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ユギ先生のデビューコミックス!元々は1996年の作品なのかな。
絵柄は確かに荒削り的かもだけど、一眼見てユギ先生〜!とわかります。
こちらの「1」は短編集の体裁。
「冷蔵庫の中はからっぽ」
医者家庭の一人息子は漫画家志望。勘当されて一人暮らしの後輩のアパートに転がり込み、超貧乏生活が始まる…というお話。
お坊ちゃんの清水には貧乏が堪えるんだけど、後輩梅谷が優しくて甘やかしてくれてキスまでしてくる!さらに梅谷のブラコン妹・佐保が邪魔してきてわちゃわちゃ〜。
「加倉井ミサイルさんよりひとこと」
イラストの寄稿です。
「クライベイビー」
フラフラして放っておけない幼馴染に突き放された気がして、思わず激情に駆られ…
なるようになった、ということかな?
「あなたが好きです、大好きです。」
「クライベイビー」のその後。社会人編なんだけど、沢口はまたも不安定でリストカットとかしてる。石鍋も色々ついていけず何となく別れ話が出るが…
こういう人を好きになっちゃうのって困っちゃうね。
「妻になってよ。」
昔同居してた元カレ・整と偶然再会してしまった営業マン・和彦。
ケロッとしてヨリ戻そうとしてくる整が許せないんだけど、でもやっぱり好きで…というお話。整がイヤだ!和彦はバカだ!でもねぇ……こうなっちゃうのよね。
なんかBL界の青春文学ってカンジ。
登場人物たちの日常や感情や行動がすごく生き生きしています。そこがさすがです。
漫画家になることを反対されて親に勘当された清水先輩と、バイトしながら一人暮らししてた梅谷くんの、貧乏同居物語です。
清水先輩はワンコキャラかな。喜怒哀楽がはっきりしてて可愛い。
梅谷くんは無表情キャラです。それだけに、たまに表情を変えるとツボにきます。
なかなかキス以上には進まない焦れったい関係なんですが、それがイイ。
切なくコミカルに進むストーリー、いとおしいキャラ、さすがのユギワールドでした。
絵柄は違ってもユギさんはユギさんだなあと。
表題作。漫画家を目指して家を飛び出した高校生の清水が飛び込んだのは、後輩でバイトで生計を立てている梅谷のアパート。
そこで待ちうけていたのはマヨネーズをおかずにご飯を食べる日々。
貧乏生活の中で少しずつ縮まっていく二人の距離感が素敵で、切なさとギャグのバランスがすばらしいです。
『クライベイビー』シリーズ。
あらすじだけ考えればものすごく痛い話になりかねないのに、そこまで暗くならないのはユギさんならではなのかも。
泣き虫で情緒不安定で自傷癖まである幼馴染みの面倒をことあるごとに見てきた石鍋。いっそ親子のようで不安定な二人の関係は立派な相依存だよなあとにやにやする今日この頃です。