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これは初めて見たタイプのBLでした。ちょっと変化球だなって、傑作だなって思ってたら、2016年に出てたんですね……そんなに前なの???(゜o゜;
出会えて良かったです。こういう傑作が埋まってたりするから、最新作でなくても開けてみる、というのをやめられない。良い作品は、話題作/レビュー数に関わらず探し続けるのが大切なんだと学びました。
最初の始まりは、ギイ(受け)の印象悪め…カッコいいけど、ヒモで傲慢で淫乱。クズっけが多少香ってます。恋は盲目なので、それでも愛されるか…と思いきや、ちゃんと振られてしまいます。ジャン(攻め)の考え方というのは、とても一般的で、しっかりしたものです。ギイは魅惑的な男だった、だけれどそんなカリスマ性だけでは人として成り立たない、そういうリアルがひしひしと伝わってきました。ギイもギイで、自分の“モテる”というカリスマ性に腐敗しきったわけではなく、ジャンを失って、これではいけないと思うのが素晴らしいです。人間誰でもかれでもすぐには変われない・変わらない現実あると思いますので、その点の思い切りのよさは、ギイの誠実さの表れだと思います。
そして分かる。
ギイの可愛さに。
最初あんな、クズっぽかったはずなのに、不憫…って思いました。段々と、焦りから、好きな人を慕う純粋さが表れてきて、でももう手遅れで、ジャンに冷たくあしらわれたことに深く傷つく。。。かわいそう、でもギイ自身が招いたことなんです。許されていつも円満だったら平和だったろう、だけれど、愛されていることが当たり前ではないことと気付くためにも、こうして自分の行いを悔やんで償うフェーズは必要なんですよね。哀れだけれど、ジャンのためにも、ギイにはしっかり落ち込んで悔やんでほしいって思っちゃって、読んでるこっちが心かき乱されました。。。
ポーカーフェイス感強かったギイが、必死こいて社会の厳しさに触れて、一生懸命ジャンに想い伝えてたじたじして、、輝いて見えましたよ、、可愛すぎてね。
その無念さと努力とあってこそ、最後また心通じ合ったのが奇跡に思えて、いっそう輝いて見える。重厚感ある良い作品です。紙本が出てないのが惜しいです。
