• 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作僕のかわいいストーカー

相澤健太郎,高校生,16歳
池田優馬,地味なクラスメイト,攻のストーカー

同時収録作品はなむけのうたを、

小深山,目立つ見た目の高校3年生,先輩理科委員 ?
三谷正実,攻と一緒に水槽の餌やり担当の後輩理科委員

同時収録作品短い通学路

大松勝也,小学生  ?
よしき,暗いクラスメイト  ?

その他の収録作品

  • another take(描き下ろし)
  • あとがき(描き下ろし)
  • カバー下:持ちものチェック

あらすじ

相沢健太郎は高校生。最近の悩みと言えば私物がなくなる気がすること――と思っていたら、なんと犯人は地味なクラスメイト池田だった!?でもなんとなく憎めなくて、健太郎と「公認ストーカー」の奇妙な高校生活が始まった・・・。キャッチーでキュートな表題作に加え、切ない初恋を切り取った短編2編を収録。

作品情報

作品名
僕のかわいいストーカー
著者
金魚鉢でめ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
東京漫画社
レーベル
MARBLE COMICS
発売日
ISBN
9784864422505
3.6

(49)

(9)

萌々

(24)

(9)

中立

(5)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
12
得点
173
評価数
49
平均
3.6 / 5
神率
18.4%

レビュー投稿数12

痛快な青春

◆僕のかわいいストーカー(表題作)
 ストーカー行為はかなり度が過ぎているけれど、人格的には無害で健気さすら見せる池田が可愛らしかったです。ストーカーされる側の健太郎の人間性も素敵。衝動的に突っぱねたり罵倒したりすることがなくて、どんな形であれ相手の自分への好意を粗末に扱わない、ひとまず受け止めてみてから考える姿勢が好きでした。この大らかな優しさは多くの人を惹き付けるだろうなと。テンポも良く、軽快で読みやすかったです。

◆短い通学路
 メインキャラの回想ではなく、正真正銘小学生がメインキャラの作品。滅多にお目にかかれないはずなのに、何の抵抗もなくすんなり読めてしまったのは金魚鉢先生の腕でしょうかね。もちろん現実でも小学生の間に同性愛に目覚める子もいるでしょう。彼らがこのまま優しい世界で生きられることを願います。

0

かわいいストーカー

なんで俺のストーカーになったの?
ストーカーされてるのに真面目に聞いてるよ!面白い。

見つかったら、お願いですからストーカーだけは続けさせてくださいって!土下座して。

池田が自分を見るようで。人の輪に入れなかったり相手にされなくて、もしシャーペンを貸してもらったら私も、こんな私なんかに優しくしてくれた!って特別な人になるかも。

健太郎はいい人ですね。公認ストーカーに任命して。写真もちゃんとポーズとってあげたり、ストーカーしてこない日は心配したり。
ストーカー物でこんな反応なのは初めてです。
健ちゃん日記私も読みたいな。

健太郎に好きになられて良かったね!

0

心に残るのは同時収録作

ひとつの本に印象深い短編が必ず収録されている気がする、でめ先生。この本にもやっぱりありました。

『はなむけのうたを、』
卒業式を約一ヶ月後にひかえた先輩と繊細で真面目な後輩の話。彼女をとっかえひっかえしてそうなハデな見た目の先輩とは同じ理科委員で、交替で魚にエサをあげるだけの間柄だった。
女みたいと好きになれない自分の名前を「俺は好きだよ」と肯定の言葉をくれた人。他意はないであろう先輩からのコミュニケーションが、予想外の感情を呼び起こす。
二人の距離が近づいていくのを見せられながら、埋まりそうにない気持ちの温度差に、泣く。
登場人物にとって幸福な出来事ではない告白のシーンは猛烈に切なく、そして鮮やか。
三谷君(後輩)が練習していた「はなむけのうた」を彼がこの先思いがけず耳にすることがあるかもしれない。メロディと記憶の結びつきが思った以上に深いことを私は知っている。三谷君も先輩との、楽しくも辛く美しくも悲しい記憶を引っ張りだされるんだろうか・・・と考えると、また泣いた。

全部がまぶしすぎたあなたは私の青春そのもの。

0

続編が読みたい

攻受設定がツボで展開も好みだった。
でもなんかもっと。。もっと。。。って感じ。
3つの話が全部よかったけど
もっと続きがあったら神だったかも

0

卒業シーズンを描いた【はなむけのうたを、】が何とも切ない。

表題作シリーズと、他に読み切り2編。計3つの作品が収録されています。

【僕のかわいいストーカー】
「かわいい」とタイトルにあるように、ほんとに可愛いストーカーです。
健ちゃん大好きで「健ちゃん爪切った、チョココロネ食べてた」だの些細なことを日記に綴ったり、ナイスショットを撮ってはへにゃ〜と喜んでて、罪がない感じがかわいい。
ストーカーされてる健太郎はそんな池田の様子に最初ドン引きしてたんだけど、いちいち些細な事でも喜んでいる姿がかわいくて邪険にできず公認ストーカーとして認めちゃいます。

池田が健太郎のお宅へ遊びに行く様子が好き。健太郎のお家が様子がいいんです。窓辺のキャビネットの上の花瓶に綺麗にいけられたお花、ポーセリンの置物、家族写真がきちんと写真立てに入って幾つも飾ってある室内。そして二階に至る階段にもたくさんの家族写真。
あぁ、素敵なご家族に囲まれてすくすく育ったいい子なんだなぁ、だから池田のことも一蹴せずちゃんと対応してあげられるんだなぁって育ちがわかるところが。

最初は影から見つめてるだけで満足していたのに、一緒に並んで健太郎の部屋の窓から健太郎がいつも見ている景色を見たときの感慨や、健太郎が元カノから呼び出された時今までだったら迷わず盗み聞きしてたはずなのに…今は怖い…とポツンと一人で佇む様子。
色々な感情に揺れはじめるストーカーくんが健気でその恋をついつい応援したくなってしまう作品です。

【はなむけのうたを、】
これは読むたびに何とも切ない気分に襲われます。泣きたくなるけど、嫌いじゃない、大好きな話。
理科室にある水槽の餌やり当番。せっせと真面目に毎日通う二年生の三谷と、きたりこなかったり…の小深山先輩。
段々卒業の日が近づいてくるある日。三谷が、小深山先輩しか3年生の中で知り合いがいないのを知って、「卒業式の歌は俺のためだけに歌うんだ」とニッと笑う先輩。
三谷は先輩のことが実は好きなんだけど、先輩のそういう他意はない言動にいちいち心動かされる三谷。
先輩は人気者で人と接するのがうまくて、ただのコミュニケーションの一環でしかないのだけど三谷にとってはそうではない…。そこの差が、読んでるとあぁ…って。
卒業式の前に告白した三谷。先輩は三谷からの突然の告白に慌てるけど「もしかしたら俺もお前のこと好きになるかもしんないじゃん。」と言ってくれる。だけど、それを拒絶する三谷。

先輩と気持ちが重なることはないと自ら終止符を打った恋心、だけど完全に忘れ切ることができない様子。それが「卒業式の歌」というものに絡めて描かれているところが最高だと思います。
別れの季節と新たな旅立ちを歌う「卒業式の歌」って、聞くだけで色んなことを思い出して心揺れるじゃないですか。なんとも切ない青春の感傷たっぷりで大好きな作品です。神作品!

【短い通学路】
小学生同士の淡〜い恋愛未満のお話でかわいい。

評価は神よりの萌萌なんですが、金魚鉢でめさんの3冊の中では一番好き(他2冊は萌萌)なので、他2冊と差をつけるために神評価です。

4

どの子もかわいい

高校生のお話が2編と、小学生のお話が1編。
表題作は、ひっそり片思いがストーカーに発展してしまったおとなしい男の子と、ストーカーされるほどの好きをうっかり受け入れちゃうお人よしの男の子のラブコメディ。
ストーカーする池田の髪で顔を隠しているのに目元とか地味かわいいし、相澤のガサツで大雑把なやさしさも男の子っぽくていい、相澤の友達のえぐっちゃんの冷めた目もいい。
エロ要素はないけど、キスだけで死にそうになる初々しい池田がかわいい。
もう1編の高校生のお話は、ひっそり片思いして、告白して拒絶する話。
これ、拒絶されるのが告白された先輩の方って結末が切なくてよかった。
そして、誰が誰を好きなのか、恋愛未満の小学生のお話。これもかわいくてよかった。
トータルで、かなり神に近い萌2です。


0

神に近い萌2を3つ付けたい

「もっといろんな作品を読んでみたいと思わせる作家発見!」という感じでした。実はもうかなり読み返しているお気に入りの一冊です。画数がよかったのでこのペンネームにされたそうですよ(前袖より)。

表題作以外に2つのお話が収録されています。
どれも違ったタイプの作品で、ほのぼの可愛いくて笑えて...と思えばせつなかったり…共通して感じたのは「心地よい温度」、私にはそんな一冊でした。印象的だったのは、サブキャラや女の子(一応、ライバルかな)がいい具合に主人公たちを引き立たせていたのと、どの作品にも年配の人が登場すること、でしょうか。主人公の片方が祖父母と暮らしていたりすると、一瞬のやりとりなどでその子の日常や人との距離が想像できる...そんな描写が心に残っています(それはほんのちょっとなのですが)。

そして作者のイラスト、表情の変化がとても魅力的でした。
表題作のストーカーくんなんて、ずっと見ていたいな~。

■『僕のかわいいストーカー』(表題作)p.003-
表紙の子がストーカーなんですが、これは明るく楽しめるストーカーでしたね。すぐに見つかっちゃうので、そこから相手はどう受け止めるのか、ふたりの関係はどうなっていくのか…。真っ赤になったり、泣いたり笑ったりする池田の表情、セリフとともに飽きさせません。やわらかそうな髪も。

■『はなむけのうたを、』p.095-
理科委員は魚に餌やりをするのだけれど、高3の先輩はあまり来てくれない。目立つタイプのその先輩は自分と正反対で、実は苦手だった…はずなのに、いつからか……。もうすぐ卒業してしまうのに。

■『短い通学路』p.129-
こちらはまだ小学生の子たちなんですが、これすごくいいなぁ。言葉なんかも私の感覚ではとても自然に思えて。前の作品の余韻から、すぐに切り替えられる面白さでした。女の子の存在もあるのですが、三角関係が裏でうっすら展開している感じがよかったです。先のレビューではるぽんさんも書かれていますが、この子たちが高校生ぐらい~というの、ぜひ読んでみたい。

■『another take』(表題作描き下ろし)pp.161-173
今度はうちに遊びにきてください!と言っていた池田の家へ、健ちゃんが遊びに行くお話。これは★★★★★です!健ちゃんっ!

あとがきには、おそらく各作品の「受け」になるのか?と予想したくなる3人が、ストーブの前で暖をとる様子のイラスト。カバー下には表題作ふたりのカバンの中身、それぞれ1頁ずつ。初回封入ペーパーでは、両方のセーラー服姿が見られますよ、一応…健ちゃんのも(笑)。

6

はるぽん

詩雪さん。
小学生カプよかったですよね〜。育ったら、幼なじみの、すごく仲の良いカップルになりそうな気がします。あと高校生になった2人のビジュアルが見たくてたまりません。
次回作も楽しみです。メインが小学生カプのその後だったら飛び上がって喜ぶんですが。(笑)

ストーカーものがこんなに可愛くていいの!?

タイトル通り、ストーカーものです。
けど表紙のかわいさ通り、ものすごくピュアでほのぼのしたかわいいお話でした。

絵柄のあたたかいタッチと一見地味めのキャラデザがうまく噛み合っていて読みやすく、健太郎(攻め…?)の男前さと池田(受け…?)のきらきらした儚さが魅力でした。

同時収録の2作品はどちらも初恋を扱ったものですが、片や表題作に比べてがっしり系の男子校ラブ、片や小学生同士の初々しい物語と、かなり読み味も違ってきています。
3作を通して、繊細な心理描写でていねいに青春を表現していてとてもキュンとしました。

2

キュートなストーカーDK

最近よく身の回りのものがなくなる高校生の健太郎。現場を押さえてみると、犯人は同じクラスの地味な生徒・池田だった。健太郎のストーカーだという池田が、あまりにオドオドとパニクるので気の毒になってしまった健太郎は、物さえ取らないのなら、とストーカー行為を容認してしまう。
喜んで健太郎の写真を撮りまくる池田と、それを許してポーズまで取る健太郎。その関係がおかしいと別の友人に言われ、池田を意識するようになった健太郎だったが…。


キュートなストーカーにロックオンされちゃったDKの話です。
ストーカー受けといえば、なんでこの攻めはこんな変態を受け入れられるんだろう、と首をひねってしまうものも多いですが、こちらの受けはすごく可愛い人でした。健気で控えめ、なのにストーキングしてるときはイキイキしてて、つい応援したくなるような感じ。攻めも鷹揚で、ストーキング⁉︎ …まぁいいか…、みたいな、懐の大きい人でした。一歩間違えば流され系×卑屈みたいな萌えないカプになりそうだけど、ちゃんと萌えられました。

受け攻めと書きましたが、エッチシーンはなし。それどころかエロいシーンすらなく、チュー止まりでした。これ単独での評価は萌×2。


同時収録作が2編、どちらもエッチなしで、それどころか恋愛以前、というような話でした。
高校生ものの、チャラい先輩×真面目な後輩、という作品に至っては、ハッピーエンドですらない…。かと言ってバッドエンドというわけでもないんですけれど。恋愛シミュレーションゲームでいえばノーマルエンドといった感じ?
この話は、やはりBLは2人がくっつくか、くっつくだろうと思わせてナンボ、と思うので評価的には萌〜中立くらいです。でも雰囲気はとても素敵な作品でした。
あと一作は小学生同士。こちらはすごく微笑ましいというか、このまま2人が高校生くらいになった話を読みたいなと思いました。関係はこれもチュー止まりですが、小学生だから仕方ないかな…。でも個人的にはこれがいちばん好きでした。

絵柄はちょっと小鳩めばるさんを崩したような雰囲気です。クセはあるけど可愛い絵柄でした。

6

こんなストーカーちゃんなら大歓迎

可愛いピュアピュアなストーカーちゃん。
普段は地味で大人しい男子高校生なんだけど健太郎のストーキングとなるとすこぶるパワフルそれでもってとんでもスイート。
優しいだけの健太郎もそんなストーカーちゃんに振り回されつつも可愛くて仕様がなくなるご様子。
二人とも本当に可愛いくてとっても癒されました(*ˊ˘ˋ*)♪
表題作の他に先輩後輩のちょっぴり切ない恋物語、小学生のまだまだ恋とは呼べないお話の二本が収録されてました。
作者さん初めての単行本とのことでしたが、様々なポテンシャルを秘めているように感じられました。次回も楽しみです♪

3

いいっ!

題名のままです。題名のままに、可愛いのです。ストーカーの池田くんが可愛いのもそうですが、それを流されがちな性格ゆえに気持ち悪がったりせず受け入れちゃう健ちゃんもイイコなのです。

優しい気持ちになる、何度か読み返してしまう素敵な1冊でした。

3

ピュアでかわいい

表題作はピュアで可愛らしい二人でした。ストーカーの池田がとっても健気で可愛かった!他の作品もピュアでガラスのようにキラキラしてて、ふとしたことで壊れてしまいそうな儚さがあって、とても雰囲気のある作品たちでした。「はなむけのうたを、」のなんとも言えない切なさを含んだ余韻がたまらなかったです。

5

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(コミック)一覧を見る>>

PAGE TOP