愛や恋じゃなくても 結ばれなくても 繋がっていられるならそれでいい

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表題作フレンドライン

深水幸生,26歳,会社員
宮森慎,26歳,会社員

その他の収録作品

  • カバー下・キャラクタープロフィール 漫画
  • 描き下ろし フレンドライン-after-

あらすじ

会社の同僚で友人の深水に、自分がゲイであること、
同棲中の彼氏の英治に暴力を振るわれていることをカミングアウトした宮森。
その帰り道、二人は英治にばったり会ってしまい、宮森は殴られそうになってしまう。
それを深水が助けてくれ、そのまま家に泊めてくれる。
翌日、お金が貯まるまでの同居を提案してくれる深水の言葉に甘える宮森だったが、
じつは入社当初は彼に想いを寄せていて……。

作品情報

作品名
フレンドライン
著者
佐久本あゆ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
KADOKAWA(エンターブレイン)
レーベル
B's‐LOVEY COMICS
発売日
ISBN
9784047276543
4

(159)

(56)

萌々

(57)

(38)

中立

(7)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
13
得点
629
評価数
159
平均
4 / 5
神率
35.2%

レビュー投稿数13

同僚もの!!

佐久本先生の作品は「若葉寮で、君と」がとても良かったので、興味を持っている作家さんのお一人です。
ただ、私は受け様がピュアでないと萌えない確率が高いので、実はあらすじを見た時に正直最初は「大丈夫かなぁ・・・」と一瞬躊躇もしたのです。何故なら、受け様は既に同棲中の恋人がいてDVを受けているとの設定があらすじに記載されていたからです。

でも、同僚モノというのは大好きなので、思い切って購入!

これが大正解でした。

確かに受け様は、身持ちが緩いというか、恋人が次々代わるし、その度に相手の男の人の所に転がり込んだり・・・と自身もだらしない・・・と言っている通りなのですが、でも自身はは意外とすれていなくてどこか危なっかしくって、ある意味ピュアな面があったりします。なによりも嫌な感じを受けませんでした。むしろ、徹底的に受け様を応援したくなりました。

攻め様がまた面倒見が良くて、素敵です!!!

この2人が徐々に近づいていく過程がきちんと描かれていて、ストーリー自体も楽しむ事ができて、とても満足できる一冊でした。

2人、末永く幸せになってね!!!とても初々しくて幸せで温かい素敵なカップル誕生です。

11

結構リアルかも?

少し前に表紙買いしました。私的には結構リアルだなぁと思いました。あらすじは割愛します。宮森(受け・ゲイ)のDVを受けても「相手がいるだけでありがたい」というセリフや、タイプの人が同じ職場にいれば、やっぱり気になるし、優しくされれば(ノンケとゲイなので)報われないと分かっていても好きになってしまう気持ちが切なかったです。

ただ、深水(攻め・ノンケ)の方が宮森を恋愛感情として好きになっていくのが、分りにくかったです。妹の「ただの幼馴染じゃ止められない」っていう言葉がきっかけになって告白していますが、ストーリーの展開と行間が読めれば理解できるのでしょうが、私には説明不足でした…。

また、DVは絶対にダメですが、受けの彼氏・英治(ゲイ)が嫌いになれませんでした。英治のセリフの「ノンケだろ、無理じゃん」など彼のセリフは結構正論をついていると思いますし、こじらせてるとは言え、宮森に対する愛情も感じられました。英治の出番を増やして三角関係の要素が強くなれば、私のストライクゾーンど真ん中でした。作家さんの裏設定(?)の英治と宮森の出会いや、英治のその後がすごく気になります。

とにかく、めちゃくちゃ男前の深水と、宮森や英治のゲイとしてのネガティブな部分が読めて、とても満足です。

7

これはよいおホモだち……

この作者さんの本を買うのは初めてで表紙に惹かれて買いました!表紙買い成功です!!!!

以下ネタバレ注意です…(長文)

..................................................................................................
宮本慎と深水幸生は職場の同僚同士

モテて仕事もできる宮本にはじめは嫉妬していた深水も仕事をしていくうちによき友達に

そんな中、宮本が殴られていることを知った深水は相談にのることにした

2人で居酒屋に向かうと宮本が自分はゲイだとカミングアウト

殴られたのも彼氏にだという宮本に深水は暴力はおかしいと怒り、彼氏・英治に宮本とつきあうからと言い放ち逃げた

英治と同居していた宮本を家に連れてきた深水

依存体質の宮本は友達の線を越えないことで今の関係を守ろうとした

英治からの電話で荒れて公園で酔ってるところを迎えに来てくれた深水に、はじめて自分の過去を話す

公園の件以来、深水への気持ちを再確認した宮本は出ていくことした

それをきいた深水の様子がおかしい
英治からの電話に勝手にでた深水は「俺のほうがわかってる」と言われ落ち込んでいたのだった

決心が着いた宮本は英治に別れを告げに会いに行くと部屋に連れ込まれた

帰ってきた身体のアザをみて俺の方が大切にできると感じ宮本に告白した深水

終わる関係になりたくないと宮本は部屋を出ていった上に会社ではよそよそしかった

考え事をしてると目の前でトラックに轢かれそうな子供が…

助けに入る深水

深水が事故に遭ったと聞き、大急ぎで病院に走った宮本が病室でみたのは元気そうな深水だった

おたがいこのまま後悔したくないと告白して付き合うことに!!

..................................................................................................
男同士の友情にときめく私にはとてもすばらしい本だった!!!!

男前で面倒見がよく、人がいい深水カッコよかった!
宮本は最初完璧だと思ってたけど朝が弱かったり意外としっかりしてなくてギャップが可愛かった

つまり!!登場人物がとても魅力的!!!!
元彼、英治くんは幸薄感あるので幸せになってください…もちろん更生してから!

同棲したときにわかる2人の体格差に萌えた
ふぉー!深水のブカブカな服を着て照れる宮本かわいいよー!


最後の方にしっかりあるエロは玄関で…というシチュエーションがよかった!最後まではいかなかったけど…

好きな相手とのはじめての行為に夢中になって感じちゃう宮本エロい

買って友達関係から…というのが好きな方は絶対に損しない作品です!!

6

ジレジレした二人に萌えます!

作家買いです! 他の二作も面白かったですが、この作品が一番ツボでした。
なんといっても幸薄美人受け、最高です! 硬派な男前攻めとは相性抜群で、しかもリーマン物。これでもか!と言う程好みの設定でした。

*受けが付き合っている相手からDVを受けていますが、直接的な暴力行為はありません。しかし傷跡がちょっと痛々しいコマがあるので、苦手な方は注意して下さい。

話としては、宮森(受け)がゲイで同棲相手に暴力をふるわれている事を知り、同僚の深水(攻め)が庇うために同居を始めるといったものです。元々宮森の方は、深水に入社当初から好意を持っています。そして深水の方は最初は対抗意識を持っていたんですが、宮森と一緒に仕事をしていくうちに彼の人柄に惹かれて親しくなって…という感じです。

宮森は笑っていても薄幸そうというか、寂しい感じが印象的です。付き合っている相手にDVを受けているという悲惨な状況ですが、そのおっとりした性格で受け入れているんですね。寂しがり屋で一人になる事が怖くて暴力男と別れる事が出来ないという…。このタイプの受けは苦手な方もおられると思いますが、私はこんな弱い部分も含めて好意を持ちました。最初の内は物静かで寂しげなんですが、深水と一緒に暮らす内にどんどん可愛くなるんですね。そして素の部分のほんわかした所がどんどん出てくるんですが、その雰囲気に癒される~。(*´∀`)

そして深水は正義感が強く男前です。DV男と対峙して宮森を守り、「宮森は俺と付き合うから お前とは別れるってよ」と啖呵を切る所にはホレボレします(//∇//)
一緒に暮らす内に宮森に惹かれていくのですが、ノンケであるが故に自分の感情がどんなものか分からないのですね。宮森がDV男に会った事に嫉妬して、自分なら大事にするのに、ただの同僚だと引き留める事も出来ないと「付き合おう」と言い出します。しかし宮森は「ノンケなのに。かわいそうだからって、そんな事はしないで」とすれ違ってしまいます。二人の気持ちがそれぞれ分かるだけに非常に切ない!!

その後は深水が交通事故に合った事により、ようやく二人は素直に自分の気持ちを伝え合う事が出来ます。
自分の気持ちを照れる事なく率直に伝える深水は、ここでも大変男前です。

絡みは描き下ろしで1回だけです。少なめですが、宮森が可愛くてキュンキュン来ます。事後に「(好きすぎて)死にそう」と言う所なんて、ホントに可愛すぎる! 愛に溢れる甘々エッチを堪能出来ました。

切なくて甘酸っぱい、ジレジレした二人の関係にキュンキュン出来る作品です。

6

題材としては数あるものだとしても

佐久本さんが好きなので贔屓目と言えばそうかもしれませんが
とても丁寧に同僚から恋人への変化を描いて下さった作品だと思います!

温厚で仕事も出来、女性社員のウケもいい宮森に
入社当時勝手にライバル視していた深水ですが
宮森の顔の怪我を不審に思い話を聞こうと飲みへ誘うと
思いがけなくゲイだというカミングアウトをされ…。

ゲイだから相手がいるだけ良しとする風潮って
やっぱりあるのでしょうか…。
一方的に暴力を振るわれても一緒にいる意味が私には理解出来ないのですが
宮森にしてみれば自分が異分子な存在だと思い込み
受け入れるしかなかったのでしょうね…。
それを一喝してくれたノンケの深水、
見た目はそんな厳つい感じではないのに漢気全開!!
友達が酷い目に遭っているなんて許せない正義感の持ち主、
妹さんがそっくりな気性だったのは笑ってしまいましたけどw

誰にも迷惑をかけず人としてまっとうな生活をしている宮森が
人知れず苦しんでいる姿がしんどくて
とにかく助けたいと思う深水はとても頼もしくまともな人間で良かった。
同情と友情だけでは越えられない壁は
宮森を愛おしく思う気持ちで越えられたのですが
宮森自身、そんな簡単に幸せになれるわけがないと
離れようとするところも失いそうになる不安も
手に取るようにわかりました。
大切な人な相手ほど判断を躊躇ってしまうのも無理はない気がします。
結果的には答えはシンプルですが。

1冊まるっと、お互いを想い合う純愛、じーんとさせていただきました!!

…ちなみに、宮森の経験値を知ってしまう深水の複雑な気持ち、
つい察してしまいましたww
それでも、やっぱり大好きな相手だからこそ、ね!!

5

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