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『ハネムーンクルーズは絶体絶命』2作目は…ぱんつvsふんどし。
まさかのふんどしの特性が解決に役立つという何それ展開。
今回も楽しかったです。
ってかあとがき読んで衝撃の事実発覚。
ヴァルラム組はふんどし着用なのか!
ヴァルラムのみならず部下たちまでもっ!
…·まじかっ!!!
あの人達みんなふんどし…( ゚д゚)ポカーン
張×林のスピンオフまだっすかヾノ。ÒдÓ)ノシ バンバン!!
こっちの二人はなんかシリアスになりそう…?
ってか張、黒っ!
黒そうとは思っていたけども!
ルビー文庫でこの黒さを書くのはOUTなら別のレーベルでもいいから書いて欲しい←
読みたい!
とっても読みたいんです!!
書いてくださったら買いますからっー(*ノ´O`*)ノ
正直、明るく軽すぎてこの攻めには犬の称号は与えられないな、と思っていたら、脇にいました。立派な犬が。やっぱ、犬と言ったらこのくらいじゃないとね、と思ってしまうあたり、毒されすぎているのかもしれませんw
前作で無事ハッピーエンドを迎えたので続編となれば当て馬登場するしかないよね、っつーことで当て馬にロシアのふんどしマニア登場。これが寡黙で不器用でなかなかいい人キャラです。当て馬なんだから当然取り合ったりするのかと思いきや、いい人すぎて取り合ったりできませんでした(涙)。そんないい人な彼に幸あれ。
お話はまあ軽い感じでさらりとしていますが、ちょっと気になるのが美華の部下の林と張。おそらく張(犬)×林(女王系)なんですが、張がいい感じに病んでて面白そう。でもきっと、展開が読めてしまうからこの二人は脇でごちゃごちゃやってるくらいでちょうどいいのかも。
当て馬のふんどしマニアといい、部下の張といい、やっぱり変態美華の周りには変態が集まるんだなぁという感じ。ここからドタバタラブコメに移行して某有名クルーズシリーズ的に続いていったら面白いかも、なんて思いました。
宮緒先生にしては珍しくコメディタッチのシリーズの2作目。
なんと言っても攻がパンツに執着しているのが面白すぎる。それも至宝は子ども用白ブリーフなんて笑えと言ってるようなもの。今作ではフンドシに執着する当て馬が出てきて、また笑うしかない。
全体的に軽い作風なので楽しく読める。読後感も明るいけど、深みとしては少々物足りないのも事実。
個人的には脇役の秘書と護衛の方がドロドロしていてスピンオフが読みたい。しかしルビー文庫では難しい内容になってしまいそうだから無理かな。
電子書籍で読了。挿絵とあとがきあり。
宮尾さんのお話の中では『軽い』シリーズ。
前作『ハネムーンクルーズは絶体絶命』でくっついた美華と伊吹は男性用下着メーカー社長(その正体は中華マフィアだけどね)と秘書という関係になり、公私とも(なにせ美華にとっては『伊吹のぱんつをデザインする』という趣味も満足させられる仕事です)充実している毎日です。美華はロシアの複合企業の総帥で大学の同級生、ヴァルラムとクルーズ船で商談をすることになります。ヴァルラム自身は人格者なのですが、ロシア新興財閥として武器や麻薬の取引で巨万の富を築いた父の跡を継いだ兄に逆恨みされ命を狙われているとのこと。伊吹は「危険だから連れて行かない」という美華を説得し一緒にクルーズ船に乗り込みますが、ぱんつをこよなく愛する美華と、武士に憧れふんどしを愛用しているヴァルラムの『下着論争』によって、初っ端から最低の雰囲気。そればかりではなく、伊吹の身にも魔の手が迫ってきて……
宮緒作品に出てくる『当て馬』はとんでもなく酷い目に遭わされるか、攻めと同じくらい悪辣であるかのどちらかのような気がしていたのですが、ヴァルラムさんは吃驚するほどのいい人!あまりにもいい人過ぎて当て馬の仕事すらしていない様な気もします。
しかし、そこは宮尾さん。
執着が激しくて怖い人もちゃんと脇の方に出ています。いやー怖い怖い(宮尾さん好きにはこの辺がたまらない部分でもありますが)
ただ、その描写があっさりとしているので「うわぁ~っ!」とはなりません。
そのおかげで、ディープなファンではなくともとっつきやすいお話になっていると思います。宮尾さんのお話が気になっているけれど躊躇なさっていた方には『お試し』としてご一読頂くのによろしいのでは、と思います。
「いける」と思った方、深いふかぁーい『宮緒沼』にご一緒いたしましょう。