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表題作しるされしアイ

南裕也 14歳→20歳? 中学生→大学生
桜田亮 14歳→20歳? 中学生→サラリーマン

同時収録作品ヤングアンドラブリー

小野寺勇 郵便局窓口係
源大樹 卸市場職員

その他の収録作品

  • 勇と大樹のおまけ【ヤングアンドラブリー番外】
  • ミナミと亮のおまけ ほんのちょっと【表題作番外】
  • あとがき

あらすじ

俺の好きな子、
恥ずかしがり屋の
ヤンキーくん。
【帯より】

「言ったじゃん、好きって!
付き合ってよ」

ウザめの世話焼き×恥ずかしがり屋のツンデレヤンキー

ミナミは中学三年の時、同級生の桜田亮に告白した。
懐かない猫のような、ツンとしたヤンキーの桜田に。
信じられない顔で凝視されて以来、何の返事もない桜田に、ミナミはモヤモヤ悩む日々。
しかし高校入学の春、桜田は唐突に「なあ、まだ俺のこと好きなの?」と言い出し、二人の恋は動き出す。
ケンカまみれだったヤンキーの桜田には、キスもその先も恥ずかしくてたまらなくて――。

中学・高校・大学・社会人…と、年月と共に育つ恋心を描いた、悩み恥ずかし青春ラブ!

ノンケ×ゲイの同棲開始ラブも同時収録!

作品情報

作品名
しるされしアイ
著者
たなと 
媒体
漫画(コミック)
出版社
祥伝社
レーベル
on BLUE comics
発売日
ISBN
9784396783686
4.2

(158)

(85)

萌々

(41)

(20)

中立

(7)

趣味じゃない

(5)

レビュー数
22
得点
656
評価数
158
平均
4.2 / 5
神率
53.8%

レビュー投稿数22

キミだけがずっと好き

2作品収録。

「しるされしアイ」
中学時代から続く2人を描いているお話。
彼らの周囲はどうも治安が悪いようで、ヤンキーというよりももはや半グレ予備軍の落とし穴がすぐ足元にあるような日常。
わかりやすいヤンキーものと違って妙にリアル。
好きな桜田に「そっち」に行って欲しくないミナミの一生懸命の求愛。
でも必ずしも伝わらないすれ違い。
それらが「進路」と絡めて描かれていくんだけど。
ボタンのかけ違いが大きくなる前に誤解が解けてよかったなぁ、としみじみ。
この2人、性格も環境もあまりフィットしてないと思うのです。だから結びつきは本当にお互いの気持ちだけ。
そんな綱渡りの本気を、進学と就職という道別れの中でも堅固にしていこうとする2人を応援するしかない。

「ヤングアンドラブリー」
一方こちらはヒリヒリさせてくれる。
とある地方都市で同棲を始めた元同級生。周囲にはルームシェアと説明している。
カップルの片方・大樹は絶対秘密主義、お相手の勇は楽観主義で、大樹は勇がバラさないかといつもピリピリしている。
そんなある日、共通の友人から意味深な言葉を言われてから大樹が不安定になっていく…
オープンとクローゼット、どちらでも苦しい。自分の心と周囲の目。相手の気持ちと自分の許容範囲。
あー難しい。
ところで!巻末のおまけでなんとこの2人、リバーシブルに!不意打ちで超びっくり。最高です。こっちの話は「萌x2」。

0

最高

最高でした。絵もストーリーも好きです。ありがとうございます。

0

同時収録作の受けに共感した

◆しるされしアイ(表題作)
 正直、序盤から中盤にかけてはあまりハマれませんでした。メイン2人の性的嗜好もあやふやなまま、その上このビジュアルですから、見た目で判断するのはナンセンスとはいえどもどうしても親友以上の関係にすんなりいけたのが不自然に思えて。ただ、亮がミナミの告白をなぜOKしたか、最後に語られるのでそこでやっと納得はできました。時間はかかったけれど、最後には萌えも。ただ、たなと先生の描かれる学園もので、何人かの友人同士でわちゃわちゃ会話しているシーンでどうしても集中が途切れてしまいます。理由は上手く説明できないのですが、私は大学生以上のキャラの作品の方が好きかも。

◆ヤングアンドラブリー
 表題作より私は断然こちらがお気に入りです。攻めの勇に愛されていることをよく自覚しながらも、狭い田舎でゲイとして生活することに不安が拭えず、少しでも自分達の関係を匂わせるような言動は徹底的に控えたいと考えている大樹。彼の考えが悪いとは思わない。実際、悪意を持って噂を広める人もいるかもしれない。それでも、最初から疑心暗鬼になるのではなく、恋人の力も借りながら、少しずつ周りとの折り合いをつけていこうとしてみれば、意外と悪意ばかり集まっているわけではないことに気付けるかもしれません。勇の真っ直ぐな言葉が、大樹に響いて嬉しかったです。

2

成長していくのがいい

顔面が好みのタイプっていうのとてもわかりやすくていい!!!気になりだす理由なんてそんなもんでいいんだよね。そこからの持ち前の世話焼き気質で大怪我してまで亮くんの進む道軌道修正するのがすごい。愛のなせる業ですよ。じゃなきゃあんなのトラウマものだと思う……そんなことがあった後に告白したことに対するOKの返事はそりゃあ怪我させたから同情で付き合ってくれてると思うのも無理はないですし、亮くんが自覚した理由もわかる……ってなって心の中が大運動会でした。
気持ちの流れみたいなのが自然な感じがして読みやすくて、それでいて心をぐっとつかんでくるので困ります。そしてこの話のいいところは、中学から高校、大学、大人と時間をかけて二人の関係を育みながら維持してるというのが感じられるところだと思います。
読んでよかったです。

1

互いが光

青春だと思う。
たまに読み返しています。
【しるされしアイ】
何者でもなくて、手探りで進む中学生時代。
周りとの距離を覚えて、未来を見始めた高校生時代。
そして、高校卒業してからの違う進路に進んだ現在。
とにかく、ミナミと亮が悩みながらも一緒に居たしるしの、恋愛の経過が愛おしくなります。
ミナミは、ずっと一目惚れに近くて亮を好きでいたのはすごくわかるんです。
非行に走って、色んな事を諦めて自暴自棄になっていた亮。だけど、懸命に真っ当な光のあたる場所に引き留めていたのが、中学生だったミナミのすごさだなぁと思うんです。

亮は、たくさん語らないけど多くの事を抱えていて。寂しさも閉じ込めていたのが切なかった。亮にとって、ミナミは光。ミナミがいてこそ、亮も進んでこれたんだと思うのです。
もちろん、逆もしかり。亮の存在は、ミナミにとっても光だと感じました。

付き合いが長くなり、互いに抱き合っているところ。好きだなぁ…心を許して、抱きしめて守ってあげている。結構、ジンと来るんです。
亮とミナミの友人たちも、抱えていること有るんでしょうが良い友人関係が続いているのは、微笑ましい。いつか、2人の友人たちに恋人だってわかる日が来るのかな。

【ヤングアンドラブリー】
同棲CPのナーバスな生活。
受けの大樹の悩みは、リアル。好きで一緒に住むけど周囲にばれたくない。すごくジタバタとぐるぐると悩む。
自分のゲイばれ、同棲している勇の社会的な噂。
きっと、足元を掬われそうな不安定さの上に立つ恐ろしさが有るんですよね。
悩みは尽きない。だけど、悩みは悩みとして側に置いて行くしかないわけで。ここは、勇が彼氏力発揮していました。

どちらの作品も、読んでいて光を感じるんです。互いが、互いを照らしている。
読むと、良い余韻に浸れます。
読み返したくなる作品でした。

0

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