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男の子のことは何も知らない

otokonoko no koto wa nani mo shiranai

一点也不懂男孩心

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表題作男の子のことは何も知らない

千早(→楓),潮
楓,皐月(→潮)

同時収録作品紳士はけだものがお好き

江坂
由良

同時収録作品愛かもしれねえだろ!

九条
若葉

同時収録作品不埒な夜に(表題作描きおろし)

皐月

あらすじ

俺達は、共犯者だ。
「俺もあんたも絶望的な片思い。だから慰め合うのに都合がいいだろ?」
俺は隣のクラスの千早をベッドに誘う。
こいつは俺を好きじゃないから丁度良いと思った。
俺は潮が好き。千早は楓が好き。だから潮の代わりにして傷を舐め合えばいいと…。
でも触れ合えば嫌になるほど思い知る。俺が欲しい男はただ一人、潮だけ───。
交錯するオトコノコ達の恋愛劇。

作品情報

作品名
男の子のことは何も知らない
著者
桂小町 
媒体
漫画(コミック)
出版社
海王社
レーベル
GUSH COMICS
発売日
ISBN
9784796407502
3.8

(108)

(37)

萌々

(33)

(28)

中立

(8)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
15
得点
409
評価数
108
平均
3.8 / 5
神率
34.3%

レビュー投稿数15

続編を期待してしまう作品

偶然、ちるちるコミックランキングTOP5までに表示されていた時に
勢いだけで買ってしまった作品なのですが、物凄くよかった。

エロシーンより、ストーリーや心理描写がきちんと描かれている作品の方が
好みなので、これは本当に大当たりでした。

全体的に、え?これからラブラブになるところでは?
というハッピーエンドを匂わせる程度なところで終わってしまうのが
また心憎い。

自分が得たかった部分までのラストを見れてしまったら
正直ここまで印象深い作品としては心に残らなかった事を考えると
ここで綺麗に終わらせたのも非常に上手いテクニックとも受取れる。


個人的に1番好きなのは、描き下ろしの「不埒な夜に」。
あらすじは既に詳しく説明して下さっている方がいるので省略。
(ここからは、かなりのネタバレになります。)

表題の後日談で、今度は潮サイドからの話しなのですが
表題作では、皐月が端から潮を諦めており、あんな事態に発展しましたが
潮は決してバレないようにしながらも、実は皐月を
虎視眈々と狙っていた事が判明します。

表題作の事件がきっかけとなり、何度も肉体関係だけは重ねましたが、
未だ互いの思いに気付いておらず、潮は幼馴染の千早から皐月の思い人を
探り出そうとしますが、更なる誤解を重ねます。

皐月に涼しい顔を見せながら、腹の中は独占欲と
皐月の思い人への嫉妬心でいっぱいです。
この潮の表には出さない凶器じみた独占欲と腹黒い部分が凄く好きです。

千早と楓は表題作だけで、明らかにハッピーエンドと分かりましたが
潮と皐月は体だけ結ばれ、お互いの心中はより複雑に拗れてしまったので
この2人をメインに、4人の続編を描いて欲しいなと思いました。

個人的にはっきりしなかった部分は、千早の首筋に
キスマークまで残しておいて、本当に2人は未遂で終わったのか?
あの言葉をそのまま受け取って良いのかという部分と
それにより潮と寝た後に皐月が泣いた真意も変わってきてしまう点。

そこも続編で上手くフォローしてくれたらという期待と
続編ありきの作品ではないのでしょうけれど、
それをここまで期待させてくれた作品だったという事に
神評価を付けさせて頂きました。

4

絵もストーリーも好み!

すっごく面白かったです。桂先生の描く絵が綺麗で、もうそれだけで満足なのですが、ストーリーがまた良い!今まで沢山高校生モノを読んできましたが、なんとも斬新な設定。拗れてる感じがカッコよくて可愛くてニヤニヤしながら読みました。

千早が「楓に以外優しくねえぞ」と言うシーンが好きです。あと、千早と潮が言い合いをする所。めちゃくちゃ面白かったです。もっと見たい笑

欲を言えば千早×楓、潮×皐月で一冊やって欲しかったということですかね。曖昧さを含んだ終わり方も良いのですが、やっぱり千早達4人のその後が見たい!

続編があったら即購入決定のお気に入り作品になりました。とっても楽しかったです♡

1

泣きそうになった

今回、五冊の新作を買ったんですが、その中で一番すきでした。絵も綺麗だし、登場人物の心理描写に心惹かれました。
エロ描写はほとんどないのですが、それでも満足!皐月と潮のすれ違いなところとか、千早が楓にしかたたないところとか、こんなふうに誰かのことを好きになれたらいーなーって思っちゃいました。最後は正直、涙が少しこぼれちゃった。
同時収録の作品は普通だったけど、本作が結構すき!
書き下ろしもあったのですが、個人的には続編版を書いて欲しいです!

3

独特の雰囲気と余韻

桂小町先生の作品はいつも美しいと思ってしまいます。
数年前の作品ですら古さを感じさせないところが素晴らしいです。
 
本作は男子高校生たちのオムニバス作品です。
続きを読みたいと思わせるところで終わっており、
独特の余韻を残します。

私はやっぱり表題作が好きでした。
4人の男子高校生による、ねじれた片思いです。

千早・楓・潮・皐月の4人は友だちですが、
千早は楓が好きで、皐月は潮が好きです。
それなのに叶わぬ片想いと決めつけて、
千早と皐月は傷の舐め合いをしようと関係をもちます。

結局千早が立たなくて未遂に終わり、
楓と千早は両想いになったのかな?
はっきり言葉にはされませんでしたが、そう感じました。

皐月と潮は身体だけの関係を続けていますが、
もはや潮が皐月にゾッコンという感じですね。
ただ、こちらはまだ両片想いが続きそうな雰囲気です^^;

当たって砕けることもできず、
好きな人を忘れることもできない不器用な片想いのお話でした。

とにかく、雰囲気がアンニュイでエモい!
線の細い絵がストーリーを引き立てています。
一冊通して同じ空気が流れている感じがとても好きでした。
やっぱり好きな作家さんです^^

2

楓くん最強

カバーイラストは、一見、最近ありがちなきれい系。
中の絵は、結構個性的。

恋の駆け引きなんて上手くできない。
でも肉欲は止められない。
臆病で、言葉にできないから、心と体はバラバラ。

そんな、高校生の男の子たちの、センシティブでリリカルでエキセントリックな恋物語。
一応、彼らはセックス(もどき?)もしたりしてるようだか、彼らの股間に何かが付いているとは思いにくい。
でも、この絵と雰囲気だと、かえって、それでいい。そのほうがいい。
この雰囲気は嫌いじゃないです。


1

雀影

セルフツッコミ
カタカナの連続は、自分でも「なんのこっちゃ」やけど、まあ、こんなん使いたくなるような気分・雰囲気やっちゅうことで。
もっとぶっちゃけるとカジュアルな○○○○子先生?

この作品が収納されている本棚

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