BLコミック&BL小説、業界最大級の品揃え!
既に単行本で発売されている、4人の作家さん達の作品の第一話が収録されています。
梶ヶ谷さん以外は初めて読む作家さんばかりだったのですが、どの作品にも個性が見られて、先のお話が読みたくなった作品ばかりでした。
・荒井よしみ 「あふれてしまう」
年の差、身長差カップルのお話。
一見優しそうに見える攻め様と、大人しそうな可愛い受け様がそれぞれ抱える秘密。
収録されている中では一番H度の高い作品だと思うのですが、恋愛の心情的な部分の可愛さとのギャップが良かったです。
・カノンチヒロ 「僕の両性具有症候群(シンドローム)」
収録作品中、一番気になった作品です。
外見は怖い攻め様も好みでしたし、なんといっても受け様の設定はそれ程多く目にすることがないので新鮮でした。
この先、攻め様がどんどん受け様にのめり込むようになるのでは?ということが感じられて、私の萌えツボが刺激されました。
・梶ヶ谷ミチル 「小説家と家政夫」
こちらも年の差のカップル。
家政婦の祖母が体調を壊し、代わりに派遣された孫と、その派遣先である有名小説家とのお話。
このお話を読んだ限りでは、王道的な展開を感じました。
ゲイxノンケという取り合わせですが、これからどうやってノンケの受け様がゲイの攻め様に惹かれていくようになるのか気になります。
・暮田マキネ 「僕の可愛い酔っぱらい」
年の差カップルです。
多分、ノンケxゲイという設定じゃないかと思うのですが、年下の受け様が可愛いです。
普段は言葉遣いも男っぽく、ちょっときつめなのもいいですね。
可愛くなった時とのギャップが浮き立ちます。
個人的にはmomentさんというと、りーるーさんなのですよね。
こちらの試し読みはすべて単行本や電子で発売されているようで、気に入ったら即購入出来るというのがお勧めな点です。
そして、掲載されている作家さんの他作品も紹介されていて、よけい読みたくなるという(苦笑
荒井よしみさんの別の作品、買っちゃおうかなー。
★荒井よしみさん『あふれてしまう』
→既読でレビュー済みなので、割愛いたします。
でも相変わらずエロ可愛い。
ちなみにこの作品はBLアワードのノミネート作品で一話分丸々読めますので、気になった方はDLお勧めします。
★カノンチヒロさん『僕の両性具有症候群(シンドローム)』
→『キノコの下のアワビ』とな。
タイトルにある通り、受けの雪野が両性具有の高校生なのです。
当たり前ですがそれはひた隠しにし、他人との交流も徹底して避けて暮らしていたのにも関わらず、ちょっとした気の緩みで…
バレたかもしれないと逃げながら、「あんな…ひどい…」って一人ぼっちで涙を滲ませる健気な様子がひどく切なかったです。
読み始めた時は好みの絵柄じゃないし両性具有とかは特に興味もないしなんて思っていたのに、すっかりハマった(苦笑
もう注文リストへ入れました!
留年小僧で怖い顔系の一宮(攻め)がけっこう怖いもの無しというか深く考えない性格なのか、グスグス泣いている雪野を可愛いと思ったり素直に欲情したりでアニマルっぽいんですよね。
シリアスな題材だと思いますしBLとして扱うのも難しいだろうなと思いますが、それを上回る魅力がありました。
★梶ヶ谷ミチルさん『小説家と家政夫』
→タイトルまんまの作品です。
有名小説家の家政婦を長く務めていた祖母のピンチヒッターとして働くこととなった19歳の尚樹が、年上でゲイの先生に翻弄されちゃうわけです。
★暮田マキネさん『僕の可愛い酔っぱらい』
→ウンウン、酔っ払いだね。迷惑だね。でもそのおかげで関係出来ちゃったね。
という感じでしょうかねえ。
バイト先の先輩が受けで、新人が攻めなのだろうと思うのですが、一話目ではキス止まりのためハッキリはしません。
しませんが、あの体格差で先輩攻めはきっとなし!と思いたい。
全体的にクオリティの高いお試し雑誌です。