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表題作青春エレジーズ(1)

あらすじ

県立玉光高校「スター部」入部条件は、ザンネンなこと!!
※ただしイケメンに限る

転校生の山田大介は、スターに憧れる高校1年生。
「転校デビュー」をもくろむ彼は、
キラキラ輝く高校生活をおくるために、何かカッコイイ部活を探していた。
そんな彼の目に留まったのは、校舎の片隅にある小部屋。
扉に「☆」マークの付いているその部屋の中には、4人の美形男子がいて…。
 コンプレックスにまみれた男子高校生(美形)たちが、
校舎の片隅でスターを目指す、泣き笑い学園コメディ☆

作品情報

作品名
青春エレジーズ(1)
著者
永井三郎 
媒体
漫画(コミック)
出版社
新潮社
レーベル
BUNCH COMICS【非BL】
シリーズ
青春エレジーズ
発売日
ISBN
9784107717962
3.5

(8)

(2)

萌々

(1)

(4)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
27
評価数
8
平均
3.5 / 5
神率
25%

レビュー投稿数2

永井節、炸裂☆

非BL作品だったので読もうかどうしようか悩んだのですが、表紙を見て思わず購入。イケメン5人…かと思いきや一番左の黄色の髪の男子の表情とポージングにウケつつ買ってみました。

主要キャラの一人・山田くん。
高校デビューに失敗し「転校デビュー」をもくろむイケメンだが、内面は至って地味で超普通の彼。しかし「モテたい」「きらびやかな高校生活を送りたい」願望は激しく、そのため常にイケメンスマイルを浮かべ、素の自分とのギャップに苦しむ。

星野くん
イケメンで山田くんに薔薇王子と言わしめるきらびやかなオーラを持つ。だがしかし、実際は宇宙人との交流を図ってみたり、すもうのつっぱりを練習する変わり者。

月影くん
黙っていればクールなイケメン。しかし度を越したネガティブ思考および根暗な性格。

花園くん
女子と見紛う美少女顔にくわえスカートを穿いているため一見女子にしか見えない。しかし性格は非常に男前。

風祭くん
長身かつイケメンだが、家のしきたりにより常に鉄仮面をかぶっている。

この5人によるドタバタコメディです。
華やかな高校生活を送るため、山田くんがカッコいい部活を捜し、行きついた先が「☆」のマークの付いた部室。
☆→スター→アイドル…
で、アイドルを目指す「アイドル部」かと思い見学してみると、実際はカオスなメンバーたちで…。

永井先生の描かれる、目の保養になるイケメンさんたちばかり(いや、そうでもない方々も出てきますが…)が出てくるのに、それでいて永井節炸裂のギャグも健在。この美しい絵柄に、永井さんらしいパンチの利いたギャグで抱腹絶倒…。助けて~~!と思うくらい爆笑してしまった。

それでいて、キャラたちの抱える精神的な問題もちらほらと見え隠れし、ただのギャグ漫画とは一線を画しています。「アイドルになる」という目標に向かって、これから彼らが繰り広げるのは自身の葛藤の克服であり、そして成長記録でもあるのかな、と。

『スメルズライクグリーンスピリット』もそうでしたが、決して軽くはない各々の葛藤や問題を抱えつつ、ギャグもあり、永井さんらしい1冊でした。

ボツになったという、もう一人のキャラのラフ画というのか設定案の「ボツネーム劇場」も書かれているのですが、これもまた面白い。虎太郎くん、どこかでゲスト出演してくれないかな、とか思いつつ。

永井先生の描かれる作品はBLであってもBLとはちょっと違うかなと思う作品も多いですし、非BLに分類されているほかの作品もにおい系と言ってもいいと思うし、BLと非BLの境がはっきりしない作風かなと思っているのですが、この作品は出てくる男子たちが「女子にモテたい」という願望を持っていることもあって、非BLの雰囲気が多く流れる作品だったと思います。
そういうこともあって「萌え」という点では微妙なのですが、でも一つの作品として読んだときは文句なく神作品でした。

永井さんファンならぜひ手に取ってほしい、そんな作品でした。続きが早く読みたいです。

4

イケメンで馬鹿バカしく笑いたい方に!

 ちるちるカレンダーによると、今日が永井三郎先生のお誕生日なんですね。おめでとうございます!12月9日に2巻が発売になるので『青春エレジーズ』をレビューします。

 永井先生のNOT BL作品ですが、永井先生の作品は基本的にどれもNOT BLなのだと思っています。ギャグがお得意の永井先生ですが『スメルズライクグリーンスピリット』で引出しの多さに驚き、美麗絵、崩壊ギャグ絵、ホラー絵、と多彩に描き分けるテクニックは素晴らしいです。
 『青春エレジーズ』は転校生の山田大介が転校デビューにかける青春を描いた物語です。シュールなギャグが満載でおなかがよじれるほど笑いました!薄暗い中学生活を送る山田が、高校デビューに張り切り過ぎて失敗して、転校デビューして「さわやかイケメン風味」な笑顔で自分を取り繕い、部活選びの最中、ある小部屋の『☆』のマークに禍々しいオーラを感じて立ち寄ると、そこはおかしな人たちの集まりで・・・。
 この部屋に集まる4人の1年生が全員イケメン!花園レイはイケメンと言うより可愛い女の子のようですが、「男だっつーのっ!」と口が悪く、なぜ女装しているのか気になります。花園が気を使う幼馴染の風祭シュンは背の高いイケメンですが、なぜか鉄仮面をかぶりカタコトしか話しません。花園と風祭の友情を超える関係が気になります。月影ハヤトは一見クールなイケメンですが、ネガティブで性格が悪く「暗黒王子」と山田にあだ名を付けられてむっつりと喜ぶような変人です。山田が『☆』の部屋に立ち入るきっかけになった星野スバルは、揺れる長髪の美系男子で「薔薇王子」と勝手に命名した山田ですが、中身は電波系の天然王子でした(笑)
 山田以外、みんなキラキラしたアイドルみたいな本名を持つ4人の紹介が1巻のほとんどですが、くるくる変わる表情を描き分けたテンポの良い展開と、シュールなギャグに「しょーもな!」と思いながら大爆笑です!とにかく笑いたい方にお勧めです。
 ☆⇒スター⇒アイドル、アイドル部?と勘違いした山田の提案で、発足した『スター部』。2巻は花園レイがなぜスカートを身にまとうようになったのか!?が明かされるようです。続きが待ち遠しいっ!
 評価は「萌え」の評価ではなく「笑い」の評価です。笑いだけなら本当は神にしたいぐらいなんですが、まだ序章なのでこれからに期待して萌2で!

4

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