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いつもネタバレなしレビューを心がけておりますが、
この作品に関してはネタバレなしではレビューできません。
どうしても聞いてほしい箇所について語りたくて。
語らずにはいられなくて。
そのセリフが最大のネタバレなんです。
そこはずばり!
ロイスの「起きてるよ」ですw
もうここだけ何回リピートしたかわからないくらい聞いてます。
もう、何というかたった一言なのにすっごい気持ちが伝わるしイケボすぎて
鼻血出そうになりました。
役が結構イケメンというよりはワイルドな雰囲気で小汚いイメージがわいたんですけど、スフィンクスの目がカッっと開き睨まれたかのように、鳥肌たちました。
起きてる?起きてるの??てジュードの心情とシンクロしてるタイミングで
「起きてるよ」
ですよ!もうぞわぞわーってなります。
樽さんをあまり存じ上げなかったのに、この一言で、すっかり虜。
起きている時と無意識の時の息遣いの違いも素晴らしいです。
そしてなんというかリアルなんです。もうまぐわってるとしか想像できない。
樽さんのことばかり褒めてますが、サトタクさんも本当に素晴らしい。
一番良かったのは声のトーンです。
しっかり男。男臭い演技がこの作品にはとてもハマってました。
いつ聞いても何度聞いても初めて聞いてから、数年たって聞いても
飽きない、なんというかいつでも食べたい。何度聞いてもほしくなる。
繰り返し聞いてしまうドルチェ作品。
もう、尺も、展開も、ちょうどいい。無人島に持っていく作品のひとつw
新垣さんの演技のうまさに脱帽、感動しました。すごく自然なのに色っぽい、セックスしてる感が嘘っぽくない、ロイスの懐の深さを感じて大好きです。エッチてんこ盛りで下手すれば大変なことになりそうなのに、気持ちがついていくと言いますか、幸せな気持ちになれます。エッチ以外のところも二人やその周りの人とのやりとりが楽しくて何度聞いても気持ちいい。原作の素晴らしさ(座裏屋先生、大好き)を広げてくれた作品です。佐藤さんは最初、ジュードってこんな感じ?って思ったのですが、聞けば聞くほどカッコ良い感とロイス大好き感が伝わって佐藤さんでよかった、って思えました。ロイスのことずっと好きだったんだから触られたらあんな感じになりますわな。
まるで映画を観ているような、聴いているような感覚でした。
BGMも作品の雰囲気にぴったりで浸るように聴き入りました。
そして、演じ手のジュードの佐藤さん、ロイスの新垣さん、
どちらも声からセクシーが溢れまくっておりました。
はじめは別にまだ恋人同士ではなくて、友人関係として
何の気なく雑談しているだけなのに、もう既に色気が…色気が!!!
佐藤さんのぶっきらぼうで、実は健気で切ない恋心を秘めるジュードも
新垣さんのデリカシーなしで、飄々としたロイスもぴったりでした。
原作のキャラクターとの差異を感じることもなく、聴いた瞬間に
あ、ジュードとロイスだ、としっくりきてしまう感じでした。
二人とも見事なまでに作品の世界観に溶け込みきっていて、
違和感が欠片もないので、とても聞き心地がよかったです。
佐藤さん演じるジュードは昼間は無愛想でクールな男前なのに、
夜のベッドでは豹変し、漏れ出るその艶声にドキドキしました。
雌でありながら、決して女声にもならず、男声のままの喘ぎ声が
かえって扇情的で色っぽく感じられました。
昼と夜の明らかな声のトーンの違いに、ジュードがそんな表情を見せるのは
ロイスの前だけなんだなと、しみじみと感じ入ってしまいました。
新垣さん演じるロイスもまた昼と夜で違う顔をもつ男でした。
昼と夜、もう声質から全然違うんですよね。
昼間はのんびりなのに、夜のベッドの中での
吐息がもうめちゃくちゃにどエロい!
喘ぐわけでもなく、ただ途切れ途切れに吐息が聞こえているだけなのに…
そして、聴きながらふと気付いたのが睡眠中と
覚醒時の吐息が違って聞こえるということ。
音声だけなのに、寝ぼけてジュードを抱く声から変化し、ちゃんと
「あ、今ロイスが起きた!」というのがわかってしまうんです。
もうすごいの一言しか出てきませんでした…まさしくプロの技。
聴き入りながらも、目の前に情景が浮かぶ二人の
自然な演技にただただ驚くばかりの作品でした。
濡れ場のシーン、どこも大好きなのですがジュードがロイスに「前擦って・・・」と言って、女を抱く時のように胸を触り始め…「そこじゃなくて…」のあとに「女にはこんなもん付いてねえもんな・・・」というジュードの声がとても切なかったです。
原作にはないセリフですが、いい追加要素でした、感服です。
セリフはニュアンスですがネタバレにしておきます。
原作未読。
睡眠中に相手を問わず性行動をしてしまう奇病を患った異性愛者のロイス(新垣さん)と、
相棒であり密かにロイスのことを想う同性愛者のジュード(佐藤さん)
ある日病によりジュードがロイスに求められ、そのまま抱かれてしまいます。
好きだからロイスに抱かれること自体は嬉しい。
だけどジュードと同じ理由で求められているわけではなく、病がそうさせている。
抑えられない想いや欲求、与えられる悦び、罪悪感、願望。
複雑に交錯するロイスへの感情がセリフや間ににじみ出ていて、
こんなにもせつなくなるとは思いませんでした。
ロイスのことが好きで好きで仕方ない気持ちが溢れていて、
一筋縄ではいかない想いのさじ加減がお見事でした。
なんて聴きごたえのある演技…!
ロイスもゴーイングマイウェイな感じですが、会話でのおちゃめさや優しさに
ジュードが好きになるのもなんとなくわかる魅力的なキャラクターでした。
新垣さんはキャラクターの持つ魅力をさりげなく引き出す安定感でした。
濡れ場は多く、かつ濃厚です。
ジュードは相手への想いが溢れているし、ロイスの吐息はとてもセクシーで…。
大の男どうしがセックスしている感があり、フィニッシュまで雄みがあってよかったです。
この話においてはとても大事なことだと思いました。
その中でもジュードがかなりメロメロになっているのはかわいらしかったです。
マリンさんのCDはBGMやSEから舞台の雰囲気を感じ取れるので
随所にアメリカっぽさが出ていました。景色が浮かぶようです。
全体のつくりも丁寧で、原作未読でも過不足なく内容が理解できる脚本のよさ、
メインキャストの熱演が相乗効果を生み、いいドラマCDに仕上がっています。
登場人物の会話の雰囲気もどことなく洋画っぽさがあってよかったです。
1時間ほどの尺でこれだけの濃厚エロスと相手への想いにひたれるCDはそうないのでは。
聴き終えたあと、久しぶりに原作を読みたくなりました。