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表題作氷上のアルゼンチン・タンゴ

笹生栄翔,ジュニアのフィギュアスケーター,17歳
榛名紘夢,フィギュアスケーター,20歳

その他の収録作品

  • 氷上のSWEET DAYS
  • あとがき

あらすじ

技と美を競い合うライバルたち──フィギュアスケーター同士の熱愛!! 小説Chara誌上で人気を博した読みきりを文庫化!!

作品情報

作品名
氷上のアルゼンチン・タンゴ
著者
華藤えれな 
イラスト
嵩梨ナオト 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
発売日
ISBN
9784199008337
3.3

(15)

(4)

萌々

(5)

(0)

中立

(4)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
4
得点
44
評価数
15
平均
3.3 / 5
神率
26.7%

レビュー投稿数4

スケートを通して成長していく主人公

2016年秋アニメでに話題になったフィギアスケートものにはまった口です。
その流れでスケートものが読みたくなりました。
私の中でアルゼンチンタンゴといえば華藤さんなので萌え萌えで読みました。

スケート選手として恵まれた環境に育ったサラブレッドながらそこそこの成績の紘夢。
年下の天才的なスケーター 栄翔を妬み大人気ない態度を反省しつつも好きになれない奴だと思っていたのに、海外で共に練習に励むうち違う感情が芽生えて…。

頭も良くて技術力もありオリンピックメダル候補とスーパー攻め様なのですが、受けにぞっこんで好き過ぎるあまり他に何もいらないし見えないしいじめられたり怒られるのが嬉しいと豪語するちょっとヘンなヘタレです。
でも優しくていざという時には頼りになる高校生とは思えないいい男です。

紘夢の方は外見は繊細で無垢な美貌だけれど滅多にデれないツンな男前というところが好きになりました。

海外に行ってからは甘さ増量で切磋琢磨しながら力をつけていく様子が楽しかったです。

二人の男子が氷上でタンゴを踊るというのがすごく素敵で想像するだけで萌えました。
実際に見てみたくて思わず動画を検索してしまったほどです。

3

このプログラム、見たい

フィギュアスケートを舞台にしたBL小説って、多分初読みのような気がする。
最近は、随分フィギュアスケートの大会やアイスショーがTV放送などで見られるようになったけど、フィギュアスケートを小説で読むのは、結構ハードルが高そう。
話を進行するためには技術的なこともある程度は説明して理解しておいてもらわないとならないし、かといって、あまり事細かに説明しすぎても、それはそれでストーリーの流れを悪くしちゃうし、どれだけ説明すれば、どこまで伝わるかは、なかなか難しいところで、、、。

氷上で、二人の男性がせめぎ合うアルゼンチンタンゴ。
この光景のためだけにあるようなお話なので、この、踊る二人をどれだけイメージできるか、かな。

2

受けの魅力がわからない

華藤えれなさんの文章は好きなんですが、読みやすい分、うわすべりしてしまって、あんまり内容が伝わってこないこともあって、ときどき残念に思うこともおおい作家さん

これも、せっかくのフィギュアスケートなのに、試合で戦ってるような場面は皆無で、あんまり意味がなかったようなきが・・・・現実の選手みたいなキャラクターを出せというわけではないんですが、四回転を飛ぶという説明だけで、それがどんなにすごいのか、作中ではちっとも伝わってこない
滑っているシーンも、ちっともすてきじゃない

男子ペアか、男子同士のアイスダンスなのか、二人ですべるプログラムのあたりだけが妙に力が入ってて、それだったらプロスケーターの話にすればよかったのに、とおもいました

とくに受けが、どういう選手なのか、まったくわからなかったのがいちばん残念だったかも
最後に、世界選手権のトップクラスの選手たちから、受けがモテモテになっているんですが、その魅力がわからないので・・・・好みじゃないだけかもしれませんが

華藤さんは好きな作家さんなんですが、さいきんはイマイチ、ハズレがおおいかも

あとイラストも、ぬるぬるしていて好みじゃなかった
表紙はきれいだと思ったので、期待した分、口絵のカラーやモノクロのイラストが残念すぎました

5

ラブラブ&爽やかなスポ根フィギュアBL

あらすじ:
大学生でフィギュアスケーターの紘夢(受け・20歳)は、コーチである父の指導を受けるジュニアのスケーター・栄翔(攻め・17歳)の才能に嫉妬し、彼につらく当たり気味。
ある日、憧れの振付師の指導を受けるため、栄翔と共にスイスでの合宿に参加することになり…。

スケート経験がある華藤さんの作品だけあり、フィギュアスケートの描写はなかなか本格的。
氷上での選手たちの名演技、名プロの数々が目に浮かぶような、大変楽しいフィギュアBLでした。
ジャンプや各大会の解説なども親切で分かりやすいです。

前半の表題作(雑誌掲載分)が、二人が恋人になるまで。
後半の書き下ろしは、恋人同士となった二人のイチャラブと、彼らが選手として世界選手権、そして1年後のオリンピックを目指す様が爽やかに描かれており、糖度の高いスポ根BLに仕上がっています。

受けの紘夢は、フィギュア一家に生まれた美青年ですが、ジャンプや表現力で伸び悩み、成績は振るわず。
普段は口が悪く強気な性格ですが、大好きなスケートのこととなると途端に自信がなくなり、本来の自分を出せない。
そんな繊細さをもつキャラクターです。

攻めの栄翔は、とにかく紘夢さん一筋!紘夢さん大好き!な一途攻め。
精悍なルックスと天才的なスケーティング技術、表現力で注目を浴びていますが、本人は幼いころ自分にスケートを薦めてくれた紘夢以外眼中になし。
彼に褒めてもらえることを何よりのモチベーションとし、選手としても紘夢のことを尊敬している彼は、最初から最後までブレなく可愛いです。

こんな二人が、スイスのアイスショーでアルゼンチンタンゴを踊ることになり、練習の合間に稽古することに。
一緒に過ごすうち、紘夢は自分を慕い守ってくれる栄翔に絆されていき……
そんな甘々な展開です。

くっついた後の二人はなかなかのバカップルですが、恋人同士になったことで、互いに選手として更なる成長していく展開がスポ根っぽくて良いです。
紘夢は、メンタル面を栄翔が支えてくれたことでジャンプの精度が上がり、
栄翔は、紘夢への愛を自身のプログラムに昇華させ鬼気迫る演技を見せる。
そして、互いの存在に依存するのではなく、同じ氷上に立つライバルとして切磋琢磨し合うところに爽やかさがあり、アスリートBLの良さが出ていました。

演技のシーンがダイジェストだったのは残念ですが、フィギュア好きには大変楽しい一冊でした。
出てくる外国人選手が皆紘夢狙い、という要素に目をつぶればw、なかなかリアルなフィギュアBLとして楽しめるかと思います☆

7

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