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やっぱり、神奈木さん大好きです!
『凛!』にも『その指~』マンガ版にも何回も萌え死にさせられましたが、
小説になると細かい心情も全てわかるから余計にキュンキュンですww
もう、乙女のツボを刺激しまくるエピソードと架月の発言に、
とうの昔に捨て去った自分の中の乙女モードを久しぶりに
引きずり出された気分です。
キスだけでこんなにもキュ~ンとなれるし、
この2人には生々しいエチシーンなんて逆に必要ないんですよね~
表題作の「その指~」は先にマンガ版を読んだのですが、
小田切さんはホントにマンガ版をうまくまとめてらっしゃいます。
でも、これを読んだらマンガ版では描ききれなかった
渉の心の動きがわかって、さらにキュンキュンしましたww
萌えポイントは挙げればキリがないぐらいです。
そのかわりツッコミどころも結構ありましたけどね★
あまりにもじれったい2人にイライラして、好みは別れてしまいそうな
気もする作品ですが、純粋さゆえの意地っ張りなところが2人の
魅力なので、温かい目で見守ってあげたくなるかわいさですww
優等生の仮面をかぶった架月が唯一仮面をはずせる場所は
純粋で負けん気の強い渉の前でだけ。
年相応のわがままと暴君ぶりを発揮できるのも渉の前でだけ。
カン違いからすれ違った2人の想いが再び結びつくのも
またやっぱり指輪のおかげなんです。
「さみしがりやの薬指」
架月の暴君ぶりが表面上レベルアップしておりますが、
渉を想う気持ちは一層深くなり、渉のイライラするほどの
ズルい行動にガマンし続ける架月。
寂しく去って行く架月の背中に、はっきり本当のこと言えよ~渉!!
と何度思ったことか...
次から次にイヤなウワサを耳にし、片想いの時より両想いになった
後の方が苦労が多いものだと気付いたものの、
その「自由な孤独より、不自由な幸福」を選んだ架月。
そしてそれは渉も同じで、ゆっくりだけど着実に成長していく2人。
「その指~」以上に渉にイライラしつつも萌えどころは満載でしたwww
雨の中、公園でお互いを想うあまりケンカになりつつも
すぐに仲直りしたあとに架月が「寝よう」って言うくだり、
ここの架月のセリフはもう、もう、キュン死にですwww
結局素直じゃない2人はエチすることを賭けの対象にするんですけどね。
あと、エチの時のお約束ごと。
架月が言うからイヤらしさもないし、かわいいんだ!
渉が愛しすぎて、甘やかしたり、嫉妬したり、焦ったり、落ち込んだり、
なりふり構わず恋する男になってる架月がホントかわいいです★
表題作と続編の中編2作品が収録されています。
シリーズ化された作品なのですが、私はどうにもハマれませんでした。
ストーリーは渉の目線で進んでいきます。
「その指だけが知っている」
渉(受け)は廊下の水飲み場で、校内一のアイドル・架月(攻め)と会う。噂では「穏やかで寛大で話せる男」のはずが、傲慢で意地悪で驚く。しかも、そのとき指輪を取り違えていて…。
架月がどうもスッキリしませんでした。
意地悪な架月の話を聞いて、渉の妹・花鈴は、「渉をすごく嫌っているか、すごく好きか」と推測していましたが、好きだと透けて見える部分が、花鈴のプレゼントを渉が渡したときくらいで、後は最初からなんでそういう態度だったのかがいまいち納得できませんでした。渉の指輪は前の彼女のプレゼントで、つい嫉妬しながらも同じものを作ってもらい…とか複雑な心情であれば読み応えがあったのにと思いました。
それと、あらすじで高校生だと読んでいたのですが、冒頭でお酒を飲んでいるので、あれ?と一瞬迷いました。
「さみしがりやの薬指」
続編。恋人になった二人。渉がなくした指輪を拾った1年生の美穂が、指輪を返して欲しければ自分を付き合えと言い出して…。
美穂が指輪を返すのをなんだかんだと言ってかわす時の言い回しが読んでいてイラつきました。そのためか、美穂の本命は架月で、渉をちょっと困らせたかっただけだと分かっても、同情も共感もできませんでした。
指輪の紛失や、美穂のことを隠す渉も、最初言い出せなかったから事から泥縄式になると面白かったのに、ただ美穂にずるずると引きずられるままというのが情けなかったです。
コミカルっぽいようでそうでもない、というのも何だか落ち着かずむずむずしました。作風とテンポが合わなかったかもしれません。あちこちで不満が噴出して楽しむ事ができず、残念でした。感情移入するより先になんで?どうして?が先に立ってしまう私のような理屈っぽい人間には合わなかったです。
ただ、好きになる女の子が全部架月狙いな川村は気の毒で面白かったですし、指輪がキッカケという設定も、全国模試で30位以内に入ったら初エッチというのも高校生らしくて良かったです。イラストも可愛らしかったです。
この作品が原作となり、2002年にコミックが発売されています。そちらの方が分かりやすいのかもしれません。