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表題作最低な男の腕の中

香山空,大学のリハビリテーション専攻四年〜
有斗,大学の国際専攻三年〜

その他の収録作品

  • その後のお話し(描き下ろし)

あらすじ

どうしようもない隣人と恋に臆病な青年のカラダから始まるピュアラブ♡

ゲイの俺なんかに恋はできない――すべてを諦め、一人暮らしをする大学生の有斗(ゆうと)。ある夜、隣人で遊び人の大学の先輩・空(そら)に強引に飲みに誘われ、勢いでゲイだと告白。嫌われるかと思いきや、空は「有斗はかわいいし抱きたい」と熱く迫ってきた!! 有斗は驚きつつも、優しく触れる手を拒めず抱かれてしまう。この人の目的はSEXで、俺を好きなんじゃない――夜毎体を重ね蕩かされても、有斗は必死に恋心を否定して!?

作品情報

作品名
最低な男の腕の中
著者
北野仁 
媒体
漫画(コミック)
出版社
徳間書店
レーベル
Charaコミックス
発売日
電子発売日
ISBN
9784199608827
4

(181)

(77)

萌々

(65)

(21)

中立

(4)

趣味じゃない

(14)

レビュー数
20
得点
712
評価数
181
平均
4 / 5
神率
42.5%

レビュー投稿数20

最高のハッピーエンド

初買いの作者様です。
絵柄は好みは分かれるかなと思いました。
個人的にはお上手で大変好みでした。


過去にワケ有りな惰性で生きてるクズ大学生の先輩攻×過去にワケ有りな恋に臆病で目立たないように生きている大学生の後輩受というカプです。


お話は過去のある出来事が切っ掛けで人と距離を置いた生活を送るゲイの有斗(受)。
そんな有斗の隣人である空(攻)がある日栓抜きを借りに来たことで二人は関わりを持つことになりという感じで始まります。



お話は本当に誰もが一度は経験したことがあるような極々普通に恋する二人の姿を描かれています。
それが本当に良かった!!
有斗の過去を考えるとこんな風にトラウマを抱えそれでも誰かを好きになるという気持ちを無くすことって出来ないよねと胸が締め付けられました。
空にしても自分が納得できるまでやりきれずに突然ソレを奪われたら誰だって無気力になるしどうでも良いって日々を惰性でいきるっていいうのも凄く納得でした。
そんな風に傷を抱えた二人が出逢って寄り添ってお互いに慈しむようになっていく過程があぁ。本当に恋する姿って良いなと思わせてもらいました。
最低な男の腕の中というタイトルですが空は取っ替え引っ替えしたり人を傷付けても平然としているような胸糞悪くなるクズでは全く無いので安心して下さい!
寧ろ覚醒した空は溺愛攻だなと思います!
クズ攻好きさんには物足りないと思う程クズレベルは低いです。
私は個人的に真性クズが苦手なので空ぐらいが安心して読めました。

個人的には空の友人のアツシとミウ、有斗の母とお姉ちゃんが大好きになりました!!
有斗は有斗ママのお陰できっと一番辛い時期を乗り越えてあんなにいい子に育ったんだなと納得。
そんでアツシとミウは見た目も性格もパリピだけどちゃんと人の触れて欲しくないところや傷を労れる素敵な二人!
でも最初はぶっとんでんなと私も有斗と同じくドン引きでしたが(笑)

買って良かった作品です!
優しいお話が読みたくなったら読み返したくなる作品です!!

11

クズではない!最低でもないよ!

もうどんだけのクズかと恐る恐る読み始めましたが、思った以上にクズじゃなくてホントに良かった〜と思いました(´;ω;`)本当にクズ攻めがでると読んでてダメージ受けますからね(-_-;)
むしろとっても優しい人でした!

攻め様は自暴自棄になり視界は曇ってはいたけど、受けに対しては最初からずっと優しかった!
センシティブな悩み故、内にこもってしまっていた受けに、新しい世界と光を与えてくれた攻め様。
傷を背負い世界を閉ざしてしまった攻めに、温かい小さな幸せを与えた受け様。
お互いなくてはならない存在になり読んでいてすごく幸せな気持ちになりました。ラストシーンはニヤニヤしてしまいました!
お母さんも味方になってくれて救われるし、なによりも攻めが必死に受けを追いかけるって最高のシチュエーションにであえました!もうベタでもいい!この展開大好き!
あとこの作者様は作画も繊細で、セッもすごく丁寧な描写をする方なので、もっともっと作品読みたい!と思いました。

9

まさに運命としか

北野仁先生の作品は「なんとかなる日々」が大好きなんですが、こちらの新作も凄く良かったです。

前から絵は綺麗だったんですが、身体の線は更に色っぽくなってたし、何度も空と有斗の表情にハッとしました。
もう、二人がとても魅力的なんですよ。

有斗はシングルマザーの母親を助ける為に食事を作っていたので、糠漬けまで漬ける料理男子で、空に作るご飯がとても美味しそうでした。
そして、過去の怪我から生きる目標を失って、自堕落に生きて来た空ですが、有斗のご飯を食べて美味しいって笑えるようになるんです。

あれよあれよと身体の関係だけが進んでしまう二人ですが、有斗はゲイの自分を受け入れてくれた空に惹かれて行くんですよね。だからこそ、空の中には自分と同じ熱量で気持ちが無い事に気が付いてるんです。

そんな中で有斗の過去を知る人物が現れて、有斗のトラウマに胸がギュッと苦しくなってしまいました。そして空から離れようとするんです。

ここからの怒涛の展開が凄く良かったです。
空が有斗に出会った事で救われたように、有斗も空に出会った事で過去との傷から立ち直る事が出来るんです。

有斗の母親が凄く素敵な人でした。
そして読後感も凄く良い作品でした。エロもあるのに読ませてくれる作品で、とてもお勧めしたい作品でした。

4

この人が俺を変えてくれた。

大学生の有斗は高校の頃、ゲイ疑惑を抱かれていじめられていました。
このことがトラウマで人と深く関わらない生活を送っていましたが、友人を招いて飲み会をしている、隣の部屋に住む空が栓抜きを借りに有斗の部屋を訪ねてきます。ひょんなことから飲み会に参加しますが、空の友人(男女)が空の部屋で行為を始め、2人は有斗の部屋に行き飲み直すことに。「俺らも女の子呼ぶ?」と持ちかけられた有斗は、自分がゲイであることを打ち明けて部屋から出てもらおうとしますが、空はそれならと有斗を抱きます。

この出来事から空は有斗を気に入り、頻繁に有斗の部屋を訪ねてくるようになります。有斗は空を好きになり始めていますが、過去のトラウマから空はあくまで体目当てだと自分に言い聞かせ、一歩踏み出すことができずにいました。

タイトルの「最低な男」は空のことですが、読んでみるとそこまで最低ではありません!!
空も辛い過去があり、有斗との出会いに救われています。

そしてなにより、有斗の作るご飯が美味しそう!
酒のつまみにササッとぬか漬け出したり、朝ごはんは土鍋で炊いたご飯に鮭、味噌汁と空は胃袋掴まれましたね( ͡° ͜ʖ ͡°)


絵も綺麗でお話も一冊に収まっていて、最高に素敵なお話でした。高評価が多いのも納得です!

4

理想の母親がいた!

2人とも良かったね。

まずは空さんはただ過ぎていく日々に流されるだけの日々を過ごしてた。
挫折を経験する前がひたすらに頑張ってた人だったから、空っぽになっちゃったみたい。

空さんのお友達は賑やかだし、空の部屋をラブホ代わりにしてるのはいかがなものかとは思ったけど、割と一般的な人達だった。
ミウって子の方が有斗の姉さんよりかいい女性登場人物だった。

有斗は高校時代の周りの人達に、いちいち関係ないし害もないのに噂されたり中傷されたりで傷ついて後ろ向きになっちゃってた。
空さんとの出会いで前を向けて良かった。

有斗の母はステキだったなぁ。
この母に憧れるわ。私もそうありたいって思った。

3

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