ひねもすのたり君と僕

hinemosu notari kimi to boku

ひねもすのたり君と僕
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神19
  • 萌×221
  • 萌16
  • 中立6
  • しゅみじゃない3

--

レビュー数
17
得点
233
評価数
65
平均
3.7 / 5
神率
29.2%
著者
 
媒体
BL漫画(コミック)
出版社
徳間書店
レーベル
Charaコミックス
発売日
価格
¥620(税抜)  ¥670(税込)
ISBN
9784199606762

あらすじ

貧乏長屋で繰り広げられる、幼なじみでくされ縁の永い恋v

表題作ひねもすのたり君と僕

葛原洋,リーマン,隣に住む世話焼き幼なじみ
井上尚之,イラストレーター,惚れっぽいゲイ

その他の収録作品

  • 番外編 ひねもすのたり愛の歌(描き下ろし)

評価・レビューする

レビュー投稿数17

ひとりだけを想う人と代わりを探そうとする人

なおちゃんにいらつくわたしは心が狭い。
なおちゃんを広い心で見守れるか、これがこの作品を読む上で大きなポイントだと思います。
洋ちゃんに頼り切ってるくせに「頼られたい」と言ってダメンズばかりにハマって、好き放題されたりトラブルに巻き込まれたり貢いだり…。
その度に尻拭いしているのは洋ちゃんで、なおちゃんはそれすら知らない。

うごおおおおおお、い・ら・つ・く。

という気持ちでひたすらじりじりしていた前半〜中盤。
後半の流れで一気にひっくり返されました。木下けい子さん、計り知れなすぎです。

木下けい子さんの作品で一番最初に読んだのは「今宵おまえと」でした。相手はノンケだから言えなかった思い。なのに相手が簡単に別の人と垣根超えちゃったという衝撃と、それなら早く言えば良かったという後悔や悔しさやらでぐっちゃぐちゃな気持ちになったものです。
これもそのパターンか!と言うよりもっとつらい。
何度も恋に落ちて浮かれて恋に破れて落ち込む好きな人を、ずっと隣で見ていなければならないつらさってどれだけのものでしょう。しかも相手は同性。自分にだって十分資格はあるのです。
「言えばいいのに」と思ってしまう。今まで支えてきて「やった」んだし、尻拭いして「やった」んだから、全部言ってしまえばいいのに、と。でもここで気付く。「〜してやった」とは思ってないんですよね、洋ちゃん。全部自分が勝手にしたことで、だからなおちゃんに言う必要はない。男前。

洋ちゃんが言わないのは、自分で自分に「なおちゃんの家族になる」という枷をつけているから。
なおちゃんが恋多き男なのは、本当に好きな人の「ふつうの幸せ」を願っているから。

ひとの気持ちって厄介ですね。相手を想う気持ちが大きければ大きいほど、「相手のために」と思ってしていることが一番相手のためにならないなんて。歯痒い。もどかしいし辛い。でもこれが人生なんだなあ。最初に何も考えずに気持ちを伝えていたらここまで拗らせることもなかったけれど、ここまで強い想いにもならずに終わっていたかもしれない。

なおちゃんだけを想って、なおちゃんのためだけに生きてきた洋ちゃん。
洋ちゃんのしあわせを願って、洋ちゃんへの想いを消してくれるひとを探し続けたなおちゃん。
どっちが正しいなんて言えないなと、初めて思いました。
いつもなら問答無用で「いろんなひととしまくるやつは悪!!」と決着がつくのですが、今回はそういう風には思えませんでした。
どっちも難儀なひとたち。

だけどやっぱり洋ちゃん目線で読まされる手前、前半〜中盤はつらすぎました。胸が痛み過ぎて、もう一度読める自信はないです。でも本当に良い作品でした。

1

家族より大事なもの。

最初に読んだ時の印象と 何度も読み返した今の印象とが、こんなに変わる作品もあまりないな…というのが一番の感想です。

幼なじみで くされ縁の、なおちゃんと 彼の2つ下のよーちゃん。
情が深くてホレっぽいなおちゃんの歴代カレシは『別れられて良かったじゃん』と よーちゃんが言ってしまうほど、サイテーな男ばかり。
振られてボロボロになるなおちゃんを毎回どんな気持ちでよーちゃんが慰めているのか なおちゃんは知らないし、「サイテーな男たち」をひっそりと大胆なやり方で よーちゃんが追っ払っていることなんて知る由もない。
いつかなおちゃんが本当にふさわしい相手を見つけた時が、自分のこの想いを捨てる時・・・

なおちゃんの彼氏が、回を重ねるごとにマシになっていくんです。よーちゃんの複雑な心境を察する読み手の切なさは それに比例して増していく仕組み。
今のもどかしい関係性が形作られていく、二人の過去のモノローグが物語に説得力を持たせてくれます。
『大事な俺の…』の後に続く言葉が言えるようになるまで、遠回りして永くかかってしまった二人のお話。木下作品を読む時、私はそれ程エロを重視していないのですが、なおちゃんと よーちゃんの二人だけは「体を重ねること」に大きな意味があったなぁと、しみじみ感じました。

一見ゆがんで見えるけど 読み返すたびに感じられるのは「どうか幸せになってほしい」と真っ直ぐに向けられたお互いへの深い愛情でした。

1

思いやれば思いやるほど、結ばれるのは難しい

惚れっぽいばかりかダメンズばかり好きになる尚ちゃんが失恋する度に、解りづらい優しさで慰めてくれる幼馴染みの洋ちゃんは、中学の頃から尚ちゃんが好き。でも、自分は尚ちゃんの好みのタイプじゃないから彼をこっそり見守るだけで……という『様式美』の様なお話なのかと思って読んでいたのですけれど、読み進めながら二つのことに疑問を感じてしまうのでした。
①一緒にいて心地良い人と、恋に落ちゃう人って違うものなんでしょうか?
②甘やかす人と甘やかされる人って固定しているものなの?
なんかもやもやしつつ読んでいたら、第五話で一気に謎が解けたー!
愛故にお互いへの理解が進まなかったのね、成程ね。
愛の不条理を感じてしまったお話でした。可愛いくせに、結構深い。

0

最高すぎた

愛が重すぎて深すぎるかわいそうな童貞年下攻め×一途な頭ゆるふわヤリマンビッチ年上受け………………あまりにも最高すぎる。萌えが極まっている。

わたしはビッチ受けの良さを「人は彼をビッチと呼ぶが本当は一途で健気なんだ、ただバカなだけなんだ」というギャップに見出しているので、毎回真剣に恋するビッチとか本当に好きな人のかわりになってくれる人間を探してビッチになる受けとかが好きなんですけど、本作はまさにその系統だった。『ロマンティック上等』の計とか、そんな感じ。あ~本当にこういう悪い意味で健気な風俗嬢みたいな性格の子すきだ……。

ビッチ受けには真面目で愛の重い攻めが必須ですが、本作はその点も押さえてる……。攻めがまた健気で健気で……、一応最終回で思いは成就しましたけど、きっとこれからも受けのためにめちゃくちゃ苦労するんだろうな。でも喜んでその苦労を負うんだろうな。精神的Mだ。たぶんこのふたりは前世でお姫様と家来とかだったんじゃないかな。

受けの性的なだらしなさ、攻めに好意をいだきながら攻めの幸せをこれっぽっちも考えていない行動をとる件については、行動に一貫性も論理性もない頭ゆる受けが好きなのでむしろ萌えポイントだったのですが、これが無理な方には無理だろうなと思います……。こういう「THE・女が嫌いな女」みたいな受け、めちゃくちゃ好みなんですけどわりとニッチな嗜好なんですかね……。

しかしカバーで誤解を生んでいる気がする……。わたしが書店員なら「向かって左側の背の高いリーマンは本編ではガッツリ黒髪の年下攻めです!!!!!!!!」ってポップ付ける。

4

深読みしすぎ?これはバッドエンドの要素あり

幼馴染のダメんずウォーカーなおちゃんにずっと恋してる世話焼きくんのよーちゃん。
一番ダメんずなのはよーちゃん、貴方ですから〜!ホント残念。
尚之のダメんずぶりには心底イライラさせられる。性懲りも無く貢いだりして。惚れた弱みとはいえ、毎回慰め係、その上尻拭いまがいまでしている洋にもイライラを感じてしまう。
いざ本命になりそうな出版社の久慈さんが現れた時、遂に洋は行動を起こして尚之と離れる。今回は幸せになれそうな相手の久慈さんなのに、尚之は付き合わない。結局尚之と洋は同じ穴のムジナ…
作者木下けい子さんの描き方で怖くは見えないけれど、この二人の関係性は立派な共依存のように思えます。
結局洋が急病になってお互い本音で向き合うわけですが、必要以上に「初めて」に意味を持たせようとするDTよーちゃんと「今やらなきゃ」という尚之。どっちの気持ちもわかりますねえ。けどDTの方の気持ちの方がより共感できるので、尚之にはあんまり開き直って欲しくないような…。
実際どうなんでしょう?受けが過去いろ〜んな相手とHしてて。今自分だけならいいんでしょうか?
「キスブルー」といい「今宵おまえと」といい「君によりにし」といい、この二人このまま上手くいくわきゃねーぞ、という不穏な何かを感じさせるところが、私が木下けい子さんに興味を抱く部分でもあります。

4

作者買い! 3 神だよっ

作者買いです。(コミックで迷わず作者買いする先生って、他には一人ぐらい・・かも)
作者買い とのコメントが3つぐらい並んだ気がするので、他のお姉さま方に敬意を表して タイトルに3 入れてみました。

今回も迷わず購入。
意外にや、手の早い受け様。ちとびっくり。
天然お人よしおバカなところは、いつも通りみたいな気がしてたのですが
またもやびっくり 「お願い言わないで」的な切ない系でした。
そこで珍しく 涙ぐんじゃいました。

そこから後は、あまあまに徐々に移行するので、「きゅーん」も「くす」も「幸せ感」も味わえます~

今までは「由利先生」が一番好きでしたが、この作品はそれと甲乙つけがたし。
いつもはけい子先生のふんわりストーリが物足りない と思っている方も一度お試しいただいてはいかがでしょうか。

6

作者買い!よしっ!

好きな作者様です。作者買いだけどガッカリではない。
良作の評価です
しかし
まさかのビッチ…
案外ビッチの出ない作者様でしたよね。まあそれはいいです。
受けのクソ具合で、この作者様初めての“読むのやめようかな…”思考働きましたが頑張って4分の3まで読めばなんとか救いがやってきます。
受けもクソなら攻めもアホです。
でもこの攻めの救われなさも、受けのけなげさも、作品の4分の3以降に出てきますっ!
それ以降、デレデレですのでご安心ください。
作者買いだけど、ガッカリではない、作者様ならではの作品だと思う。

1

作家買いです

幼なじみとの、永い永い腐れ縁すれ違い物。
この二人、結局のところ、どっちも普通に男の趣味が悪すぎて、何だかなぁ…というのが正直なところ。

木下先生のカラー絵は色遣いもタッチもすごく好き。
できれば口絵だけじゃなく、本文のカラーページもカラーのまま入れて欲しかったな。
それがあればもう一つ萌プラスしたんだけどな。
それと、カバーイラストの髪色が、向かって右側の、多分、なおちゃんの方が暗色で、中身と一致しないのが気になる。

2

雀影

セルフツッコミ
作家買い本だから予約して買ったけど、今回、内容にあまり言及したくないのは察して下さいって感じで。
ダメ男にはまるキャラはあんまり好きじゃないのよ。

攻め童貞大好きw

木下けい子さんは、必ず買う作家買いなので、新刊みつけたらすぐに買いました。
今回の話は、私的にはいつもの木下作品の中では今一つでしたが、十分に楽しめました。(ハードル上げ過ぎかも)
特に、今回は攻めが「童貞」という所にかなり萌えました!!
いい歳して、ストーカー並みに幼馴染を愛して、好き過ぎるあまりにこじれて童貞とか、もう私としては大好物です。
その上、受けは惚れっぽくて、頼りなくて、次々と新しい恋を見つける恋愛依存症系……ちょっとビッチなんだけど、天然なので清純派に見えてしまうというのも美味しいです。
いい歳した大人の不器用な恋愛って大好きです。
ご馳走様です。ありがとうございます。

1

木下先生作品の中で久しぶりのMyヒット!!!

木下先生は作者買いしています。

今回は、木下先生の作品の中で、私的に久々に大ヒットした作品でした。

幼馴染み物、長年片想い、執着・・・という大好きな設定、そして更にはコメディー調であったというのも個人的に嬉しかった点でした。

実はこの作品、第2話だけ雑誌連載時に読んでいるんです。
その時は色々と良く分からなかったので、恋多き、しかもちょっとおばかっぽい受け様かぁ・・・と、正直テンションが下がってしまっていたのです。なぜなら、私の中で、受け様は真面目で初心で(黒髪メガネなら尚よし)・・・というのが萌えの鉄則で・・・
なので、今回の受け様は苦手なタイプの受けキャラだったからです。

でも、コミックスでちゃんと1話から最後まで読んだ時には、2話だけを読んだ時のような気持にもならず、むしろ大変楽しく読む事が出来たんです。
何せ、面白い!!!!何よりも攻め様が・・・
大好きな尚ちゃんとダメ男とを別れさせるためにあの手この手を使うのですが、それがなんとも面白くて・・・
しかも、何気に財力のある攻め様。更には童貞・・・結構素敵なのに・・・。
もうずっと尚ちゃんのことだけ考えて生きてきた人なんだなぁ・・・
良いなぁ、この残念具合。素敵な残念攻め様大好きなので、このキャラはど真ん中でした。

更には、実際には受け様も、ダメ男とばっかり付き合ってしまうのには事情や理由があった・・・というのも読んでいる内に分かって、最終的には受け様への苦手感はもうすっかり消えていました。

全体的にコメディーのノリで、素敵で楽しい一冊でした。

3

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