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表題作Mと喜劇

成瀬,学生
九十九,身体はドM、心はドSな彼氏

同時収録作品真昼の星

同時収録作品不良物件

高井戸翔平/隆平,翔平の兄で不良
珠,隆平の「女」

同時収録作品ちゃらちゃら

シメ鯖,イケメンな同僚
寺島 シメ鯖と同僚

同時収録作品tsumuji

ヨージ,受の彼氏で高校生
攻と同い年の彼氏

その他の収録作品

  • てっぺんからつまさき
  • 九十九宇宙
  • 中指に釘
  • 3時のあなた
  • Mと喜劇(描き下ろし)
  • あとがき(描き下ろし)

あらすじ

身体はドMで心はドS――俺の彼氏の九十九さんは、正真正銘の「変態」だ。
女性ものの下着を纏い、足もとまで隠れるロングコートで現れたかと思えば、公衆トイレで拘束される事を望み、ある時なんか、
ドアを開けたら宅配便のおにーさんといちゃついていた…
平々凡々な学生の俺にはハードルの高いインモラルな相手だけど、自分の欲望に忠実で裏表なんか一つもない彼に魅せられてしまって―――。

作品情報

作品名
Mと喜劇
著者
山田酉子 
媒体
漫画(コミック)
出版社
海王社
レーベル
GUSH COMICS
発売日
ISBN
9784796408943
3.7

(30)

(12)

萌々

(7)

(4)

中立

(5)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
3
得点
105
評価数
30
平均
3.7 / 5
神率
40%

レビュー投稿数3

クソビッチが可愛くみえる

久々に読み返してみた。
とんでもない、クソビッチな九十九と〜そんな九十九を丸ごと愛する成瀬くんの話。
九十九ちゃんも、他でやるくせに〜成瀬くんの事手放さないのは、好きなんだね。

九十九ちゃん、清々しい程のビッチ受け。

幼い頃に、目覚めた性癖だもんね〜。
その頃のストーリーがきちんと描かれているから、余計面白かった。

書き下ろしに、九十九ちゃんがサラリーマンで建築系の仕事だとしり、続編を読みたい!
続編希望です!

これ、短編にしないで丸々1冊で読みたかったな。

その他の、短編も良かったけど、「真昼の星」が良かった。これは、もう少し先が読みたくなった。

個人的に、クソビッチが好きなので〜ここまでクズ受けを描いてくれた山田先生、感謝!



0

ほんのり切ないSMモノ

表題作+4つの読みきりを収録した作品集。
SM、二股など攻めた題材が多いですが、雰囲気としてはほのぼの系。
ほのぼのした空気の中にそこはかとなく切なさが漂っているのが特徴です。

表題作は、普通の大学生×ドM淫乱受けというカップリング。

受けの九十九は、
ロングコートの下に女性もののスケスケ下着を着けて訪ねてきたり、
攻めと付き合っているのに宅配便のお兄さんとセックスしたり…と、
かなり性に奔放なタイプ。
浮気がバレても全く悪びれず、むしろ攻めのしょんぼりした姿を見て興奮している(このへんははS)、根っからの変態です。

こんな九十九が昔どんな子どもで、どんな経緯で攻めの成瀬と付き合うことになったのか?というのは、後の話で語られます。
子どもの頃から、同級生にちょっといじわるされただけで興奮するような生粋のマゾヒストだった九十九。
思春期には兄の友人とセフレのような関係になり、複数にヤられたこともあり…と、若い頃から奔放だった様子。

攻めの成瀬は普通の大学生ですが、意外とSの素質あり?
H中に言葉責めしたり、九十九を公衆トイレに縛ったまま暫く放置したり…と、プレイ中はノリノリ。
でも、九十九が自分のことを「オナホ」と卑下したりすると悲しそうにしており、根は優しいタイプかと思います。

ビッチな九十九が成瀬のようなタイプと付き合っているのは意外ですが、
元々ノーマルなのに九十九のためSMプレイに付き合い、九十九のビッチな部分も受け入れてくれる優しさに、自分を大事にできない九十九は案外癒やされているのかもしれません。

一見エロオンリーの話ですが、随所に挟まれる人物の過去や、お互いへの想いが感じられる言葉に重みがあり、どことなくドラマを感じます。
持って生まれたどうしようもない性癖や、そんな性癖の人間を愛してしまった男のままならなさが描かれていて、大好きとは言えませんが絶妙に心に残る話。

その他の収録作の中では「tsumuji」が特に印象的。
同い年のカップルのHを描いた短編ですが、会話から受けが事情あって高校に行けなかったことや、現在高校に通う攻めとの将来に不安を抱えていることが示唆され、ほんのり切ない話です。

その他の収録作も、ほのぼのしているようで微妙に切ない話が多く、この作家さん独特のペーソスを堪能できる一冊です。

6

好きな作家さんなんですが…

酉子さんの既刊本のなかではズバ抜けてエロ度が高いです。

まず、表題作の九十九さん(受)のビッチっぷりがハンパない…
文字通りのアナ狂い。
そしてタチの悪いサドマゾ。
そんな九十九さんに振り回されつつも九十九さんのことが好きなんだから成瀬(攻)はドM中のドMなんだけど、成瀬は成瀬でエッチは少々サディストの気があって。
プレイにおいての役割と精神面での役割が逆転するサドマゾカプのお話って感じでしょうか。
「Mと喜劇」ってタイトルなぐらいだから、サドマゾだけど結局のところはどっちもがドMなんだろう。
そんなカップルのアブノーマルだけどコミカルな日常のお話、なのかな?

同時収録作も基本エロエロなんですが、ひとつだけエロ少なめのお話(=「ちゃらちゃら」)があって、これは好きだなと思いました。

エロBL好きなんですけど、なんだろな、山田酉子さんはそうじゃない方が好きみたい。
淡々とした主人公達の中に潜むセンチメンタル、みたいなのがいいかな。
「ちゃらちゃら」はそんな感じのお話でした。
エロエロの中にも酉子流センチメンタルはちゃんと潜んでるですけど、読み終わって残る感想は自分の場合は「エロかったなー」の一辺倒になっちゃうみたいです。

3

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