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泥沼(表題作 ビコーズアイラブユー)

doronuma

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表題作泥沼(表題作 ビコーズアイラブユー)

光一 24歳
充 フリーのゲームキャラデザイナー

同時収録作品ビコーズアイラブユー

翔吾 バーのマスター
充 フリーのゲームキャラデザイナー

同時収録作品のまれた朝、ふるえる熱(前編・後編)

コウ 幼馴染
優 大学生

その他の収録作品

  • あとがき(漫画)

あらすじ

こんなセックス…最低だ

俺には付き合って5年になる恋人がいる。
3ヵ月ぶりのデートの夜、ドキドキしながら待っていると
現れた恋人は指輪をしていて「体裁のために、結婚したんだ」――。
悪びれもなくそう言うと、泣きそうな俺をあざ笑うように
アナルに指輪を挿れて強引に突き上げてきた。
最低最悪だって思うのに、嫌いにはなれなくて…。

作品情報

作品名
泥沼(表題作 ビコーズアイラブユー)
著者
ともち 
媒体
漫画(コミック)
出版社
一迅社
レーベル
gateauコミックス
シリーズ
泥沼
発売日
ISBN
9784758075305
3.7

(87)

(25)

萌々

(32)

(18)

中立

(5)

趣味じゃない

(7)

レビュー数
11
得点
312
評価数
87
平均
3.7 / 5
神率
28.7%

レビュー投稿数11

まさしく「泥沼」

本のタイトルは『泥沼』ですが、表題作は『ビコーズアイラブユー』というタイトルでした。

5年付き合っている恋人・光一と久しぶりに会ったら、その薬指には指輪があった。悪びれず「母親がうるさいから見合いで結婚した」と言う恋人が理解できない充(受け)だったが、何が問題なのかまるで分からない様子で身体の関係を強要される。
光一とはもう会わない、と決めた充に、事情を知るバーのマスター・翔吾が「以前から好きだった」と言ってくる。付き合うようになった2人だったが、ある日充は連絡を絶っていた光一に偶然見つかってしまい…。


攻め2人、受け1人の三角関係です。(攻め1には妻がいるので四角関係かな)
攻め1のキャラがすごかった。5年前付き合っている受けがいるのに、あっさり結婚してしまう。そしてそれがまったく悪いことだとわかっていない。受けを愛していないわけでもないし、都合のいい相手扱いしているわけでもない、ただ恋人がいるのに結婚する、というのが悪いことだと理解できない。
いたってまっとうな考えの受けは、好きだったのでつらいし未練もあるけど別れを決意します。でも攻め1は理解してくれないので逃げます。
電話がかかってきても出ない受けを見て、「まだ未練があるんだね、俺と付き合わない?」とバーのマスターである攻め2が言い寄ってきます。流されるまま関係を持ち、でもやがてほだされて本当に攻め2を好きになっていく受け。ワンコな攻め2とツンデレな受けで、ほのぼのと微笑ましいかんじです。
でも微笑ましかったのはこの瞬間だけでした。やがて受けは攻め1に見つかります。攻め2はそれを聞いて心配するけど、「大丈夫、ちゃんとケリをつけてくるから」と言って攻め1の元に向かう受け。死亡フラグ立っちゃってる…!(死なないけど)

この作品はとにかく攻め1の光一のキャラにつきます。サイコパス…なんだろうな。彼にとっては恋人がいるのに結婚することは何ら悪いことではないのです。だから、それで別れを切り出されても、悪いのは自分ではなく、訳のわからない理由で自分から離れようとする受けの方なのです。自分が悪いと思ってないから、受けに着拒されても被害者は自分。許したり譲ったりしてるのも自分。なのに受けのために○○してあげた(核心的なネタバレにつき伏せます)、にもかかわらず受けには別の男が!
…悪いのは自分でも、それを理解する能力がなければ自分は被害者になり得るんですね。すごく怖いな。

この話には続きがあって、4話分のプロットが出来上がっているそうです。枚数的にここに入らなかったのは仕方ないですが、商業で出してほしいところです。
とは言っても、すごいところで終わっていましたが中途半端ではなく、ちゃんと完結していました。個人的にはこの終わり方でもいいな、と思いました。救いがないし、この先どうなるんだろう、的な終わり方ですけれど。


もう1本、別の話が収録されていました。
高校の卒業式に、大好きな幼なじみに告白した受け。でも返事は「なにそれ、キモい…」。ショックでドン底だった受けだが、ひとり暮らしを始めた部屋になぜか突然幼なじみが押しかけてきて、いきなり押し倒され、そういう関係になった。愛撫もなく突っ込むだけの、欲望のはけ口的な関係。心は摩り切れながら、それでもいいと思っていたある日、幼なじみに彼女がいることが判明して…という話。


表題作が泥沼だったもんで、これも泥沼だなぁ…と思いつつ読んでいました。攻めは、いきなり押し倒してきた初回は暴発で、「あれっ、可愛い…?」と騙されそうになったけど、わかってるよ泥沼なんでしょ? …と思いつつ。
でも二度騙されました。びっくり。
表題作のあとにこの話が来るのがうまいなぁ、と思いました。評価は萌×2かと思ったのですが、構成で1段階アップ。

7

続きをアンケはがきで頼もう…

嫉妬深く執着心の強い攻めがとても魅力的でした!
普段の口調や言葉、仕草こそ優しげですが、5年も付き合った恋人(受け)に相談もせずに体裁のために結婚。突然、結婚指輪をつけて現れたにも関わらず、悪気がなく受けを傷つけたことにも気付かないクズっぷり…
受けがとても可哀想でした…それがまた可愛かったですけどね!!

そして、もう1人、この作品には攻めがいます。
受けをずっと好きだったのに恋愛相談に乗るなどして受けを支えてくれてた優しい攻めです。

実はこの作品、どちらの攻めとくっつくのか曖昧なまま終わってしまいます…あの終わり方もアリだとは思いますが、個人的にはとても続きが気になります。
あとがきを見たところ、どうやら続きがある模様…2作品入れるのではなく、表題作だけを詰め込んで欲しかったです。続きが出たら買いたいと思うくらいには面白い作品でした。

ただ少し不満と言いますか…正直なところ、あまり表紙が好きではありません…。
表紙の受けのイラストよりも中身の絵の受けの方が断然良いです。個人の好みだとは思いますが、表紙の絵がちょっと…と思ってる方がいたら、是非とも試し読みで中の絵を確認してみてください。

4

泥沼でした…

ちるちるさんのインタビュー拝見して、読みたくなり、電子書籍が配信されたので購入。
あらすじ書いてるので、ネタバレ駄目な方は読まないでください。
〈追記、訂正ありです〉


「ビコーズアイラブユー」と「のまれた朝、ふるえる熱」の2編が収録されてます。
メインは「ビコーズアイラブユー」です。
結論から言うと本当に泥沼でした…。
光一(攻)と充(受)は付き合ってるのですが、忙しくて会えないと光一に言われ、ようやく久しぶりに3ヶ月ぶりに会えたと思ったら、光一の左手薬指には指輪が。
母に体裁が悪いからと言われ見合いで結婚したと。
それを聞いた充はすごくショックを受けます。
しかし、光一は充がショックを受けてるのも気が付かず、そのままホテルへ。
インタビューにあったようにその時に指輪が抜けてしまうのですが、そのままいたしてしまいます。
さらにショックを受けた充は連絡手段でもあったスマホを川に捨ててしまいます。
連絡を取れなくなった光一は充の部屋の前で待ってました。
拒みきれない充。
5年も好きだったからしょうがないですよね…。
しかも、今更、初めて「好き」と言われ。
充はこれからの事を考え、光一の前から逃げる事を選びました。
住んでいた部屋を引っ越して。
で、いつも行くバーのマスター翔吾に新しい恋でもしたら、光一の事を忘れられるんじゃない?と自分はどう?と声をかけられ、そのまま流されるように翔吾と関係を持ちます。
穏やかな時間が流れ始めたように感じ始めたところへ、偶然充を見つけた光一がやってきます。急にいなくなった充を心配していたのですが、充はそんな光一にもう会わないと告げます。
そして、翔吾に充の事をどんどん好きになるから、中途半端な関係のままでいたくないと言われ、自分が光一にされていたのと同じ事を翔吾に甘えてしてしまっていた事に気が付き、光一とケジメを付けて翔吾と付き合うと伝えます。
ここまでなら、甘いお話で終わったんでしょうが…
充は光一とケジメをつけるために会いに行きます。
そして、光一に付き合っている人がいるから、もう光一とは無理だと伝えます…
が、伝えた途端、光一が豹変して、充を酷く乱暴に襲い、充がもう会わないと言うから離婚してやったのにと…
この光一の執着具合がもうヤバ過ぎです。
そして、「充 …愛してる」と。
早く逃げないと翔吾のところへと思っていた充ですが、「愛している」という呪いの言葉に呪縛され、甘い深い沼の底に…

という所で終わってしまっていて、いやー!
泥沼ー!でした。
ただ、あとがき拝見してるとこの続きがもうプロットとしてはあるらしく、いつかどこかで形に出来たらとおっしゃってます。
たぶん同人誌とかでと。
続きをぜひ、読みたいものです。
充は光一をとるのか翔吾をとるのか…
どちらが充にとっては幸せなのか…

もうひとつの「のまれた朝、ふるえる熱」は最終的に甘々でしたー。
「ビコーズアイラブユー」の後だとホッとしますね。

〈追記・訂正〉
充が川にスマホ捨てたと書きましたが、あれは、川でなく海だそうです。
すみません。
先生のTwitterより、です。

14

もやもや

面白かったー!!
だけに、終わり方がそこで終わるのかよっ(´□`。)°と
切なさひとしおなのでございます。
同人誌なんて山奥に住んでる私には手に入らないじゃないの
ぜひ商業でっ!
前作の「二番目の男」も続きがよみたいなーなんて
ずっと思っているわけですが、商業でっていうのは難しいのかしら。

本作表題。
ゲイだからこそ。の展開なんですかね。
ちょっと会わない間に恋人は結婚してて
指輪ももちろんどうどうと。悪びれもせず
お前が一番。でも世間的にも結婚は必要
それはそれ、これはこれな展開。
いやいやいや・・・と思いつつ。
心は拒んでも~な展開ですね。
ずるずると身体の関係を続けてしまう辺りがなんとも。
甘くやさしい男も現れてそっちにシフトかと思いきやな
後半もろもろ。

タイトルどおり「泥沼」な展開なのですが
言い換えれば中途半端に終わってしまったのが残念。
個人的にはすっきりおわる話が好きなのでどーしようもなくもどかしい

4

kumachi7

こんにちは。コミックに挟まってるアンケハガキで要望だしましょう!わたしも紙書籍買ってハガキ出すつもりなのです。
前作の二番目の男の続きは同人誌で出されてるんですよね?
とらのあなで通販してると思うので、可能であればそちらを利用するというのはいかがですか?

不完全燃焼

お初作家さん。
三角関係大好きなので購入。でも表題作短いよー!
どう決着つけるか分からないまま終わってしまった。
あとがきには、この話にはまだ続きがあっていつかカタチにしたいと書かれていますが、それを切に願います。
出来れば商業コミックスで!
ストーリーは、充に感情移入しちゃって辛くなりました。
光一は無自覚のクズだけど、充への執着愛が良い。
でもマスターの翔吾が見た目も中身も一番好き!
ホクロ色っぽいし、ちょいSなのがそそられる~♡
当て馬かと思ったけど結局どうなるんだろうか…もやもや!

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