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表題作王子で悪魔な僕の先生

澄川清人,27歳~29歳,産休代理,数学教師
高良奏太,17歳~19歳,叔父のアパートに住む高校生

その他の収録作品

  • 星に願いを
  • とある休日
  • あとがき

あらすじ

一人暮らしの高校生、奏太のアパートに現れたキラキラのイケメン教師澄川。ほんのり憧れを抱く奏太だけど澄川には秘密の顔があり!?

作品情報

作品名
王子で悪魔な僕の先生
著者
榛名悠 
イラスト
平眞ミツナガ 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
発売日
ISBN
9784344834088
3.6

(6)

(1)

萌々

(3)

(1)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
21
評価数
6
平均
3.6 / 5
神率
16.7%

レビュー投稿数3

王子でもない、悪魔でもない

高校教師×生徒。
奏太(受け)は、アパートに引っ越してきた、高校教師の澄川(攻め)の王子っぷりに、自分の将来の男性像を重ねて憧れを抱きます。しかし実際の澄川は「らっきょう記念日」のTシャツにパンツ一丁で、ゴキを怖がる、汚部屋の主だったのです。奏太は早々、言葉遣いも言動も全く別人の澄川に幻滅します。「王子で悪魔」というのは、奏太がその頃に感じたことで、実際は王子でもない、悪魔でもない、ぐうたらで残念な人だったわけです。
が、澄川はただの残念な人ではありませんでした。澄川は過去に生徒に引かれた経験から、学校では爽やか紳士のイケメン教師をやっていますが、実は熱血漢。飾らない素の澄川に徐々に惹かれていく奏太。
ふたりともノンケなので、想いを形にするまでには時間がかかりますが、その過程はラブラブ。澄川が奏太の髪をことあるごとに撫でたり、奏太が澄川の大好物の薄皮のオムライスを完璧に作るために何度も練習したり、萌えました。
なずな荘の個性的な住民たちにも好感が持てました。楽しそうな酒盛りに参加してみたい。
ふたりが惹かれ合うことで、澄川は学校で熱血なところも見せ始め、奏太も少しずつ変わっていくところも良かったです。
奏太がかわいいだけのキャラではなく、実はキメるところでは男っぽくキメてくれたり、澄川が奏太がからむとヘタレでぐずぐずになってしまったり、最後は、王子でも悪魔でもなく、Hをひたすら我慢するヘタレわんこになってたり、とても楽しかったです。
ほのぼの、あまあまが好きなかたは楽しめるんじゃないかなと思います。

2

和みの二重人格コメディ

アパートで一人暮らしする高校生・奏太(受け)の隣に越してきたのは
イケメン新任教師・澄川(攻め)。
紳士的で爽やかな澄川に憧れる奏太だが、じつは澄川には秘密の顔があって…というラブコメ。
学園モノとホームドラマが同居した作品です。

わりとすぐ発覚するのですが
じつは澄川、片付けが超苦手で
ゴキブリが群生していそうな汚部屋に住んでいます(まだ引っ越してきたばかりなのにw)。
かなりガサツでオッサンくさい性格なのですが、
学校ではそれを全く感じさせない
化けっぷりが徹底していますw

といっても「王子で悪魔」というタイトルから連想されるほど悪人ではなく、むしろかなりイイ人。
アパートの他の住人とも仲良くなり
皆で奏太の誕生日を祝ったり、
酒が入ると、泣きながら
「俺のこと父ちゃんと思っていいからな!」
とか奏太に言い出す人情派です。


そんな澄川に惹かれていく奏太は
片付け下手な澄川に説教する
しっかり者…かと思えば
恋愛に不馴れで素直になれない
不器用なところもあり
年相応の可愛らしさがありました。

ラスト間際で恋人になってからは、
澄川の方が奏太にメロメロになりヘタレ化w
初Hは奏太が受験を終えるまで我慢~は分かりますが
それから何やかんやで大学2年まで
待つなんて気長すぎます!
初H後の二人はますますラブラブで
下の名前で呼び合ったりしてるのが
すごく可愛くて和みましたv

読む前にはもう少し過激な二重人格モノを想像していましたが、これはこれで癒されるお話でした。

4

タイトルに偽りありかと…

『恋するウサギの育て方』が面白かったので購入。
年の差、教師×生徒が好きなのでウキウキしながら読みましたが…個人的にはちょっと微妙でした。

**********************
受けの奏太は、叔父の営む『なずな荘』で一人暮らしをしながら管理も行う高校生。
ずっと母親と二人暮らしだったために、オカンのような世話焼きでしっかり者の16歳。

攻めは『なずな荘』へ越してきた臨時教諭で、爽やかな澄川。
しかしその爽やかさは対外仕様で、実はガサツな27歳。
**********************

越してきた当初こそは春風のようだった澄川ですが早々に化けの皮が剥がれ、奏太の前では地のズボラで過ごすように。
そしてそんな澄川へ、なんだかんだと文句を言いながらも弁当やご飯を作ったり世話を焼いたりと、奏太はまあ甲斐甲斐しいのです。
女の子みたいに可愛くて、若くて、世話をしてくれて…独身の一人暮らしの男性がコロッといくのも頷けますね。
典型的な胃袋掴まれた系(笑
ノンケ同士なので簡単すぎるとも言えなくはないですけどね。

ただ、このスボラは別にタイトルの『悪魔』という程でもなく、もしかして俺様系か?とも思っていましたがそんなこともありません。
ちょっとタイトルに偽りありですね。
もう少し澄川のインパクトが欲しいところでした。
突飛ということでなく。
ただの虫嫌いな汚部屋の男性なんて、けっこういますものね。

えっちは卒業してからなので、高校生受けが嫌いな方も問題ないとは思いますよ。
ただそのせいで恋人になるのもけっこう先で、そういうシーンは後半だけです。

わたしは、元々ズルい大人の攻めというものが好きなのです。
教師×生徒という背徳感から、大抵が年上で分別のある大人な攻め(教師)がこのズルさを発揮して一歩引いたりするわけですが、この作品はあくまでも爽やかな風が吹いておりまして、そのような雰囲気はまるでありません。
もう最初から最後まで可愛らしくて、なんだかアホらしくなるくらい(苦笑
山も谷も特別ありません。
後半の奏太の友人絡みくらいかな。
榛名さんは可愛らしいものを書かれる方なので、初めからわたしの方が求めるものが違っただけなのですが、久しぶりに『先生生徒きた!』とウキウキ予約までしていたのでガッカリ度が半端なく、この評価になってしまいました。

3

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