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表題作愛犬連縛

白鷺、閑と主従の契りを結ぼうとする禍神
四方月閑、災難を呼び込むと疫病神扱いの高校三年

同時収録作品愛犬連縛

柘榴、閑を喰らって我が物にしようとする禍神
四方月閑、災難を呼び込むと疫病神扱いの高校三年

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

「死んで下さい」突如現れ、閑を殺そうとした男。
それを妨げ、「可愛すぎてけしからん」と閑の頬を舐め回した男。
瞳の色以外そっくりな二人は、元は一体の禍神だったという。
閑を殺して喰らい一つになりたい柘榴、慈しみ愛でつくしたい白鷺。
前世の閑を失ったふたりは、執着を募らせながらその転生を渇望していた。
閑を自分だけの主とし、唯一絶対のしもべとなるために──!

作品情報

作品名
愛犬連縛
著者
宮緒葵 
イラスト
兼守美行 
媒体
小説
出版社
プランタン出版
レーベル
プラチナ文庫
シリーズ
愛犬志願
発売日
ISBN
9784829626214
3.8

(41)

(16)

萌々

(10)

(10)

中立

(2)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
5
得点
152
評価数
41
平均
3.8 / 5
神率
39%

レビュー投稿数5

ワンコ攻め多頭飼い

待望の愛犬シリーズ第3作品目、楽しみにしてました。

個人的、各項目5段階で
ワンコ 5
エロ 4
執着 4
戦闘 2
な感じだと思います。

愛犬志願、愛犬調教の愛犬シリーズの第3作品目ですが、それぞれの作品は別カプで一冊完結なので、愛犬連縛だけでも分かる内容になってはいますが、シリーズの各キャラ達が登場しますので、キャラの多さからも少しややこしく混乱されるかもしれないので、前作の愛犬シリーズも読んだ方が分かり易く、そして面白さが倍増すると思います。

前世で主従の契りを交わす筈だったが、命を落としてしまった閑くん。その所為で二体に分かれた禍神の白鷺と柘榴。今度こそ守り抜くと誓う白鷺と閑くんを殺して喰らい一つになろうとする柘榴。2人の執着やワンコ攻め感が凄まじいです。言わずもがなそれぞれの絡みが濃厚です。色んな意味で濃厚です。

個人的に守ろとする白鷺が砕けた口調で、殺そうとする柘榴が丁寧口調なのがツボですね。あと、柘榴が生きている閑くんが温かいと戸惑い、殺すことを躊躇うのが少し痛々しくも健気な狂犬で好感が持てます。

嫌よ嫌よと言いながらも最後には受け入れちゃう閑くんのちょっとタラシな感じが流石ワンコ攻めを多頭飼い出来る受けだなと思いました。それぞれの攻めによる凄まじい執着とタイプの違うワンコ攻めが堪能出来るので、是非とも読んでほしいです。

0

あなたは、どちらの犬がタイプ?

3作目は話と雰囲気が変わった印象でしたが、相変わらず「愛犬志願」「愛犬調教」の二人が登場したりと、繋がりはあります。

とある事情で両親や周りから愛されなかった受けが、二人の犬神に愛されるお話。
今回は前世が深く関わってきます。

見た目がほとんど一緒の攻め。
一人は余裕ある大人のようですが、ずっと受けの事を「可愛い、可愛い」と連呼。
しまいには「可愛すぎてごめんさい、と謝りなさい」と攻めに言われる始末(笑)
もう出だしから最高です。

攻めは収集癖がすごくて、生まれた頃からこっそり何でも手に入れてきたり、堂々と「生脱ぎパンツをください」とお願いしてきたり…。
かと思えば、もう一人は子供のようで母性愛が溢れます(笑)

受けは何も悪くないのに酷い目にあったりと…少し可哀想な気がしますが、攻めの異常な愛でカバー。

双子(正確にいうと違うのですが)で、愛する気持ちは同じでも性格は正反対。
どちらがタイプか分かれると思います。
…ちなみに、私は攻めなのに泣いちゃう柘榴派です(笑)

一度に二人の執着攻めを楽しめる一作でした。

0

蒐集家イケメン変態犬2匹×天然たらしラブリー男子

愛犬志願は×、愛犬調教は♡、さあこれは と手に取った3巻目。
愛犬調教にいたコメディ路線の犬2匹と違って、今回はしっぽつき禍神2匹。
表紙にもわかりにくいですがしっぽ 描いてあります。
このしっぽが私にとっては効果絶大、どんな変態犬であっても
しっぽによりok♡という気分になってしまったので萌2.

今回分かったこと。主の匂いのつくものを漏れなく蒐集したいというのは
犬神の本能らしい ということ。本能なんだ(笑)
調教の江雪はそんな様子、あまり無かったと思うのですが
確かに 志願の安綱は、蒐集家でしたね・・

受け:つややかな黒髪のスレンダー色白美人。赤ちゃんの頃から
   回りで災厄続きのため、両親、弟からも存在を疎んじられていて、
   愛情に飢えている模様。癒し系っぽい。
白鷺:鋼色の髪、緑色の目。治癒術を行う神睡家に祭られていた禍神。
   大地の力を司る。慈悲深い気性、高い治癒能力の持ち主。
柘榴:鋼色の髪、紅い目。白露から分かたれた。破壊と死者を司る力を持つ。
安綱、旭は少し、江雪、篝は神支那家当主として割合からんできます。
篝のお笑い担当犬神2匹は今回出番なし。しゅん。

柘榴は閑を殺したい、白露は閑を守りたい という2匹の争いが
今回のお話でした。
癒し系閑の活躍により無事ハピエンで よかったです。
変態ではあるけど 柘榴がちょっとかわいそうだったんで。

我が君我が君、閑閑 とうるさいし
変態っぷりは安綱に負けず劣らずの二匹ですが、最初書いたとおり
しっぽふりふりにより全て誤魔化されてしまいました♡
面白かったですー!

0

可愛すぎてけしからん魔性

シリーズ3冊目。
スピンオフになります。

何も知らない高校生の少年のところに現れた男に命を狙われて、助けてくれた男もまた同じ顔だった。
キーワードは、輪廻転生・双子攻め・3P

犬神はデフォルト変態なんですね。
その変態性がどこに向かっているのかは犬神によってさまざまかもしれませんがエロエロなのは共通です。

閑を守りたい白鷺と、閑の命を奪って永遠に手に入れたい柘榴の攻防戦。
はたして主従の契りを結ぶのはどっちなのか、時に吹き出しそうな笑いをこらえつつ見守ることになります。

前2作品は読んでなくてもわかるお話ですが、それぞれの主役二組 安綱・旭と江雪・篝の協力もあって解決するので彼らの近況が垣間見られ、読んでいたら一層面白いと思います。

1

新たな変態犬の気配を察知(笑)

あれ?前巻で神支那家のお家騒動は決着ついたんじゃなかったの?
いや、犬神を駆使する一族は他にもあるらしいって事で、何はともあれ続巻万歳!!

数百年前に神支那家と共に犬神使いの一族だった神睡(かすい)家。
始祖の崇高な意思を引き継いでいた当主嫡子の生まれ変わりである閑(しずか)を巡って、禍神同志の白鷺(はくろ)と柘榴(ざくろ)が対立しあう。

豊穣の神として閑を守りたい白鷺と、破壊神として閑の命を奪ってまで永遠に手に入れたい柘榴。
それぞれ前世の閑の死をきっかけに魂が分裂した姿となり、現世でも互いに相反する存在だ。
但し、どちらを選んでも変態属性は外せないってのはお約束だったりする。
禍神同志の手に汗握る戦闘シーンや前世も現世も孤独な身の上とか、せっかくのシリアスな場面でもすかさず犬神の本能=変態味を出してくれちゃうので、読んでいて何度もひきつった笑いが込み上げてくるのが自分でも分かった(笑)。

そんな犬神同志が我が主としたい閑は、相手の話や経緯を聞いて、少しの情報でも事情を察する事のできる頭の回転の早さがあり、二人の禍神のどちらも愛しい、慈しみたいって器の大きさを感じる子だった。
何よりも(ここ重要!!)、二頭の変態犬相手に身体も心も相当タフな辺り、シリーズ中最強な受け、…もとい犬神使いになりそうな気がする。

犬神が主を味わい尽くすかのようなエロシーンは今回も健在。
閑自身、あまりにも家族との触れ合いの無かった寂しさから、白鷺の偏愛もいいふうに解釈して愛情を受け止め、柘榴が加わってのエッチに馴染むのもすんなりだった気がした。
おまけに無意識に二人を煽る辺りに、誘い受けっぽい要素も感じて相当濃厚な濡れ場だった。

ちなみに、犬神繋がりで安綱と旭、江雪と篝も登場するので、興味のある人は前二作も読んでおいた方が分かりやすい。
このシリーズは、蒐集癖や主の匂いに過敏に反応する犬神の姿は変態と紙一重なものがあるんだってのを悟った上で読んだほうが断然面白いよ。

8

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