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職場の先輩に片想いする受けが、
上の階に住むゲイのイケメン美容師(攻め)と知り合い、
そのイケメンに恋人役になってもらい
男と付き合う練習を…というコメディ。
受けと攻めの視点が交互にあります。
攻めは、イケメンでセンスが良くて
美容師としての腕も抜群な上、
ユーモアがあって優しくて
ちょうど彼氏と別れたばかりで
カリ高で…
と、ちょっと出来すぎなくらいの好物件w
「わがままな小悪魔をトロトロに甘やかすのが好き」らしいですが、
本書の受けのような地味な天然君にも
全くイライラすることなく優しく接しているあたり、本当にいい人だと思います。
(小悪魔受け相手だとどうなるのか、ちょっと見てみたかったかも…w)
こんな攻めが、恋人役をやるうち受けに惚れてしまい、受けの恋を応援しつつも嫉妬してグルグル…という展開。
イケメン攻めが地味受けに振り回されるというパターンがちょっと変わってて面白いです。
受けは、一見さえないメガネ君ですが
じつは優秀なシステムエンジニア。
受けはカッコ良くてセンスの良い攻めに憧れてるけど
攻めは攻めで、自分の知らない語彙や知識豊富な受けに一目おいていて
互いに尊敬しあう関係がいいなと思いました!
攻めが初対面からあまりに受けに好意的すぎるし
(受けが磨けば光るタイプとは言え)
好みのタイプではない相手に
ここまでベタ惚れになるのも
ちょっと不自然に思えましたが、
そこは王道のシンデレラストーリー的なお約束として
楽しく読めました。
萌×2寄りです☆
金坂さんの作品が今まで読んだものはどれもおもしろかったのでこちらも期待大でした。でもこれは先に読んだ作品よりも設定がBLではわりとよくあるかな?と思えるものだったので、あまり真新しさは感じられなかった・・・という意味で評価は控えめになりました。
冒頭は少し無理があるようにも感じます。無理というか、この設定でストーリーを進めたいための最初の駆け足感が感じられる。そこを過ぎれば中身は丁寧だと思います。
ゲイの滉一と、おそらくノンケの真幸。地味だけど顔立ちのかわいらしい真幸は、最近気になる男性が会社にいるものの、男性とお付き合いをしたことがなく、同じマンションに住む美容師でゲイのと知り合いになったことから、ご飯を作るのと引き替えに恋人としての手ほどきをしてもらうことになります。
恋人ごっことか、男性と付き合うハウツーステップという感じの内容です。次第に滉一は真幸を可愛いと思い本気になっていきますが、そもそも真幸には最初から思う相手がいる…というせつない展開。
先にも書いたように、最初、真幸がに「恋人ごっこをしてほしい!」と頼むのがかなり強引な持って行きかたに感じたのですが、実際の中身は真幸視点というより滉一視点なので、そこがおもしろかったかも。
恋人ごっこなので、最初のベッドシーンももちろん手ほどきという名分で、恋人としてという雰囲気ではありませんでした。キスもそうです。
そう思うと、本気の滉一が何だか可哀相で、ついつい攻め側の肩をもってしまいました。
わりとさらっと読めてしまったので、あと一押しあれば良かったと思います。