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花とナイフ/犬飼のの
まず初めに…タイトルに台詞を使ってすみません。言葉攻めじゃないのかというくらい名台詞が存在し、全体的に興奮しました。殺業の絆を持っていたのですが、読めていない1冊でしたので、新装版✧*。発売日と通販を待てず書店にて購入し読ませて頂きました。私にとっては新刊と同じ感覚です。読み終えて九龍さんに惚れました。九龍さんの名台詞集…つくれます。。。
最初から最後まで読み終えて今思い出すのは『デンタルライトの光によって出た影から欲望のシルエット』…ここ…たまらなく…良かった。←またしてもスミマセン。のの先生…えろ最高です♡今回挿絵イラスト担当して下さった國沢智先生が描かれる麻人と九龍…ほんとカッコイイ…
九龍要一×七瀬麻人
(名前など訂正部分ありましたら
スグに書き直します)
□□*□□□*ネタバレ*□□□*□□
あらすじにも書いてある通り七瀬麻人は2年前に前オーナーから花屋を譲り受けて営む25歳。2ヶ月に1度のペースで依頼を請ける殺し屋。人を殺めることに対して何も感じないらしく…罪悪感も覚えない…らしいのですが…何故?何故そうなった?…と、必ず理由があると思い見逃さないよう集中して読み進めました。
彼が幼い頃、父親が母親を風呂場で…無理心中…。その光景があまりにも酷く、これを読んだ私も心臓が落ち着かず驚きましたが、それを間近で見てしまった幼い麻人はこの事件がきっかけで心の何かがズレて成長してしまったのだと私は思いました。しかし彼は違うと言って………
麻人が営む花屋のアルバイト塚本晴彦は21歳。麻人は彼にセフレの関係だと告げているものの、恋人関係だと思い込んでいます。イメージは夏(笑)麻人のことが好きなのだと読んでいて伝わました。このまま2人上手く進まないかなぁ…なんて思ったり。彼はどうなったのでしょう…また会いたいキャラです。
ある1件の殺人依頼を請けたことにより
刻一刻とその日は近づいていて……
ある日、仲介屋の黒田に呼ばれる。過去に身体を求められたことがあった麻人は、色々受けつけられない黒田の元へ行くことは気が乗らなかった麻人だが…そこにいるのは……
ここから九龍の登場です。←言ってしまってる!
↓
(九龍はどんな性格の殺し屋なのだろう…)
と
完全に読者目線でいましたが大変な目に。。。↓
歯医者で聴いたことのある音といえば知らない人はいないのでは…。あの歯を削る音が顔の近くで激しく鳴り響きます…(想像しただけで恐ろしい!!!歯医者に行ったら絶対思い出すことでしょう…)
これまで無心で人を殺してきた麻人の心に…いつ死んでもいいと思っていた彼の心に人間らしさが見え初めます…麻人はこの時を、九龍を待っていたかのように…カラダを……
(けっこうゆるいレビューになってしまいましたね)
かなり緊張した、血の気が引く…身体が冷たくなると言ったらいいのかな。。。ほんとドラマの世界でした。サスペンスドラマ×BLは…いいですね(/////)
完全に拘束されている麻人……
手に歯を削る器具を動かした九龍…
この先何がどうなるか…
小説を手に感じて頂きたいです。
いつ死んでもいいや、の適当な殺し屋と本気のプロ殺し屋。
出逢っちゃったから…
九龍が男前なんですよ、本当に。
漢気があるというか、殺し屋として真面目というか。麻人のことは、ホントに殺そうとしてましたが、一度目は前彼に似ていたので生かしてしまった、二度目は殺す予定が、あるものを目にして躊躇してしまう…
後半は九龍が甘いんで、そこが萌えどころです。
二人で生きるために組長へ談判しに行きます。その後でまさかの指輪を用意している九龍。
前段の流れだとそんなことしそうにないから、麻人同様にサプライズでした。
そりゃ麻人も嬉しかったでしょう〜
書き下ろしもラブラブで、新装版を満喫。図書館で、旧版を読んでみようかな。
國沢智さんのイラストもこういうストーリーにマッチしてて素敵でした。刑事物や殺し屋とか合うんですよね〜大人の男がいい!
うおぉー、こういう愛の終着地か!というのが読了後一番の感想でした。
殺し屋✖️殺し屋だわ、受けがなかなかのビッチだわ、最後まで読み切れるかな(基本、甘々が好きなので)と思いましたが、そこはのの先生を信じて読み進めました!
頑張ってよかった
マンションに匿ったのは執着心からだったり、八百屋お七のくだりだったり。
タバコの箱からコロンと指輪、実は買ってある片割れ。もうどうしたの、最後の数ページでめちゃくちゃ気分上がっちゃったよ!!
麻人が、指輪の気持ちがわかっちゃうんだ、って九龍さんに言えるような関係になったことがとても嬉しかったのでした☺️
追記:タイトルに触れるのが最後になりましたが、歯科の綿バフが性癖に刺さりました
2011年の『殺業の絆』の新装版。
旧版より暴力シーンを削り、エロシーンや甘いシーンを増やしたとのことです。
あらすじ:
歌舞伎町で花屋を営む麻人(受け)は、仲介屋を通じ殺しも請け負うフリーの殺し屋。
ある日、暴力団組織に雇われたプロの殺し屋・九龍(攻め)に、組織のシマを荒らしたとして殺されかけ…
麻人は何の躊躇もなく人を殺せるやや情緒欠落気味の人物。
花屋でバイトする大学生(超好青年)と関係を持っていますが、彼に対する恋愛感情は全くありません。
育った環境のせいなのか生まれつきなのかは不明ですが、彼の「綺麗に死にたい」という人生観の背景には、幼い頃両親が目の前で心中したという過去が。
父に犯されながら殺された母のように、息を引き取る瞬間まで美しくありたいという願望があります。
そんな麻人の前に現れたのが、九龍と名乗るプロの殺し屋。
九龍の圧倒的な美貌と色香、雄としてのオーラに強く惹かれた麻人は、彼に殺されることを望みますが、九龍は麻人を殴り犯した後、姿を消してしまいます。
もう一度彼に会いたい麻人は、彼が自分を殺しに来るよう再び人を殺害(清々しいほどのサイコパスっぷりです)。
その後、九龍に拉致され匿われますが、外へ出てデートしたいと駄々をこねる等、当初のクールさは何処へ?という感じの恋愛脳っぷりを披露します。
九龍以外の人間(友人や肉親など)のことは基本どうでもいいという、どこまでも自己中心的で煩わしいキャラクターですが、
BLによくある健気に耐え忍ぶタイプの受けとは正反対の言動がなかなか面白いと思いました。
その強気な性格が、去るものを追わないタイプの九龍を変えていくという展開も興味深いです。
九龍が、鬼畜なのは最初だけで、その後麻人に対して甘いキャラになってしまったのは残念。
麻人のしつこさに負けて少しずつデレを見せ始める、くらいの展開の方が読み応えがあった気がします。
エロ描写についても、最初の歯医者での器具を使っての陵辱シーン以外変わったプレイはなく、やや物足りないかも(野外プレイ、スパンキング程度)。
また、九龍が麻人を匿った後もう一展開あるものと予想していましたが、
実際のところ危機的なシーンは全くなく、外でデートしたり、家で痴話喧嘩したり…と、ちょっと緊迫感に欠ける展開。
九龍の過去、麻人に対する想いなど大事な要素ではありますが、
殺し屋同士という設定の割にストーリー展開として平和すぎるのは残念でした。
旧版がどのような内容だったのか分かりませんが、ラブいシーンが増えたことで物語として緊迫感に欠ける内容になってしまったのであれば惜しいなと思います。
旧版の挿絵は鬼塚征士さんとのこと。
機会があれば旧版も読んで比較してみたいです。
初っ端からBLの主人公らしからぬ冷めた態度と展開で、
前半はとことんハードボイルド。
新装版で暴力描写を削ったとありましたが、
あれだけ痛そうで、一体旧版はどんだけだったのかと……
そんな前半のハードボイルドな展開を裏切る、
後半の甘々さ。
振り幅にちょっとびっくり。
前半の展開にどうなるのかとハラハラしたのに、
後半の甘々さに違う小説を読んでいるような気分に。
まぁBLを読んでいると思えば、納得の展開なのですが。
前半と後半のバランスの悪さを感じるのですが、
麻人のキャラクターがそれを上手く繋いでいて、一本にしている感じ。
非常に好き嫌いの分かれる作風だと思います。
BLにしては、死人がいっぱい。
麻人のキャラクターについていけるかがネック。
私の場合、かろうじて後半の甘さに引きずられて「萌×1」