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表題作すれ違いファクター

矢ヶ崎 篤也(高校生)
長束 雪人(高校生)

同時収録作品すれ違いファクター(5~6話)

間宮治平(高校生)
彦坂(学級委員)

その他の収録作品

  • すれ違いファクター後日談(描き下ろし)

あらすじ

幼馴染みの雪人・篤也・治平は仲良し3人組。子供の頃から自分を守ってくれる篤也が好きな雪人は、彼の好みのタイプ「清らか系」を演じ、努力を続けてきた。それなのに鈍感な篤也には伝わらず、他の男にモテてしまい、その愚痴を治平にぶちまける雪人。しかし、その行動が裏目に出て、隠し事があるのかと篤也を苛立たせて…!?一途な思いがすれ違う、青春トライアングルラブ。

作品情報

作品名
すれ違いファクター
著者
舟斎文子 
媒体
漫画(コミック)
出版社
フロンティアワークス
レーベル
ダリアコミックス
発売日
ISBN
9784861348044
3.7

(60)

(12)

萌々

(27)

(18)

中立

(2)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
8
得点
224
評価数
60
平均
3.7 / 5
神率
20%

レビュー投稿数8

友情と愛情

王道の幼馴染Loveです。
雪人、篤也、治平の3人は仲の良い幼馴染。
小さい頃から篤也のことが好きだった雪人は
高校生になった今でも、篤也の好みの「清らか系」を演じ
悩む気持ちを、治平に相談していた。
しかし、たびたび治平と二人でいることで篤也と喧嘩してしまい・・・

どんなにアピールしても鈍感な篤也。
本人は自分の気持ちにはまったく気づかず過ごしてきたけど
いつも3人でいた治平は、本人も気づかなかった本当の気持ちに
ずっと前から気づいていたようです。

2人のことを近くでずっと見てきたぼんびりマイペースだけど
やるときはやる男らしさのある治平。
本当は自分だって雪人のことが好きなのに
雪人の恋が成就するように、相談にのってあげちゃう上
鈍感な篤也の背中をぐいっと押して篤也と雪人の恋を実らせてしまいます。
少々もどかしく思えることもある3人だけど
それぞれの個性が出ていて、結構楽しめました。
鈍感だけどつっ走る篤也に対し冷静な治平。
ただただ篤也が好きで好きで、乙女思考の雪人。
3人が3様で、それぞれの気持ちが伝わってきて良かったです。
特にあののんびりやの治平が、篤也を呼び出してカツをいれるところ
かなりギャップ萌え、男らしくてカッコ良かったです。

もうひとつ、その治平と学級委員長のヒコちゃん(彦坂)とのお話。
私はこっちのほうが好きかな。
真面目だけが取り柄の学級委員長のヒコちゃん。
そのヒコちゃんが篤也と雪人のために頑張る治平を見てきて
いつの間にか惹かれて行くというストーリー。
人の気持ちがわかる二人だから、お互いを思いやって
そういう雰囲気がすごく良いのです。
特にヒコちゃんを見る治平の優しい瞳がキュンと来ます。

描き下ろしは篤也と雪人のHシーンが満載です。
H後の二人のピロトーク、篤也がかなり可愛いです。

4

可愛いストーリー

「その距離を縮めるな」と「すれ違いファクター」が丹斎先生の作品とは驚きました!なんか絵が似ているようで似ていないので気付きませんでした。その距離〜はあまり好みではなかったのですが(すみません)、こちらの作品はめちゃくちゃ面白くてすごく楽しめました!

幼馴染の雪人とあっちゃんとさっちゃんのお話です。雪人はあっちゃんが好きで、どうしたら振り向いてもらえるかという相談(振り向いてくれない愚痴ともいう笑笑)をさっちゃんにしまくっていたのですが、そんな2人にあっちゃんはモヤモヤし始めて…というお話です。ストーリーの途中で発覚するのですが、さっちゃんは雪人が好きというTHE三角関係です。

最終的にあっちゃん×雪人、さっちゃん×クラスメイトの彦坂くんという私的にすごくいい感じに収まります。さっちゃんが取り残されることもなく、無事に彦坂くんと結ばれ、ハッピーエンドです♡笑笑

それにしても、毎回愚痴に付き合ってくれるさっちゃん優しいなぁと思いました。あっちゃんもとても優しいですが、さっちゃんはあっちゃんとは違う優しさがあって、雪人はいい幼馴染に恵まれて良かったなと思いました。すごく好きな作品です。続きがあるなら是非読みたい!

3

はにかむ笑顔が好き

幼なじみの三角関係のお話ということで、
誰かが報われないという点で三角関係ものは
積極的に好きという方ではないのですが
絵がきれいで魅力的だったため手に取った一冊。
結論から言って、ふんわりとした三角関係の設定のため
軽やかに読み進めることができました。

幼い頃からいじめられっ子の雪人くんを守ってくれる
腕っ節の強い篤也くんと、フォローしてくれる治平くんは
3人とも幼なじみで高校生になった今でも仲良し。
雪人くんは、自分のヒーロー篤也くんが好きな”清らか系”になるため、
日々努力中だけど、つられて寄ってくるのは他の男子ばかり。
治平くんに愚痴を聞いてもらいつつも
言い寄られて困っている雪人を守ってくれるのは、
鈍感だけどやっぱり優しい篤也くんで―

スタンダードな展開で読みやすいお話だったのですが
一番良いな、と思ったのは
篤也くんが治平くんの言葉(すごく格好良い)が切っ掛けで
自分の想いに気づくシーン。
清らかで儚いタイプが好きな篤也くんだけど
本当に大好きなのは、いじめから守った後に自分に見せる
雪人くんのはにかんだ笑顔だったこと。
どんなに清らかで可愛い好みの女の子がいたとしても
そのベースにはいつも彼の中に雪人くんがいたというのが
素直に良いなあと思えました。

そして想いが通じ合った後、それまで清らか系を演じていた雪人くんが
他の男子からの言い寄りに『無理』とばっさり切り捨てるところも
面白くて良かった!
笑顔を見せる相手は限定すると宣言した彼がラストに見せた
締まりのないデレデレの笑顔も最高にキュート!
ふたりが体を重ねるシーンでは、
予習を欠かさなかった雪人くん(笑)のおかげで滞りなく運び
微笑ましさに溢れていました。

篤也くんと雪人くんのお話に続いて後半は治平くんの恋のターン。
元々雪人くんに恋をしていた治平くんと
その想いに密やかに気づいて切なくなる彦坂くんのお話で、
彦坂くん(同級生・真面目世話焼き委員長・短髪!)視点で
物語が進みます。
個人的にはこちらのCPの方が好みでした☆

一番萌えたのは、漫画のキャラクター”マコ”が好きだという治平くんが
その理由を容姿が雪人くんに似ているからではなく
内面が彦坂くんと似ているから、というところ。
続く告白シーンも含め、可愛くてキュンキュンしました♡
その後のふたりのセックスシーンも、
気持ちがじわじわ伝わってきて、とっても素敵でした。

切ない三角関係ものが読みたい人には
物足りなさを感じるかも知れませんが、治平くんが恋心と同じくらい
幼なじみ3人組の関係を大切にしていることで
すっきりとした三角関係として無理なくさらっと読めたのは、
個人的に好印象でした。

描き下ろし『後日談』では
篤也くん×雪人くんのイチャラブが楽しめます。
かわいいって良いなあと思えるお話でした♪

13

王道幼馴染

小さい頃から篤也が好きで好みのタイプになろうと努力してきた雪人、雪人の思いにも自分の気持ちにも鈍感な篤也、そんな二人を見守りつつ密かに雪人を想う治平、という幼馴染3人の三角関係なお話です。
1話から4話は篤也×雪人の、5話6話は治平とクラス委員長の真面目な彦坂の、という感じになってます。
個人的には治平×彦坂のお話の方が好きでした。ぼんやりしているように見えてしっかり意志をもってる治平が、真面目だけが取り柄の彦坂を優しい目で見てたり包み込んでる感じが良かったです。

2

すれ違ってばかりの片恋の行方。同じシーンを別目線で見せる演出が萌え。

所謂王道もの。幼馴染の二人の気持ちのすれ違いを描いた、モダモダ可愛い片恋ストーリーです。絵も可愛い。物語の進行と共に、同じシーンを雪人目線、篤也目線、二人を見守る治平目線、と何度も繰り返すので、「もぅいいよ!分かったから。」と言いたくもなりますが。それが可愛いくもあり。何度も繰り返す事で、重ねた気持ちが丁寧に伝わってくるのだとも思います。篤也が自分の気持ちに鈍すぎて、あわや雪人がメンヘラになりかけますが、すんでのところで治平がいい仕事をして収めます。この治平が雪人をホントに好きだったのでは?とモヤりますが、後に彦坂にも語っていますが、治平の好意は恋では無く、友情だったと思います。そこに淡い想いがあったとしても、治平にとっては彦坂の登場で、そのベクトルはあっさり彦坂に向いたのだと思うのです。ここも、同じシーンを彦坂目線で綴られており、視線こそ絡まり合わないけれど、彼らの中に同じ時間の共有が確かにあった事が分かります。
篤也と雪人の想い繋がってからの花飛ばし放題のピンクムードが楽しいです。彼らの通う高校は共学なのに関わらず、雪人が変態風の鼻息荒い男子にのみ、モテてるのが謎!あのキレイさは女子にもモテる筈! 篤也には変態から守るだけじゃなく、モテる雪人にハラハラしてもっと焦っても欲しかったです! だって鈍すぎる‼︎
1冊の中にスピンオフとも言える別カップルのストーリーも完結していて、良かった〜とホッとさせてくれます。ネタバレするまでも無く、予想のつくラストですが、甘くてミルクティーみたいなホッとさせてくれるラブ・ストーリーだったよ。

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