• 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作おにいちゃんといっしょ

望月涼史、中学生~高校生、13歳~16歳
望月和佐、高校生~大学生、18歳~21歳

その他の収録作品

  • パジャマでおじゃま
  • あとがき 栗城偲、サマミヤアカザ

あらすじ

高校生の和佐と中学生の涼史は、5年前に親同士の再婚で義兄弟になった。
幼い日は「お兄ちゃん、お兄ちゃん」と懐いてくれて可愛かったのに、
格好良く育っている涼史は反抗期のようでそっけない。
呼び捨てにしてくる涼史に「なんでお兄ちゃんって呼んでくれなくなったの?」
って訊いても、はぐらかされるばかり。
それでも義弟が可愛い和佐はしょんぼりだったが、ある日、涼史に突然キスをされ…!?

作品情報

作品名
おにいちゃんといっしょ
著者
栗城偲 
イラスト
サマミヤアカザ 
媒体
小説
出版社
海王社
レーベル
ガッシュ文庫
シリーズ
きみがすきなんだ
発売日
ISBN
9784796409674
3.5

(16)

(1)

萌々

(7)

(7)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
4
得点
55
評価数
16
平均
3.5 / 5
神率
6.3%

レビュー投稿数4

ほのぼの&甘々な兄弟もの

義理の兄弟ものです。
しっかり者の弟×やや天然でお人好しの兄で、ちょっとしたすれ違いなんかがありますが、基本はほのぼの&甘々です! 
兄弟としての背徳感や葛藤はほぼゼロなので、そちらに期待されると肩すかしをくうかも…。
ちなみに、表紙の右側、茶髪で優しげな方が兄で、左側の勝ち気そうな方が弟です。

このレーベルでイラストがサマミヤアカザ先生なので、ショタシリーズか!?と思いきや、攻めが13才とニアショタだそう。
攻め13才、受け18才からスタートしますが、実際に関係を持つのは16才×21才になってからなので、ショタものが苦手な方でも大丈夫なんじゃないかと…。
更に、ショタシリーズに出ていた七水が、受けの親友として出て来ます。受けのアドバイザー的な役どころ(時々、応援するつもりが引っ掻き回しちゃう)で、結構出番が多いのが個人的に嬉しい(*´ω`*) 七水もすっかり安定したなぁ…と感慨深いです。

内容は、13才×18才と、16才×21才という受け視点の2章+攻め視点の短編です。
13才編が、ちょっとしたすれ違いなんかを経て、二人がお互いの気持ちを確認しあうまで。16才編が、まだまだおままごとのようだった二人が、身も心も結ばれるまでといった感じでしょうか。

二人がそれぞれお互いの気持ちを確認しあう13才編もジレジレと萌えますが、それ以上に萌えたのが16才編。

16才になった攻めは、もう受けを抱きたくて仕方がないのですね。しかし、受けがやや天然の為、そう順調に行きません。
受けは男同士の付き合いは~と、とある勘違いをしており、そっち方面は丸っきり…という状態なのです。
そんなある意味純粋な受けに、手を出しあぐねる攻め。攻めがジリジリしているお預け状態に非常に萌えるのですが、そんな攻めの葛藤も知らず、受けは幼い頃の延長で、攻めと一緒のベッドで寝たがったり、やたらとくっついたり…と煽りまくりなんですね。
布団をめくって、「おいでよ」って! もう誘っちゃってるじゃん!!
個人的に、天然な受けが無自覚にした事で、攻めを煽ってしまうというのに非常に萌えるので、この辺はもう本当にニマニマと( ´艸`)

ここから七水がいい仕事をしてくれて、受けがようやく…と言った所。

絡みは最後に1回。個人的な感想ですが、いつもより割とあっさり目に感じました。ちょっと残念…。
しかし、「もう無理」という受けに、攻めが「お兄ちゃん」と甘えて見せる事で続きをねだる…というのには萌えました。

しっかり者の弟ですが、嫉妬で年相応に青い部分を見せてくれたり、逆に「可愛がっていた弟」という立場を生かして…としたたかな所を見せてくれたり…というのも年下攻めの醍醐味で、大変楽しく読めました。
お兄ちゃんはいくら何でも天然過ぎるだろう…といった所ですが、これはこれで、また面白かったです。

ほのぼの&甘々な兄弟ものとしてお薦めです!

7

好きなシリーズ待ってました(・ω・)

ショタものって苦手意識があったのですが、栗城さんの他のショタものがきゅんきゅんしっぱなしの可愛いお話ばっかりなので、栗城先生限定でショタシリーズ大好きです(^^)
なので、あらすじを読んで『やっと来た!!』というのが正直な感想です笑。

受けさんの和佐は、弟大好きなブラコン義兄。
弟のためにと小さい頃から一生懸命頑張ってる姿は本当に素敵なお兄ちゃんで、全然弟を意識してないのが丸分かりで、「これ、いつ恋愛に発展するんだろう?」と心配になる程でした。
そんな和佐の弟くんが、攻めさんの涼史。
今までのショタものと違って中学生から始まるからか、大人っぽすぎる年下感というのが今まで程なく
時にはカッコつけて失敗したり、感情的になりやすかったりと年相応らしいところも見れるので新鮮です。
それでも和佐がなかなかの鈍感なので報われない涼史が可愛そうで…。
そんな2人がいきなりの展開で付き合ったのには着いていけなかった感があります。
「どの流れで付き合うことになったの?」と、疑問点が残るまま高校生×大学生の話に発展します。
もうそこからは、関係を深めるだけの話かと思ったらまた一悶着あり…。
でも、こちらの話の方が私は好きでした。

あとは、七水に久しぶりに会えたのも嬉しかったです!!
その流れでまた読みたくなる過去3作品。
栗城さん独特のお話なので、このシリーズが好きな方には是非オススメしたいです( *´︶`*)

3

年の差を感じない義兄弟

義兄弟もので、中編2話と小編1話で成り立ってます。

「おにいちゃんといっしょ」高校3年×中学1年

和佐(受け)は中学1年生の時に小学2年生の涼史(攻め)と兄弟になります。
弟ができたことがうれしくてなにかと世話を焼き、ブラコンといわれるまでになりますが、高校3年生になったこの頃中学に上がった涼史が前のように「お兄ちゃん」といって甘えてくれません。

和佐は年齢のわりに初心で恋愛事には疎いので、涼史の気持ちに全く気付いていません。受験生という割には志望校は初めから合格圏内ということもあって、予備校にも通わず自宅で勉強し、家事なんかもしています。こののんびりな感じは、受験生を持つ私には疑問ではあります。合コンにしろ受験生でそれも追い込みの秋~冬にかけてなんて、どうも現実味がないです。この辺は推薦入試であっさり決まっているとした方がよかったんじゃないかと思いました。実際ランク下の学校に入るのを反対する家族を指定校推薦が取りやすいと説得しているのでなおさら。(ストーリーに直接関係ないですがどうも引っかかって)

涼史は中学1年生ですが、和佐が初心で頼りない分すごく大人びています。ただ、ちょっと大人びすぎていて違和感がありました。いくら両親とも仕事にかまけていて全然面倒みてもらってないとはいえ、文章だけ読むと私にはどうみても高校生にしかみえなかったです。せめて中学3年生くらいならなんとか納得できたかなというくらい大人びています。

二人がくっつく経緯において、涼史はだいぶん前から気持ちを自覚していたから、まぁいいんですが、義理とはいえ兄弟なのにとか両親とかほぼ葛藤がないのが、ちょっとびっくりでした。ていうか、2話の中で涼史に言われて初めて気付くってどんだけ能天気なの!って思いました。将来が心配ですが、涼史がいれば大丈夫でしょう。


「おにいちゃんといっしょ」大学3年×高校1年

恋人になって3年、未だキスどまりの清いお付き合いをしている二人です。というより、和佐は男同士にキスより先があるということを知らないという驚愕の事実。涼史は無理矢理迫って怖がらせてはとずっと我慢の子です。やっと、先があると友人の七水に教えてもらって驚き、涼史を意識してぎこちなくなってしまいます。
この和佐の初心さに驚きです。涼史はよく3年も我慢できたもんです。多分知らないから無邪気に煽ってたんだろうと思うと涼史凄いです。愛を感じます。


「パジャマでおじゃま」
涼史視点。初めて和佐と出会い兄弟になったときから和佐が好きだと気付くまで。
お兄ちゃんとしてちゃんとしなきゃと思いながらも実は怖がりで、それに気付かないふりをして気をきかせて甘える涼史はやはり小学5年生には見えません。年齢サバよんでんじゃね?と思ってしまいました。

涼史は年齢よりだいぶん上に見える精神年齢で、逆に和佐はだいぶん下に見える精神年齢で実際は5歳離れているのに、プラスマイナスで兄弟の年齢が逆転している感じがして、ちょうどいい歳の差でしたね。
何人か登場人物はいますが、実際にはほぼ二人+友人しかいない状態なので、外部からの妨害(当て馬とかじゃなくお互いの友人とかをみていての葛藤とか)が全くないので少し軽い感じがしましたが、お互いちゃんと社会生活が送れて二人仲良く生きていけるならいいかなって思います。

シリーズもので4作目だそうですが、私は今作が初見です。読んでなくても大丈夫です。ただ、「ぼくのすきなひと」に出ていた七水が友人として結構重要人物なので読んでいたらきっともっと面白いのではないかと思いました。

2

しっかり者でイケメンな弟

栗城さんもサマミヤさんも好きです。
とはいえ関連作品のショタ攻めは残念ながら私の好みではなかったので、買うかどうか正直迷いました。年下攻めは大丈夫なんだけどね。
作品情報と他の方のレビューから、こちらの作品は中学生〜ということでやっぱり誘惑には勝てず。

親同士の再婚で兄弟となった二人。弟は結構…というかかなり早い段階で恋愛感情を自覚していたものの、兄の方は恋愛に疎く、性にも淡白なのでなかなか発展しません。
お付き合いが始まり、同じベッドで寝ながらも我慢をしていた涼史の理性に天晴れです。『ぼくのすきなひと』と比べたら、登場人物に好感が持てました。

1

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(小説)一覧を見る>>

PAGE TOP