イラスト入り
この作品のスピンオフが面白かったので、本作品も読んでみました。明るい義兄弟モノと温かい家族の絆モノが堪能できて面白かったです。
養子ばかりの6人兄弟の資産家の家に新たに引き取られたのは、高校生の明良と小学生の聖の兄弟です。
2人の両親は事故で突然亡くなって、親戚たちは引き取りを拒否したので施設にいたのでした。施設にいたのは虐待されていたり、捨てられたりと、自分達より境遇の悪い子供たちばかりで。明良も、冷たい親戚たちを目の当たりにして、大人に対して絶望や諦めを持っていて…。
そんな明良と聖が新しい家族に愛されて、過去の傷が癒えて甘えてもいいのだと思えるようになったのに、胸がホンワカと温かくなりました。
恋の方は、明良が、兄弟の中で初めて会った長男の一に一目惚れします。偶然にも、一も明良に一目惚れしていて。
お互いに、自分の気持ちは封印して、兄弟として関わろうと決めていたのに、明良が気を抜いた拍子にポロッと告白してしまいます。その後は、家族には隠し通すと決めて、2人の関係が始まります。
時々家族への罪悪感を感じるけど、愛する人と出会えた幸せが伝わってきて始終甘々です。
最後は、大好きな明良のために独立を決めた一に、ゴチソウサマという感じです。
切ない兄弟モノもいいけど、明るくて甘々なお話もイイなと思った1冊でした。
本当に個人的な感想なのですが……、あんまり萌えなかったかな。萌えないというよりも、萌えるためのシーンというか甘い雰囲気のシーンが少なかった。
家族でほんわかする場面ばかりで、萌えるところといえばホテルでエッチする場面くらい。攻めと受けが両思いになる過程とか瞬間とかも分かりにくいし、読んでいて「私が求めていたものとはなんか違うな…」と思いました。
絵はめちゃくちゃかわいかったです!この本も、表紙絵で購入したくらいです。表紙を見たとき、「甘くてえっちで切なさも少しあるお話なんだろうな」と思って買ったのに、読んでみたらそうでも無かったです。
内容は明るいし、私だけが萌えなかったということもあり得ますので、気になってる方は読んでみてください!萌えるかもです!