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記憶喪失アルファの最高な献身

kiokusoushitsu arufa no saikou na kenshin

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表題作記憶喪失アルファの最高な献身

アオイ、兄の友人、記憶喪失のα
鈴原十和(鈴原トワ)、駆け出しの新人俳優、Ω、23歳

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

十和は駆け出しの俳優で、公表していないがオメガだ。共演者の人気アルファ俳優と飲みに行ったところを週刊誌に撮られ、記者たちから逃げている最中、アルファのイケメン男性にぶつかってしまう。挙げ句、トラックにはねられそうになり、その男性が助けてくれたものの、記憶喪失にさせてしまったのだ。身元がわかる所持品が何もなく、罪悪感を感じた十和は、記憶が戻るまで同棲して面倒をみることにしたのだが、実は……!?

作品情報

作品名
記憶喪失アルファの最高な献身
著者
榛名悠 
イラスト
みずかねりょう 
媒体
小説
出版社
オークラ出版
レーベル
プリズム文庫
発売日
電子発売日
ISBN
9784775530276

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68

4

(25)

(8)

萌々

(9)

(8)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
9
得点
100
評価数
25
平均
4 / 5
神率
32%

レビュー投稿数9

献身!

すごかった。まさにタイトル通りの記憶喪失アルファの最高な献身でした。

最初から最後まで見事で完成度も高く、切なさ甘さ嫉妬に独占欲。さらには十和の頑張りに仕事に繋がりどんどん売れていくところも、読んでいてこちらも応援しながらドキドキと達成感に満たされました。

記憶喪失アルファことアオイが、十和と一緒に暮らし十和のマネージャーになって公私ともども献身が素晴らしかったです。

十和が可愛くて仕方ない、寄ってくる大物俳優すら害虫だと追い払う溺愛ぶり。

もういっそ記憶を取り戻さなくていい、このまま傍にいてくれたら…なところからの。

いや〜、十和には不安にさせましたが甘い!良かったです!アオイの雄みも最高です。アオイの正体や実は…な部分もとっても美味しくて。

そっかあそっかあな過去とか、開き直るところとか、将来のこととか。いや〜、大満足です!読み応えたっぷりでした。
良い読み疲れです。

たった1つの神評価とタイトルとみずかねりょうさんのイラストで、ビビビっと来て大正解でした。

9

読み応えありました!

電子書籍で発売日に拝読しました。ページ数が多めでしたが、読みやすい文章でさくさく読めました。
読み応えもあり、読後感も良かった。電子書籍ですと特典SSも付いていてお得です。またこのSSがとても良かったです…!

タイトル通り、記憶喪失アルファの最高の!最高の!献身、なお話でした。
溺愛されるだけの内容ではなく、主人公の成長も描かれてます。頑張り屋さんは応援したくなりますね。かわいい受けくんでした。
「この伏線は回収されるのかな?」と残りページ数を見て疑問を抱えたりもしますが、まあそんな本筋に関わることでも…あるような、ないような…回収されなかったらちょっともやもやしちゃうかな、くらいの伏線でしたが、きっちり回収されて大満足でした。
電子書籍版でしたが、みずかねりょう先生の挿絵も入っててとても嬉しいです。プリズム文庫さん、電子書籍版では挿絵無しが多い印象だったので。

内容よし、挿絵よし!で、大満足の作品でした!

4

攻めの溺愛、その惚れっぷりと献身愛に拍手

オメガバース × 記憶喪失 × 溺愛もの。
タイトルどおり、「アルファの最高な献身」でした。
クリスマス(まだイブですが)に読むのに相応しい甘々な一作☺︎✨

たった一日受けに会えなかっただけで、「一日会わないともう十和不足だ。辛いと俺の魂が泣いていた」などと言ってのけちゃう攻め様。たまらんです…!

以下、簡単なあらすじです。

売り出し中の若手俳優であるオメガの十和(トワ)。

ある日、先輩人気俳優(アルファ)を介抱しているところを週刊誌に撮られ、スキャンダルに。そのさなか、自宅前で待ち伏せしていた先輩俳優ファンに襲われ、トラックに轢かれそうになったところをアルファのイケメン男性(攻)に助けられます。

ところが助けてくれた男性は衝撃で記憶喪失になってしまい、一時的に十和が預かることに。攻めは回復後、トワのマネージャーとして働き始めるのですが、公私ともにかいがいしく世話を焼いてくれる攻めにだんだん惹かれ始めていきー

と続くお話です。

これ、世話焼き執着攻めの溺愛が本当にいい!
溺愛セリフの数々が、本当に甘々ですごいんですよ…
「俺からすれば十和に近づくやつは全員害虫同然だ」とか、隠さず見せる独占欲にニヤニヤしちゃいます。

そして、ストーリーをより深くしているのが攻めの「記憶喪失」ですね。
こちら、張られた伏線により物語中盤で攻めの正体がなんとなく分かるんですが、読み切れなかった部分も後に明かされ、思ったよりずっと受けへの愛が深くてニヤニヤが止まらなくなりました笑

そしてそして、電子限定の特典のSS、攻め視点のお話が本当にいいんですよ…!
二人の出会いとその時の攻めの心情などがよくよくよく分かって、きゅんとしました。

寒い時期にぴったりの、甘々溺愛ストーリー。ごちそうさま〜!!と叫びたくなる、満足度の高い一作でした◎

オメガバースは”運命の番”が出てくるものよりも運命に抗うものの方が好きなので自分の好みとは若干異なるのですが、ケーキのように甘〜い献身愛にうっとりしたので、神評価で✨

初読み作家様だったのですが、これを機に他の作品も読んでみようと思います。

4

献身の裏付けに注目です

"運命の番"が縁を取り持つお話。
記憶喪失になったアルファと、若手俳優オメガのドラマチックラブストーリーです。

この作品、とても面白かったです!
自分を救うために記憶喪失になった"アオイ"を保護し、記憶が戻るまでの間同居することになった十和の生活がアオイによって劇的に変わっていく流れが最っ高でした。
アオイは記憶喪失なので自分が何者か全然分からないんですが、ストーリーの端々にアオイの生活に関わってきたであろう情報がちらちらっと見え隠れします。
それにですね。やたらと十和に甘いというか……記憶喪失なのに、十和への執着心みたいな言動を所々感じるものがありまして、これが謎を生み、ますますアオイがミステリアスに映ります。後々の伏線回収が楽しみでしゃあなかったです^ ^

伏線回収が1番の見どころと言って良いでしょう。終わりに近づくにつれてストーリーの盛り上がりが増していきます。
アオイという人物像が徐々に明らかになってくると、物語が俄然楽しくなってきますよ!
十和を助けたことは偶然でもなく運命に引き寄せられた必然といっても過言ではありません。記憶喪失はたまたま起こった事故ではありましたが、記憶を失っても心の部分までは失っていなかったことがアオイの無意識の言動に繋がっていたと思うと、本能ってすごいなと。
2人が運命の番であるという事実より、アオイの十和への想いの部分が一番ドラマチックでしたね。記憶喪失になる前からの2人の繋がりエピソードはグッときました。


十和への溺愛と甘さの裏付けは終盤になりますが、謎めいていた点と点の数々が一つの線となって繋がっていくのを見届けるのが非常に楽しかったです。電子限定SSの後日談エピソードもとても良かったので、気になる方は電子購入を検討してみても良いと思います♪( ´▽`)

3

まろやかな読み心地の記憶喪失もの

何者なのかも分からない命の恩人が記憶喪失になり、同居をすることになる…まではなくはない設定かなと思います。
そこに芸能界設定が加わっているのが今作の面白いところ。

ひょんなことから名前も知らないαの青年に命を救われ、記憶喪失の彼に「アオイ」と名付けて共に暮らすことになった駆け出しの若手俳優・十和。
一定以上の家事能力はあるけれど、職も何もない身元不明のアオイが十和のマネージャーになる…というのが非常によく効いているんですねえ。
ただの記憶喪失ものではなく、二人三脚で十和の俳優としての階段を少しずつ登り進めるサクセスストーリーでもある。
嫌味のない主人公の応援したくなる奮闘記に、右も左も分からなかったアオイが頼もしくなっていく様。
そして、2人の間で築かれる信頼関係と、淡い独占欲めいた気持ちと恋とははっきり言い切れない絶妙な関係性。
見どころたっぷり、ページ数もぎっしりな1冊かなと思います。面白かったです。

正直なことを言えば、あちこちにヒントが落ちている状態でしたし、アオイについては早々に「きっとこうなのだろうな」と予想がついてしまったんですね。
なので、種明かしにあたる部分はやや肩透かしと言いますか、やっぱりそうだよねと思ったのが本音です。
ただ、ほぼ受け視点・ほんの少し攻め視点で語られる物語ですから、十和はアオイが何者かを知らないわけです。
攻めも受けもお互いに「一緒に暮らしているマネージャーのアオイと担当タレントのトワ」の関係性にどんどん愛着が増している中で、アオイが自分が何者なのかを知り、十和が正解に辿り着いて全ての真実を知ったその時を想像しながら楽しみました。

…と、想像通りのところもあれば、想像以上のところもあったのがうれしい1冊でした。
オメガバースの世界のお話ではあるのですけれど、今作ではオメガバースも運命の番もそこまであまり重要にはなっていないように思えるのです。
それよりも、2人の深い繋がりや関係性が心の拠り所となっている様子が丁寧に描かれていたのが好印象でした。
アオイの最高に献身的な溺愛っぷりも、十和の前向きに頑張る姿も好み。
早々に先が分かってしまって若干読み進める手がゆっくりになりましたが、後味の良いお話でしたのでこちらの評価になりました。

3

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