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表題作お手を拝借

有村聡,美大1年クラフトデザイン科,重度の手フェチ
湯浅,同大学の先輩,攻の理想の手の持ち主

その他の収録作品

  • お手を拝借 -after-(描き下ろし)
  • あとがき
  • カバー下:漫画

あらすじ

重度の変態手フェチ男、同じ大学に通うクラフト科1年の有村聡は
図書館で偶然手が触れてからというもの「理想の手だ」と勝手に運命を感じ、
写真!デッサン!!スケッチ!!!と、毎日湯浅(の手)に会いにくる。

ウザイと思いつつも、制作に対する純粋な思いを知りデッサンをさせてやることに。
そんなある日、有村の目の前で指を切ってしまった湯浅は、
「消毒」と称して執拗に指を舐められ、思わずドキドキしてしまう。
と、同時に自分の指を舐めながら股間を膨らませている有村にドン引き!!

「手」にアタックを繰り返していた有村が「本人」に興味を持ちはじめ、 「手」しか見てもらえない湯浅がもどかしさを感じはじめて――。
ふたりの関係がいつしか恋に変わる…かもしれないフェティッシュラブ★

作品情報

作品名
お手を拝借
著者
佐久本あゆ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
竹書房
レーベル
バンブーコミックス Qpaコレクション
発売日
ISBN
9784801953055
3.9

(140)

(47)

萌々

(54)

(32)

中立

(2)

趣味じゃない

(5)

レビュー数
16
得点
549
評価数
140
平均
3.9 / 5
神率
33.6%

レビュー投稿数16

手、手、手ぇ~

変態手フェチの有村と、その有村に「理想の手」との運命の出逢い・・と
毎日追い掛け回される湯浅は同じ大学の先輩後輩。
最初はそんな有村をうざいと思っていた湯浅と
手しか見ていなかった、手フェチの有村の関係が
少しづつ、恋に変わっていくお話。

前作の、「若葉寮で君と」が男子寮もの大好きな私に
ドストライクのストーリーな上に
カッコいいと可愛いが、良い具合に調合された絵に
次回作もぜったい読む!と楽しみにしていた作品です。
今回も期待を裏切ることなく、楽しめました。
変態と名がつくほどの手フェチの有村に「手」ばかりを褒められる
湯浅はかなりのイケメン、その見た目から言い寄られることも多く
そのことで嫌な思いもかなりしてきた。
しかし手フェチの有村は、本体である自分自身ではなくあくまで「手」
にだけ興味を示す変わり者。
いつしか、その変わりものに心奪われていく湯浅が見ものです。

最初はうざがっていた湯浅が日を追うごとにその態度や言動に
少しづつ変化が出てきます。
手、手、手・・・
自分の手にしか興味がないのかと
ちょっと悲しいような、自分の手に嫉妬するような
何とも言えない、湯浅の微妙な恋心。
そんな湯浅の本心を、友人にはズバッと言い当てられ
その時初めて自分の気持ちに気付いて本人が一番びっくり。

天然で手にしか興味のない有村が本体である湯浅自身に惹かれて行く
自分の気持ちに有村自身が一番ドキドキして
その状況についていかれない・・・そんな可愛らしい一面も見られます。
普段は天然キャラで、変態がつく手フェチですが
作品を作ってる時、眼鏡をとった時、Hの時はかなり色っぽいオーラが
出ていて、エロいです。

前作もほまったくと言っていいほど、Hシーンはなく
今回も決して多くはありませんが
初めて佐久本先生の描くHシーン拝見しました。
エロいと言うか、その主人公たちらしいSEXだなぁと思いました。
イケメン湯浅くんが受けだったんだぁ~

まるごと1冊のお話なので、駆け足ではない程よいテンポがいいです。
二人が少しづつ距離を縮めていったエピソードが
たくさん読めて、すごく納得できる内容でした。

佐久本先生の絵、大好きです。
今回の有村くんも、天然キャラの有村やド変態の有村や
カッコいいイケメン有村やちょっと色っぽくてエロい有村を
それはそれは素晴らしく描き分けて、前作のワニちんに引き続き
大好きキャラになりそうです。

次回作もすっごく楽しみです。

11

美大ラブ

美大を舞台にしたすれ違いラブ。
うん、美大が舞台だと、フェチでも変態でもオタクでも、全然説得力あるのは、偏見か、それとも作者さんの実感か、
とにかく「手が好き!」というそれだけで追いかけられて、そこから徐々に「本体も、好き?」にゆっくりと進んでいくストーリーは、その途中のエピソード一つ一つに充分納得できて、ただ押し倒すだけがエロじゃない、こういうちょっとした積み重ねが大事なのよねって、
エチに行き着くまでの盛り上がりの波に、主人公達と一緒に同調できるのって心地いい。
絵がお上手っていうのも、やっぱり大事。
説得力があるもの。
そして、湯浅のお友達が秀逸。
書き下ろしのキャラ紹介カットとか、カバー下のネタとかもツボ。

3

手に一目惚れ!!から始まる恋

「若葉寮で、君と」がとても素敵だったので、
佐久本さんの2冊目、すごく楽しみにしていました~~
今作は「若葉寮~」よりもだいぶコミカルな印象でしたが、
キュンとくるところもいっぱいあって、またまたすごくよかったです。
1冊丸ごと全部で、表紙の2人の出会いからが描かれて、
面白くて笑っちゃいつつ、あたたかな気持ちになれる1冊でした。


イケメン!美人!と外見で騒がれるのが嫌で、
愛想が悪くて毒舌で近寄るなオーラを発してる受け(表紙左)が、
大学の後輩(攻め・表紙右・Theワンコ)に理想の手!!と、
「手」のみに一目惚れされて付きまとわれて~というお話。

最初は、攻めの激しい手フェチっぷりに、
受けは引いてるし、しつこくてもうウンザリ~って感じなのに、
(そのやり取り&とにかく手に夢中!!な攻めがコミカルでいい♪)
次第に受けは、
手にしか興味がないような振る舞いをする攻めに苛立つようになって、
攻めも手だけじゃなく、受け自身に惹かれ始める…
でも、
恋心を知られると嫌われると思って気持ちを隠していると……と、
話の展開は比較的単純で王道。

でも、キャラがメインも脇もちゃんと個性があって魅力的なのと、
(特に、美少女フィギュアオタク&アンチイケメンの受けの友人、
 その自然体でホントにいそうな感じがすごく好きだなぁ!)
細々とした大学でのエピソードとかがリアルで、
話が活き活きと描かれているので物足りない感じは全然しませんでした。

とにかくとにかく受けの手が好き――!!という、
攻めのワンコで、残念なフェチっぷりが可愛くて可笑しいし、
そんな攻めにハマっちゃって、
自分の手に嫉妬して、すぐに手にキスしようとする攻めに怒ったりとか、
それでいて、そんな攻めと生涯を共にしてもいい…と、
穏やかな顔で思ってる受けは、すごく愛おしいな。

エッチシーンはあまりエロく感じなかったけど、
その分、指を舐めるシーンは熱っぽさや色気があってよかったです。
次回作も今からとても楽しみ!
神寄りです☆

9

手フェチの変態犬

美形だけれどツンツンしていて上から目線の女王様と、その女王様を熱心に慕うワンコ君のお話です。

手フェチの変態こと有村は、ある日、大学の構内で理想の手を持つ湯浅先輩に出会い、先輩の「手」に一目惚れ。
ところが、この湯浅先輩、美形ゆえに起きた過去の人間関係の煩わしさから、綺麗な顔に見合わず、愛想が悪く、毒舌・人を寄せ付けないオーラを放っています。
ーーが、そんなもの手フェチの変態には関係なーいとばかりに、有村君は毎日犬のように先輩を追いかけ回し、先輩の手の素晴らしさを褒め称えます。

湯浅先輩もそんな変態有村にうんざりしながらも、結局は根気に負けて手のデッサンを許したり、自分の作品には真剣に向き合う彼を認めていきます。
そんなこんなで二人の距離は段々近づいていきますが、「手フェチ」ならではの二人の想いの擦れ違いが起きてーーといった感じです。

この作者さんの作品は初めてでしたが、さらっとラフに描いたようでいて、さりげない仕草や表情とかがとても素敵でした。
特にお話の肝となる、湯浅先輩の顔立ちや手がとても綺麗に艶っぽく描かれているので、ストーリーの説得力が増していて良かったです。

最初、お話自体はよくあるものかなと思いましたが、思い返すとフェチものって意外に少なかったり?そんな中で手フェチを全面に出しつつも、それを上手~く物語に絡めている本作品はとても面白かったです。
作者さんのまた違ったテーマでの次回作も期待したいと思います♪

9

綺麗な手のお兄さんは好きですか?

綺麗な手の男性っていいですよねぇ☆
私もたまに男性の綺麗な手を見て見惚れることがあります(笑)

変態的手フェチ青年の有村と、その有村に理想の手と見初められ追い掛け回される湯浅先輩のお話です。
とにかく有村の手への執着っぷりがとってもコミカル☆
先輩と顔を合わせたらまず手に挨拶。
先輩の手の素晴らしさを称賛して褒め称える。
手を見ただけで先輩と認識。
挙句の果てに先輩の指を舐めながら勃起(笑)
完全に先輩ドン引きですが、逆にその手だけへの執着が先輩にとっては気を許す要素だったりもします。

湯浅先輩は見た目の良さから勝手に人が寄ってくるタイプ。
でもそのせいで苦い過去もあり、友達は自分の外見に興味のない人間ばかり。
見た目に反する中身の毒舌っぷりに、大概の人間は離れていくんですが、そこは程よく鈍感な有村くん。
そんな先輩の態度なんかどこ吹く風、大好きな「手」に猛アタックの日々ですよ(笑)

でも、手にしか興味を示さない有村に湯浅先輩がもどかしさを感じ始め、逆に手だけじゃなく湯浅先輩本人に有村が興味を持ち始めたあたりから、若干気持ちのすれ違いが。。
そのあたりは読み手としてもハラハラする場面でしたが、気持ちの近づいていく様子が丁寧に描かれていて2人の心に寄り添いながら読み進めることができました。

湯浅先輩、有村の情熱に絆されただけじゃないんですもん。
しっかりした夢を持っていて、その夢に向かっていつも全力で手間や努力を惜しまない。
そういう有村の本質をちゃんと見抜いてその部分に魅かれていったんですよね☆

有村の手に執着するに至ったエピソードも素敵だったし、先輩に似合う指輪に絶対妥協しない頑固さはかなり男らしかったです☆

書き下ろしで、有村のことを穏やかな笑顔で話す湯浅先輩にはちょっとジーンとしちゃって。。
あれだけ周りに壁を作ってツンケンしてた湯浅先輩の人間性までも変えてしまった有村はある意味最強ですね☆
メガネを外したらイケメンだしね(笑)

7

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