トリガー

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トリガー
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神86
  • 萌×236
  • 萌26
  • 中立7
  • しゅみじゃない14

--

レビュー数
27
得点
659
評価数
169
平均
4 / 5
神率
50.9%
著者
イシノアヤ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
祥伝社
レーベル
on BLUE comics
発売日
価格
¥650(税抜)  
ISBN
9784396783662

あらすじ

とある
クズエリートの
人生の崩壊。
……と、恋愛。

「オナホールぐらいには
なるんだろう?」

三井貴浩、商社のエリート課長。
汚点なき人生を歩む三井だったが、
離婚を機に暗転。
生活が荒れていく中、
三井は元同級生・曽根に再会する。
曽根は、高校時代に三井に
告白してきたゲイで、
現在はノンケの同居人に片想い中。
それを察した三井は、
「バラされたくなくば」と
曽根を強引に犯し――。

クズエリート攻×包容力受の
激しい人生恋愛、
エピローグ20Pを描き下ろし!

表題作トリガー

三井貴浩,商社のエリート課長
曽根,高校時代に攻に告白してきた元同級生

その他の収録作品

  • ビューティフル・サンデイ
  • サニー
  • トリガー1.5(描き下ろし)
  • あとがき

レビュー投稿数27

地獄から天国へ

あとがきまで読んで納得できる作品でした。
『トリガー』の意味……うん、素晴らしい。

三井という一人の男を通して、自分に正直に生きることの難しさを感じました。
マイノリティなら尚更。

クソ男の生き方にもそれなりの理由があり、経緯がある。
そこを後から丁寧に描いていく構成も素晴らしかった。
そんなクズい男に傷付けられながらも寄り添う曽根。
そんな曽根もまた、三井という理解者を得たのかもしれない。
ゲイ同士でないと分からない事もあるんだと思う。

あんなに強気に振る舞っていた三井は、本当は抱かれたい方だったんですね。
作中でリバには至らなかったけど、これからを予感させる終わり方も良かったと思います。

傷付け合わなければ分かり合えないとしたら悲しいけど、三井は曽根と再会できたこと自体が幸福だったんだと思う。
曽根は、ずっと強くてかっこよかったなあ……

0

ひねくれ男の愛し方

幸せを願いたくなるクズ。
三井はとても酷いしクズエリートなのだけど、葛藤した過去や心中を思うと、そろそろ素直に幸せになって良いんだよ、と母心のようなものが芽生えます。
何より曽根が良い人すぎて、ひねくれた三井を幸せにできるのは曽根くらいだよな、出会えて良かったな、と再び親心のようなものが芽生えてほんわりします。
そして、書き下ろしのリバも大変大変おいしくて最高でした。イシノアヤ先生、ありがとうございます。

1

もしかして

三井が自覚して恋した相手は曽根だけだったのではないかと思った
保険委員会に出なかった理由は曽根がいるからで、思春期に意識しあってるとしたら感じる物だろうし、曽根が告白したのも可能性がないとは思ってなかったのではないかと思う

曽根も両思いのような気がした相手が三井だけだったのだとすれば、再会してからの三井の呼び出しに確信を深めて、三井が自分を少なくとも過去には好きだったと知っているから責任を取るよう求めたのだろう

タバコの火傷は本当にひどく、その場面で何かを考えることができなくなるくらいショックだったし、高校でのアウティングも辛い話だけれど曽根は転校したってことは、親にもゲイだと知れていてあの様子ならば受け入れてもらえたのだと見えるのでそれだけは良かった
三井は職場でも再びアウティングしたってことで本当に何がしたいのか…曽根の気持ちが欲しかったのだろうか
ゲイを否定して頑張った自分が失敗して、ゲイを認めている曽根が隠して上手くやるなんて許せなかったのだろうか

裸の曽根が女のような体格でもないところがとても良かった

二人共が互いに愛されている幸せを感じながら、優しくしあって生きていって欲しい

0

続きが気になります

ゲスい攻めの作品が大好きなので、最初そういう感じかなーと思っていたのですがお話が進むにつれこの人は弱い人なんだなと思いました。弱さを隠すために自分より立場が弱いものに暴力を振るう子供みたいだなという印象。だんだん可愛く思えてきて不思議です。
ストーリーが進むにつれ、当初の印象と逆になっていくのが面白かったです。一見気が弱いように見えた受けさんは意外としたたかだし、クズに見えた人は可愛い人だし。

最後リバっぽくなるのも好きでした。セリフ違うかもですが
「ヘテロの男役を誰も強制しないから」
自分を抑制しながら生きてきた人に、これを言ってあげるんだな。かっこいいなと純粋に思いました。その後「俺は女じゃない」を連発しますが、女になりたくないのには過去のトラウマやら色々あるんだろうな。考察力をもっと磨きたい。何度読んでもここでうるっときます。この2人の続きが気になるなと個人的には思います。

2

最初に読んだ作品

イシノアヤ先生の作品で初めて読んだ本です。

皆さんのコメントで 「椿」シリーズとは違うよ。
という事を知り、この作品の後で「椿」シリーズを読むのですが。
同じ方の作品とは!とびっくりしました。

この作品の表紙が大好きです。
三井のクズっぷりがよく表れています。

前半のエリートサラリーマン三井の曽根さんに対する所業は
「あれ?三井 いくつだっけ?なんだコイツ(怒)」
の連続です。
いい大人が根性焼きなんて、しますか?

仏の曽根さんが三井の全てを受け入れて
「僕は幸せだと」ニコニコしてますので。良しとしましょう。
 
抱かれたい三井の気持ちを察知して、二人の今後が変わっていくで
あろうラストが大好きです。

1

「ヘテロの男役をもうだれも強要しないから」が強烈に耳に残る

 途中までは物語に引き込まれはしたけど、内容的にすごく萌える!とはならなかったんです。でも、攻めの三井の子供の頃の話を読むと、彼の印象が大分変わりました。自分の性癖を彼が頑なに受け入れようとしなかったのはなぜなのか。私は彼が曽根に比べて、大人になっても見栄っ張りで未熟なままだからだと思っていたけれど、子供時代に経験したことは、彼を固い殻に閉じ込めてしまうのも納得だと思い直しました。

 いじめられたわけでもないし、強姦されたわけでもない。ヘテロの男の子だったら誰でも経験しそうなこと。でも、それらはゲイになった途端、すべて違う意味を持ってくる。周りの男子が簡単に受け流せそうなことを、受け流せない自分への不安や嫌悪感。そして、誰に強制されたわけでもなく、気付いたら自ら異性愛者という本来は嵌まれないはずの枠の中に自分を無理矢理押し込んだ三井。結果、ゲイとして生きることを受け入れている曽根に、今までの苦しさの反動をすべてぶつけてしまうんですよね。

 三井の曽根への態度はけっして褒められたものではないし、彼に捨てられなかったことは本当にラッキーだったと思います。どれだけ今まで辛かろうと、他人を傷付けていい理由にはなりません。でも、そういう不器用な態度、コントロールを超えた感情、何もかも投げ出したくなる無力感などが、どうしようもなく生きている人間の現実だなぁとも感じるんです。自分が蔑んできた人間が、実は一番自分に寄り添い安心感を与えてくれる存在だった。いろんな犠牲を払ったけれど、自分を好きになれなかった少年が、ありのままの自分を晒け出せる存在を見つけられて本当に良かったと思いました。

2

ゲイであることを受け入れる

連載時から追っかけてました。
こうして単行本になって、連続した物語として読むと格段にいい本です。

お話の最初は、ゲイであることをひたすら、自分にさえ隠してヘテロの理想生活を築こうとする三井のお話。
しかし、もちろんその擬態は続かない。妻は体を含めた絆がないことに絶望して子供とともに去って行く。崩壊する三井。
このあたりがまず痛々しい。

しかし、本当に痛いのはこれから。
偶然(普通はないと思うが)、高校時代自分に告白した曽根がマンションの隣人となる。ノンケの友人と同居している曽根。今はそのノンケに密かな思いを寄せる、そんな同級生、曽根。

すさんだ自分をあざ笑うように、曽根を脅して犯してしまう、三井なのです。
曽根を傷つけ、自分も傷つく三井。

やがて三井はアル中になって仕事も辞め、あげくには、曽根の同居人をわざとH中に遭遇するように仕向け、出て行かせる。曽根を自分のものにしたかったのかな。

しかし、曽根がすごい。母なる愛かな?
どこまでも傷つき、すべてを失った三井を、包み込むのです。愛だ~

奇特なやつ、と三井が呼ぶように、曽根はかつて好きになった三井を優しく包み込み、更生させる。そこまで考えていないかも知れないけど、三井の苦しみをともに分かち合おうとするのです。

おれはゲイだ、と叫ぶ三井の姿に涙がでました。
自分を認めてあげた三井、そしてそこから、本当の彼の人生が始まる。そのときに、そばにいる人がいてよかったなあと思います。
曽根の助言を受けながら、仕事をみつけ、二人で暮らすようになる。

あとがきでイシノさんが書かれているように、曽根の方はほんわかしているようにみえて実は色々経験豊富で、だからこそなんだろうなと思います。ゲイの、そして人生の先輩だね。

意外と世間知らずな三井、よちよちと歩き出した姿はかわいいですね。二人とも幸せになって欲しい。

3

クズ攻めと天使のような受け

神評価がとても多いですね。自分の読解力に自信がなくなります。

最後まで読めば包容力受け(?)による攻め(?)の救済のお話なのかな?読後は休日の街中を買い物に行く爽やかさを感じます。

ただ三井がクズすぎて。ゲイを隠して生きていくことはこんなにも人を歪ませるのかな?
離婚を言い出された時の反応もなんだか。それでどんどん荒んでいきますね。

隣に引っ越してきた曽根。せっかく片想いの相手と仕事して同居もできてるのに…。

高校時代の曽根への仕打ちといい、オナホールがわりといい、タバコの跡をつけたり蹴りだしたりとにかく曽根への扱いが酷すぎて。

曽根が脅されてずっと言いなりで。

会社を首になった三井がとうとう曽根まで引きずり落とします。なぜそこまでするのか。

ゲイだからの同族嫌悪なのか?

そしてなぜ妻側から離婚を言い出したのにあんな条件で離婚になったのか?

曽根は三井を許して同居してベッドを買ってもらって幸せそうで。三井は足掻いてますが曽根に救われてるんですよね、きっと。

曽根の態度は根底に高校からまだ三井が好きな気持ちがあったのでしょうか。なぜあんな仕打ちを受けてこの展開になれるのでしょう。

三井のクズさがどうしても拭えず中立で。

1

萌えられないタイプのクズ

これはもしかしたらダメかもな〜と思いながら買ったコミックではありますが、思った以上にダメでした。

一口に“クズ”と言っても色んなタイプのクズがいますが、この三井みたいなタイプはホント笑えない、私がリアルでガチに嫌って生きてるタイプのキングオブクズなので、申し訳ないけどまっっっっったく三井に情が湧かない。
三井の可哀想な過去話を読ませて同情を誘おうとするこういった作品のよくある手法すら、もはや鬱陶しいことこの上ない。
三井のようなタイプの何がそんなにダメなのかと言うと、ひとつずつ説明しきれないくらいに何から何まであれもこれもダメですね。。。
そんな中で敢えて言葉にするなら、多分この「自分だけが可哀想」みたいなのがとにかくダメなんだろうなと思います。
自分の苛立ちを発散するためだけに曽根の腕に消えない傷(根性焼き)を付けた瞬間、アーこれは無理だわと。
傷や刺青に萌えを感じる属性だからこその余計に許せない決定的瞬間でした。

モヤモヤを吐き出したいだけのレビューをしてすみません。
イシノアヤさんがダメなわけではありません。それだけはここでしっかり断らせてください。

6

ゲス野郎の自分勝手な苦しみとファンタジーではないBL

ああ、ひどい作品でした。
こんなにひどい男の話を読まされて、最後はその男がこの先もしあわせであるように願ってしまうなんてひどいにも程がある。

三井という男の半生が描かれています。
エリート。会社での評判も上々。3LDKのマンションに美しい妻と私立に通う娘。何不自由なく、家族が欲しがるものは全て与えられる甲斐性のある自分。誰もが羨む「男」の生活。
三井が叶ったと思っていた理想の生活はもう崩れていたのに、目を背けていたんですよね。夕飯を食べる三井の前で、ごはん代わりにサラダ味のスナック菓子を食べる妻。突然の離婚の話に手放したくないのは「彼女たち」ではなく、「既婚者である自分」という世間からのレッテルだと気付く。必死で築いた砂の城が崩れたあとに頭をもたげてきたのは、隠し続けた本当の自分。

そこに現れたのは、過去に自分に想いを寄せていた同級生の曽根。
曽根の弱みにつけ込んで、何度も何度も乱暴に体を奪う。あまつさえ消えない傷跡までつける。曽根の腕に3つ残された跡は、脆くも消え去った自分と妻と娘を象徴しているのか、それとも曽根と曽根が想う友人と自分なのか。
てっぺんから底辺まで落ちて、手にしていたはずのものが何もかもすり抜けていったとき、本当に欲しいものはただひとつだけだったと気付く。
自分を受け入れるまでのショック、否認、怒り、承認そして受容。

とにかく痛いです。どこからどこまでも三井はひどい。曽根を酷く扱うさまは目を背けたくなるほどです。
三井がずっと否定してきた「同性愛者である自分」を受け入れている上に好きになった相手に告白までできる曽根への蔑みと無意識な羨望、でも結局はゲイであることを隠して好きな相手のそばにいようとする曽根の狡さを断罪したい気持ち、そして何より自分自身を受け入れられない苛立ち。
そういうドロドロした感情をすべて曽根にぶつけているのです。自分を痛めつけるには三井は自己愛が強すぎる。だから曽根に自分を投影してぶちのめす。でもいくら殴っても傷つけても、痛みも苛立ちも消えないし、罪悪感まで生まれて自己嫌悪がひどくなっていくばかり。

悪循環で残っていたはずの社会的地位まで失ったときに、狡猾なやり方で三井は曽根の秘密を暴きます。曽根も自分のように何もかも失えばいいと思うと同時に、そんな自分を見捨てないでほしいという微かな願いすら感じる場面に、もしかして同居人に暴きたかったのは曽根の性癖ではなくて、曽根は自分のものだということだったのではないかと思うのです。

「同性愛者かもしれない」という事実を受け入れるのって、本当に難しいことですね。いくつかコラムや記事も読んだことがありますが、「ふつう」でないことを認めたくない気持ちが強ければ強いほど、より「男性らしく」いようとして、強烈なホモフォビアになってしまうそうです。
最も憎むべきものが自分の真ん中にもあって、いくら蔑んでも罵っても全部自分に返ってくるだけなんてどれほどの苦しみでしょうか。受け入れられたら楽なのにと思うのは他人事だからなんですよね。それだけ枠から外れるのは怖ろしいことだというのを全部は理解できていないからなのかもしれません。ゲイフレンドリーなひとだって、ゲイフレンドリーであるがゆえにゲイの人を傷つけることもあるし、本当に難しい問題だと思います。
三井が妻子を不幸にしたことや曽根にしたことを「酷い」と言い捨ててしまうのは違う、と考えさせられました。

三井が必死で打ち消そうとした種を芽生えさせてしまった教育実習生の存在も不幸。妻を愛し切る演技すらできなかったのも不幸。自分ひとりでは受け入れられずに曽根に当たってしまったのも不幸。
だけどこれからの三井にはしあわせだけが訪れてほしい。すべて気付いた上で離れずにいてくれた曽根がいてくれる限り、大丈夫だと思える、希望に溢れた作品でした。

8

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