見た気がします。
腹をくくったのでしょうか。ここにいろ、と初めて執着を言葉にする高御堂に、初めて佐竹を抱いているときに見せた笑みに、きゅうっとなりました。
あぁ、一緒に寝る気満々なんですね、たかみさん。とニマニマ。
高御堂の心理描写は皆無なため心の内を推理するしかないんですが、案外高御堂の方が佐竹に執着しているのかもしれませんね。

あえて語られなかった、佐竹の能力。
それは、まさか──。
それに気づいても高御堂はもう佐竹を捨てるなんて考えない。
佐竹は…気づいたらきっと離れようとするんだろうなぁ。でも本気を出した高御堂にアッサリ捕らわれてしまう気がします。
わたしの勝手な考えですが、高御堂は最期、佐竹も道連れにしそうですね。
その方が幸せなのかもしれません。

分からなかった多くの謎が解決したものの、未だ謎の部分は潜んでいます。
謎は謎のまま──。

佐竹と高御堂のこれから、を覗きたい。
ぎこちなくも、少しずつ寄り添っていく二人とか。
戸惑う佐竹と開き直る高御堂を期待。
そのうち『好き』だの『愛してる』だの言っちゃうんでしょうか。
他にも色んな事を語りたい。あぁ誰か話を聞いてください!笑
この手の話は後を引く。読み終わった今も、これまでを思い出しアレコレ考えてしまいます。
まさに記憶に残る一冊になりました。

…すごいな、今現在神率100%ですね!

4

後を引く物語でした。

完結しました。
色々な伏線も回収され、大きな謎は(だいたい)解け、だけどはっきりとは語られない部分を敢えて残して。「もっと真相を、彼らのその後を知りたい!」と思わせる含みを残しつつも完結しているところにやられました。うまいなぁ。

ラストに向け、SFチックな超展開もあるのですよ。でもそれも含め、リアル感のある描写から乖離しすぎてはなくて。

タイトルである「ファーストエッグ」という言葉の意味も明かされるのですが、そういえば読み始めたときには「どういう意味なんだろう?」と思っていたのに、物語に引き込まれすぎてそんな小さな疑問、忘れていたなぁ…とそこで思い出しました。

BL的展開で言うと、たかみさんと佐竹がようやく「自分たちの気持ち」を認めるあたり、もう胸がいっぱいになりますね。まだまだ甘い「愛だの恋だの」からは遠い関係ですけど。

この後にまだまだ様々な問題が起きることは間違いないのですけれど、そんな展開のあれこれを読者が勝手に想像する楽しみを残してくれている素敵な作品でした。ありがとうございました。

3

果たしてこの結末を想像できる読者は居るのだろうか

2巻(2014年刊)~4巻(2015年刊)まとめてのレビューにて。
この長編は話の密度が濃いうえに『もしかしてここも伏線か?』と予想した箇所も多々あったので、じっくり読んでいく必要があった。
…が、注意深く読んでいても想定外のラストには驚いた!!
とにかく意表を突く内容だが、極力ネタばれ伏せで上手くレビューを書きたくとも難しいね。


2巻から、佐竹が五係に飛ばされる原因となった月岡事件について明らかになっていく。
その月岡事件を模倣しているかのような脅迫状が何通も佐竹の元に届くようになり、過去の凶悪事件を知る者達は彼の身を案じるようになる。
身勝手なようでいて、周囲の人を巻き込みたくないという頑なさの裏に潜む佐竹の心境に潜っていくかのような展開ではあった…

ところが3巻では、一体誰が亡くなった筈の月岡の犯行方法を模倣しているのかって疑問だけでなく、突然謎の男が出現するわ、同じ五係の野尻(元公安)が何者かに刺されるわと、他にもクライマックスに向けて、新たな謎が出てくる出てくる…
(;´・ω・)

それらの疑問が4巻で一気に判明する訳だが…

佐竹自身に影を落とすものは彼自身の生い立ちと、月岡事件の2点となる事から、各巻で現在の事件と過去の事件が平行して話が進行していく構成になっているのも大いに納得できた。
ただ、4巻通じて読んだ後もこれってBLなのか!?って迷いが払拭されないのは確かだ。
確かに幾つかの場面でベッドシーンは織り込まれているけれどね。
高御堂が佐竹に向ける感情で充分BLとしての範疇に入るのだろうかね?

まさかあのキャラが謎の○○○だったって感じの不意討ちを喰らうような種明かしもいいのだが、BL以外の別要素のスケールが大きすぎる。
それでもこれだけまとまっているのは素晴らしいのだが。

そして高御堂については、1巻では『何故肝心の攻めキャラが脇役ポジションに?
』っと引っ掛かっていたのだが、最終巻では一気に存在感が増した。
いざという場面で彼が一気に間合いを詰めるかのような活躍には惚れ惚れするものがあった。
高御堂にどのように"黒い色"が付いたのか(父親をどのようにして亡き者にしたのか)、具体的な手段は明かされる事はなかったが、全ての謎が完璧にクリアになっていない点は仕方がないのかもね…

しかし、最後まで読んで印象が変わってしまったのは実は佐竹にも当てはまってしまう。
個人的には最初に彼に抱いていた良いイメージが崩れてしまったかな。
頭の回転は早くとも、見た目の若さに偏食癖、大人らしい立ち振る舞いに欠けてしまう様子を振り返ると、どうも『成長しきれない未熟な雛』を連想してしまう。
これは今後の佐竹にはどうしようもない部分だろうが、どうしても拭い切れない違和感として残ってしまったのは確かだ。

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