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表題作客と家族になりまして

城之崎宏
蓮司を引き取った大財閥の跡取り
蓮司
ゲイバー店員→宏の義弟として城之崎家へ

その他の収録作品

  • Bonus track(描き下ろし)
  • 電子限定オマケページ 1P

あらすじ

大金持ちの元客が義兄になった――! ? 天涯孤独になった蓮司を 大財閥の跡取り・宏が突然迎えに来た。 「祖父の遺言で、君は今日から城之崎家の一員だ」 そう話す宏は、かつて蓮司を一晩買った客だった――。 しかし、家族として再会した宏は、 あの夜を忘れたように、「兄弟」として蓮司をかわいがる。 疼く熱をもてあました蓮司が誘惑しても 「弟は抱かない」と拒まれるばかりで……! ? 描き下ろし後日談 8ページ収録!

作品情報

作品名
客と家族になりまして
著者
フジサワユイ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
竹書房
レーベル
バンブーコミックス moment
発売日
ISBN
9784801954472
3.1

(42)

(4)

萌々

(8)

(20)

中立

(9)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
10
得点
121
評価数
42
平均
3.1 / 5
神率
9.5%

レビュー投稿数10

王道で読みやすい一冊

フジサワユイさん初読み。
本書が3冊目のコミックとなるようです。

可愛い絵柄で、顔や身体のバランスなどやや不安定ながら、丁寧に描かれている印象。
切ない&ほのぼの甘い王道系のストーリーで、攻めも受けもあて馬女子も可愛らしい、非常に読みやすい一冊でした。

ゲイバーで売り専ボーイとして働く蓮司(受け)は、大財閥跡取りの宏(攻め)と一夜を共に。
後日、宏は蓮司を義弟として引き取り、彼の屋敷で兄弟として暮らすことに…というような話。

実は、蓮司の母親が宏の祖父と内縁関係にあり、血縁上は蓮司は宏の叔父。
突然知らされた事実に戸惑う蓮司ですが、一緒に暮らすうち、優しく紳士的な宏に惹かれていくという展開です。

蓮司は、身体を売って生計を立ててきた苦労人で、宏に引き取られてからも身体の関係を持とうとする強気な性格。
弟として接してくる宏に安らぎを覚えつつも、物足りなさも感じています。

宏は優しく温厚な性格で、蓮司に対しても、自身の恋心より義兄としての責任感や理性を優先させてしまう人物。
蓮司の挑発に乗り彼を無理やり抱こうとしたときも、蓮司に「お兄ちゃん」と呼ばれたら我に返り踏み止まってしまうような、どこまでも大人な人物です。

ただ、宏に引き取られる前の蓮司の生活や、客としての宏とのやり取りが少ないため、「客と家族になった」変化を感じにくいのがちょっと物足りないかも。
また、互いの気持ちが通じ合うクライマックスのシーンやHシーンなど、盛り上がる場面にはもっと絵にメリハリが欲しい気もしました。

しかし前述の通り、全体的にはとても読みやすい一冊でした。
可愛い絵柄、王道系のストーリーがお好きな方にオススメです♪

6

欲しかったのは、弟でも恋人でも無くて。ただそこにある愛情だったんだね。

ポップなカラーの電子分冊版とは違って、黒い表紙がグッと色っぽくて。
色々ツッコミどこは満載の本作ではありますが、何故か可愛くて。時々思い出しては読み返してしまう。兄だと名乗る宏さん(実際は叔父)のその執着ぶりにも引くし、客を装って、あんなに焦がれた弟を抱いてしまう‼︎ と、よく解らない暴走ぶり。そんな宏さんの熱が忘れられなくて、抱いて欲しいと縋る蓮司くん。

大財閥の跡取りとして、幼ない頃から後継者たるべくプレッシャーをかけられた宏さんは、いつか蓮司くんを家族として迎え入れたいと、そのことだけを希望として励んでいた。…もう、そこがツッコミどこ。当時、まだ当主であっただろう祖父が内縁の妻に産ませた蓮司くんを「お前の弟だよ。」って、コラ‼︎ ジジイ‼︎ テキトーなこと言ってんじゃねー‼︎身分の差で結婚出来なかったらしいが、そのせいで、母ひとり子ひとりの母子家庭で育った蓮司くんは、ゲイでも無いのに、ゲイバーでウリをやって生計を立てている程、困窮していたのだから。生活の援助はしていたというが、多分病死したお母さんの治療で消えていたんだとも思う。 多分、祖父が亡くなってからは、その援助は打ち切られてたんじゃないかな。とにかく、好きでも無いウリをやることは蓮司くんには苦痛だった。
蓮司くんが他の客と絡んでるシーンは無いので、それはちょっとホッとします。
たった一夜、行き掛かり上、宏さんが抱いてくれたことを、とても優しく抱いてくれたのを。蓮司くんはずっと忘れられなくて。男と寝るのが苦痛だった蓮司くんが初めて感じた夜だったから。
ここ、とっても切ないです。そして、しばらく放置。放置ですよ‼︎
数ヶ月後、宏さんは兄として迎えに来る。宏さんも、自覚無く、愛しているのに、距離感が掴めなくて。ただ、抱いてはいけない、などと思い込んでいる。
お金持ちあるあるで、宏さんには婚約者のゆかりが現れる。このゆかりが、なかなかポップな女で、一気にコメディ感が出ます。笑。ゆかりのおかげもちょっとあって、二人はこの不安定な関係と向き合うことになる。なので、フツー、描き下ろしには二人のあまあま後日談というのに、ちゃっかりゆかりが登場しているのも笑えます。二人は彼女には感謝しなくちゃね。開き直った宏さんのベタベタぶりも、可笑しくて。この兄の尋常じゃない愛情を受け止めるのは大変そうだな、と思うのですが、蓮司くんを幸せにしてくれそうなので、良かった、良かった。
宏さんのルックスが、柔らかくて好き。こんな顔して変‼︎っていうのもいいな。

3

お育ちの良い攻め様がツボでした

私はハイスペックなのに、どこか残念なところ(但し、暴力をふるったり、手癖が悪かったり・・・と、人としてどうなの??っていう残念さはNG)のある攻め様が大好きなので、この作品はそんな攻め様を堪能できた一冊でした。

受け様には清くいて欲しい・・・という萌えツボの私としては、ウリをしていた受け様はちょっと厳しい所でしたが、遊びではなく生活の為にゲイでもないのに男の人に体を売っていた・・・という設定でぎりぎり許容範囲・・・といったところでした。(個人的な思いですみません・・・)

いちいち感覚がずれていて、思い込みの激しい攻め様にはひたすら悶えました。

余談ですが、攻め様の婚約者として登場したゆかりさん。蓮司を誘惑してきた時は嫌悪感バリバリだったのですが、最終的には、開き直った男前キャラになり私の中では好感度がアップしました。
これからもちょいちょい蓮司と宏さんカップルにちょっかいを出したり・・・と関わって欲しいです(笑)

1

絵は綺麗でした

母親を亡くし天涯孤独になった蓮司(受け)の元に、財閥の跡取りである宏(攻め)が「今日から君は城之崎家の一員だ」と迎えに来る。宏の祖父と蓮司の母が昔内縁関係にあったと言うのだが、問題はかつて宏が蓮司を一晩買ったことのある男だったということで…。


BLでありがちな、天涯孤独の青年は実はお金持ちの血縁だった、という展開です。
そこに、迎えに来たのは昔一度寝たことのある相手だった、というオプションも加わります。

攻めが優しい、腹黒さもそれほどない坊ちゃんタイプの人で、その点よく言えば穏やか、悪く言えば面白みに欠ける話だったように思います。突出した個性や展開はなく、婚約者がいたりするのもありがちでした。

攻めは、身内になったからにはもう受けを抱かない、と意固地に拒みます。その理由はいろいろ語ってましたが、以前一度関係を持ったときから受けが血縁であると知っていたんですよね。身内と知ってて抱いておいて、なぜ今は拒むのか、確たる説得力がない気がしました。
受けは、生活のために身体を売ることもある、という設定で、男に抱かれるのは好きじゃなかったと言ってたんですが、「慣らされた身体は結局男を求めてしまうんだ」とも言ってて、結局どっちなんだ、とは思いました。

1

大好きな兄×弟もの

お金持ち・宏(ひろむ)×ゲイバーのバーテンダー・レンこと蓮司 襲い受け属性あり
受けは祖父の内縁の子なので、本来は攻めにとって「年下の叔父」にあたるんですが、「兄弟」として暮らし始めます
最後はハッピーエンド
ありきたりだけどかわいい話でした

1

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