なんとかなった日々

いつか王子様が。

「なんとかなる日々」の番外編。
その後日譚……ではなく、物語の中で２人がどのように思い、
描かれていない空白の日にどのように過ごしたかが描かれています。

原作ファンの私には、たまらないお話でした。

　　　◆◆　　　◆◆　　　◆◆

本編は攻め視点で描かれていますが、
この本では受け視点で物語が進みます。

ずっと女装の姿で元カレに抱かれ続けてきた受け。
攻めとセックスしてから、本当に攻めはこれで後悔してないか
だんだんと不安がこみ上げてきます。
そこに攻めから電話が……。
しかし「怖い」という思いが先行して、取れずじまいで
着信は終わってしまいます。

うう…ここら辺は受けのイジイジ状態に、尻を蹴っ飛ばしたくなります。
電話ぐらいとれー！
いや、むしろ不安になるくらいだったら、電話かけろ！　とか
思っちゃいます。

その後、夜に攻めの家を訪れる受け。
攻めが受けの訪問に慌てすぎて、ズボンのチャックを閉め忘れたまま、
玄関口に出てきてしまうのは、笑えます。
受けがしっかりとズボンの中から見えてるパンツの色まで
チェックしているところも可笑しいです。

受けを家に上げる攻めでしたが、なんとあそこがしっかり勃起！
そのままエッチになだれ込みます。
……が、受けが喘ぎ声を上げた途端、隣の家から壁ドンが……（笑）
壁の薄い部屋に住んでたんだね、攻めって。
エッチをしている最中、思わず嬉し泣きをしてしまうのが
可愛かった～～～★

エッチの後、攻めと出会ってから、今まで起こった色々な出来事を
次々と思い出す受け。
隣で眠っている攻めに対し、いつでも守ってくれたことに対し、
胸を熱くしながら、あらためて温かい眼差しを向けます。
寝ている攻めに対して、「俺の王子様…」と思いながら、キス☆
キスだけで赤くなる受けが、これまたカワイイ♪

なんとかなったね！　良かったね！

これぞ理想のハッピーエンド。