感じるとお耳がぴくぴくしちゃうの

小説

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ぴくぴくお使い狐、幸せになります

pikupiku otsukaigitsune siawase ni narimasu

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表題作ぴくぴくお使い狐、幸せになります

倫仁 子爵家の御曹司
小夏 お使い狐

あらすじ

「神さま、小夏のお願いをきいてください」
人々に小さな幸せを運ぶ神さまのお使い狐・小夏。
ある日、悪狐と間違われ撃たれたところを、助けてくれた子爵家の御曹司・倫仁に恋をした。
桜が散ると住み処である祠がダムに沈み寿命が尽きると知った小夏は、倫仁に会いに行くため、悪狐と取引をして人間にしてもらう。
最後に倫仁に幸せを運びたい、ただ一途な願いを胸に秘め、彼を慕う小夏をいじらしく思い、倫仁もまた小夏を愛していく。
けれどタイムリミットである桜は散り始め……!?

作品情報

作品名
ぴくぴくお使い狐、幸せになります
著者
華藤えれな 
イラスト
サマミヤアカザ 
媒体
小説
出版社
笠倉出版社
レーベル
クロスノベルス
発売日
ISBN
9784773087925
3.9

(25)

(11)

萌々

(4)

(8)

中立

(2)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
97
評価数
25
平均
3.9 / 5
神率
44%

レビュー投稿数2

狐の恩返し?

清らかで無垢な魂を持った稲荷のお使い狐と、華族の坊ちゃんとの恋物語。
奈良の吉野山を舞台に、小夏の子爵家の息子の倫仁への無垢で一途な思いは、どんな結末を迎えるのか。
吉野の山の桜が全部咲き、ダムの工事が始まるまで、小夏が人の姿で倫仁の側にいられるのは、限られた期間だけ。
倫仁と倫仁の父との確執は、倫仁の母と巫女の家系の秘密とは。
九尾の狐が、小夏に人の姿を与えた本当の目的とは。
ハラハラドキドキなストーリーと、あまりにも無垢な小夏の破壊力抜群なショタエロが、時代背景と上手く溶けあって、楽しく耽美を味わえるお話でした。



2

小夏の綺麗な心に、涙が…

神社の狛狐、小夏は神様のお使い狐として村の人々に幸せを届けていました。ある日人間に撃たれ、危うく殺されそうになったところを、子爵家の御曹司である倫仁に助けられます。

神社がダムに沈むことになり、自分の寿命を知った子夏は、最後に倫仁を幸せにしたいと悪狐と取引をします。期間限定で人間になった小夏は、倫仁の側で桜が散るまでの間、今まで知らなかったことや感じたことのなかった気持ちを知っていきます。

小夏が選ぶ言葉も行動も何もかもが本当に可愛いです。心が澄み切っていて、読んでるこちらまで癒されます。こんな小夏に愛されれば、倫仁が周りにどんなに歪まされてきたとしても、そんな昏い気持ちは浄化して、小夏を愛してしまうはずですよね。

同時に、あまりに小夏の思いが綺麗なので、人間の欲に歪んだ姿が余計に醜く見えました。
そして、高スペックな攻め様も、小夏の可愛さには霞みます…。

無垢な小夏はHの時も無垢なままで、「お耳がぴくぴくしちゃいます」とか「とろとろなおしっ○」とか言っちゃいます。キューンときました、可愛いです!!
(…可愛いばかりですみません)

とにかく可愛い小夏に癒されました。
温かくて幸せな気持ちになれるお話です。

11

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